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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#071 確保

東京駅、八重洲北口……


ここでは新庄班とトレイが戦っていた。と、いっても班長の新庄はサイスに攻撃され倒れているので、副班長の伊東を中心に戦っていた……


「タイマンなのに銃を使ってどう勝つつもりなのかね」


トレイはそう言うと剣をしっかりと握った。この時、伊東も銃でトレイを倒せると思っていなかった。が、伊東は暴式銃と拳銃以外の武器を持っていなかった為、違う武器に変えることも出来なかった。するとどうしようか考えていた所、トレイの後ろに早乙女の剣があるのが見えた。


「あれを使うしかない……」


伊東はそう言うと暴式銃を撃ちながらトレイに突っ込んだ。すると、伊東の攻撃に怯みもしなかったトレイは剣を伊東に向かって振った。すると伊東は滑り込んでその剣をかわすと共に、早乙女の剣を手に取った。


「それを取るために突っ込んだのか……」


トレイはそう言うと伊東に走って近付いた。そして剣を振った……


ガンッ!


そんな鈍い音をたててお互いの剣がぶつかった。


「あんた剣使えたのか」


トレイが伊東にそう言った。すると伊東は突然持っていた剣を放した。するとトレイはあまりに突然だった為、力が有り余りバランスを崩してしまった。それを見た伊東は剣を捨て、拳銃を手に取った。そしてトレイの手を剣を狙って引き金を引いた……


パンッ!


そんな音がするとトレイは剣を落とした。するとそれを見ていた中畑と新垣がトレイに飛び付いた。


「や、やめろ……」


トレイがそう言っても捕まえない訳がない。中畑が押さえている所を新垣が手錠をかけた。


「新垣、連絡……」


「了解です」


新垣はそう言うとすぐに無線機を出した。その間に伊東は床に捨てていた暴式銃を拾った。そして新庄の所へと移動した……


「大丈夫なのですか?」


伊東の後ろに立っていた中畑がそう言った。すると伊東はきっぱりとこう言った。


「死んでる……」


伊東はそう言うとこんどは早乙女の所に行った。早乙女はトレイと戦闘中に攻撃をもろにもろにくらい、壁に寄りかかっていた。


「大丈夫か?」


伊東がそう聞くと早乙女は苦しそうにこう言った。


「あばらを持ってかれたかもしれない」


「そうか……」


伊東はそれを聞くと新垣の方を見た。すると、内容をさっした新垣は再び無線機を取り出した……



「伊東!向こうはあらかた殺ったよ!」


そう言って伊東の所に来たのは九条だった。九条班はゾンビと戦っていたので、新庄が死んだことを知らなかった。なので九条は伊東に新庄が何処かを聞いてしまった。すると伊東は新庄の方を見た。すると九条は倒れている新庄に駆け寄った……


「え?どういうこと?」


九条はボソッとそう言うと周りを見た。すると手錠をつけられているトレイを見て、大体の事が分かった。


「医療班は呼んだの?」


九条は伊東にそう聞いた。すると伊東は小さくうなずいた。


「そう。あなたも大変だね……」


九条はそう言うと部下達の所へといってしまった。伊東は何故九条がそんな事をいったのか意味が分からなかった……




東京駅、丸の内北口……


「全員殺ったぜ!完璧だろ!」


スマートフォンを使ってそう言っているのはジャックだった。そして近くにはサイスもいた。ジャックが話終わり、スマートフォンをしまうと、サイスが突然こう言った。


「さすがに全員殺る必要はなかったと思うぞ。ジャック……」


「何いってんだ。これが昔からのルールだろ。ちゃんと従わないと。政府からいわれたんだから……」


「だよな……」


サイスはそう言うと中に入るために歩き始めた。その時、床は対策官の血によって赤くなっていた……




東京駅、丸の内中央口、作戦司令車……


「誰か村井班と大池班と連絡のとれる人いないか?さっきから無線に出ないんだけど……」


そう言ったのは米田だった。しかし、誰も繋がらないらしく何も返ってこなかった。すると、それについて宇土がこう言った。


「そこに奴等がいるかもしれない。余ってるのをそこにおくれ!」


「了解です!」


宇土がそう言うと木屋は外に出て、作戦司令車付近で待機している班に移動するよう指示を出しに行った……


「宇土!なんでそこに奴等がいると思ったんだ?」


米田がそう聞くと宇土はすぐにその質問に答えた。


「あくまで勘だけど、連絡が取れない、じゃなくて連絡を受けとることが出来なかったとするとどうだ?一応あり得るだろ?」


「まさか…… 二班十人が全滅ということか?」


「有り得ることには有り得るだろ?」


宇土は米田にそう言うと作戦司令車の外に出ていった……



「有川特官!内容は部下から聞きましたよね。向こうにいったらその場で待機してください!」


「分かったよ。向こうについたら連絡するからよ……」


有川はそう言うと丸の内北口へと移動しはじめた……



仁宇谷翔にうだにかける


二等ゾンビ対策官


武器……レイピア

拳銃



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