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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#066 潜入

警察官がトレイに殺害された事件から一週間後、


ゾンビ殲滅局は仕組みが大きく変わっていた。その中でも一番大きかったのは対策5が出来た事だろう。今まで対策4には研究課と制作課の二つがあったが、研究課が対策5へと移ることになったのだ。これによりもっと強い武器やゾンビに対抗できる薬の開発が出来ると期待された。




ゾンビ殲滅局東京本部、本部長室……


コンコンッ!


「失礼します。潜入捜査についてなのですが……」


そう言って入ってきたのは柚木だった。


「無事に対象に潜入することが出来ました」


柚木がそう言うと仲野は柚木に一枚の紙を渡した。そしてこう言った。


「その組織の情報を盗み出せ。盗んだらここに書いてある場所に行け。そこに柚木の部下と林班を待機させる」


「了解です!」


柚木はそう言うと部屋から出ていった。柚木は部屋から出るとすぐに外に出た。そこでタクシーをひろうと柚木が潜入捜査する組織の建物がある場所へと向かった……



一時間後


東京のとある建物……


この時、すでに捜査対象の建物の中にいた。今回柚木が潜入したのは、ゾンビに人権を求めている組織だった。


「会長。どうやら今月だけで対策官が百体以上のゾンビを殺したそうです」


一人の男性がそう言うと周りにいた組織の人達が所々で可哀想等と言い始めた。


「そろそろ対策官に対して制裁をするべきだな」


リーダー格の女性がそう言うとあちらこちらで「そうするべきだ」という声があがった。そんな中柚木は唯一ゾンビを倒す対策官側である。なので柚木はこの組織の人間の考えが全く分からなかった。が、柚木の今の仕事はこの組織の情報を盗み出すことだ。なので柚木はトイレに行くと嘘をついて部屋から抜け出した。柚木は部屋から抜け出すと少し離れた所にある部屋に入った。そして机の上にあったノートパソコンを開いた。画面をつけると柚木はポケットからUSBメモリを取り出し、そのノートパソコンにつけた。それからパソコンがたちあがるとすぐにいじり始めた。そして少しすると謎の文章が見つかった。


「対策官制裁内容…… これに間違いないわね」


柚木はボソッとそう言うとすぐにコピーをした。そしてコピーが終わると柚木はUSBメモリを抜き取り、それをポケットに入れた。


「誰だ!ここにいるのは!」


突然そんな声が聞こえると、柚木が侵入している部屋の扉が開いた。柚木はすぐに扉の方向を向くと、そこには一人の男性がいた。


「パソコンを開いて何をしているんだ?」


その男はそう言うと懐から拳銃を取り出した。


「スパイか?」


男はそう言いながら柚木に近付いていった。


「この組織は拳銃なんて持ってるのか」


柚木はそう言いながら両手を上げた。すると男は銃口を柚木の頭に密着させた。そして男が引き金を引こうとした時だった。柚木は素早くしがみ男をつき倒した。男が押されて倒れたところを柚木は部屋から抜け出した。しかし、男は倒れてから拳銃を撃った為、集会をしていた人にバレてしまった。


「ヤバイ!捕まったら殺される」


柚木はそう言うと外に出た。そして部下と林班が待つ場所へと走り出した……




林班……


林班は柚木の部下達と一緒に都内の地下駐車場にいた。ここで潜入調査してきた柚木を待つのだ。


「ねぇ林」


「ん?」


「潜入調査にもし失敗して追っ手がここまで来たらどうするの?」


そう言ったのは冨沢だった。すると林は少し悩んでからこう言った。


「向こうが攻撃してきたら公務執行妨害で捕まえるんじゃない?そのあとでゾンビに関する事でも逮捕すればいいんだし……」


林は冨沢にそう言った。



「来たぞ!変なのを連れて……」


そう言ったのは柚木班に所属している針間だった。小牧はそれを聞くとすぐに柚木が来ているという方向を見た。するとそこには何人かの男性に追いかけられている柚木がいた。そしてその男性の手にはナイフがあった……



「全員戦闘用意!柚木を守りつつ奴等を捕まえろ!」


林はそう言うと火炎剣を持って走り出した。するとそれに続いて冨沢や柚木班の乃木が林の後ろに着いた。そして戦いが始まった……


林はすぐに柚木の後ろにいたナイフを持っている男性に剣を振った。するとその男性は簡単に倒れてしまった。


「全員いつもの感覚で殺すなよ!一応人間だから!」


林がそう叫んだ。すると今度は冨沢が刀の裏を使って追っ手を倒した。冨沢が攻撃した男性は攻撃された腹をおさえて倒れてしまった。するとそれを見た残りの人達の動きが変わった。突然方向を変えて逃げ出したのだ。


「逃がすな!全員捕まえるぞ!」


林はそう言うと冨沢や乃木を引き連れて追いかけていった……



「大丈夫ですか?柚木准官」


そう言ったのは小牧だった。すると柚木は呼吸を整えてからこう言った。


「大丈夫だ。ちゃんと証拠は奪われずにある」


柚木はそう言うと小牧にデータをコピーしたUSBメモリを見せた。



「今回は少し危なかったな。もう少しで殺される所だった……」


柚木はそう言うと近くに止めてあった殲滅局の車のドアを開けた。そして自分専用の武器である大鎌を取り出した。


「反撃するぞ!」


柚木はそう言って林達が追いかけた方へと行ってしまった……






柳田格やなぎだいたる


一等ゾンビ対策官


武器……高力銃

短剣

拳銃

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