#060 映像
関東ゾンビ殺所場警備室……
宗が扉を開けようとドアノブを掴もうとした時だった。突然扉が開き、八代と油川が入ってきた。
「宗さんどうかしました?」
そう聞いたのは八代だった。そう言われると宗は何でもないと言って先ほどまで座っていた席に戻った。すると油川が宗に向かってこう言った。
「宗准官!実はさっき変な犬を見たんですよ!まるでゾンビみたいな犬に……」
宗は油川の話を聞くとすぐに立ち上がり、油川の肩に手を置いてこう聞いた。
「それはどこでだ?殺したのか?それで今はどこにいる?」
油川は宗に聞かれるとゆっくりだがこう答えた。
「場所は正門付近で、八代対士長が殺しました。それでその犬はまだ正門の近くに置きっぱなしです」
「そうか……」
宗はそう言うと部屋から出ていってしまった。するとそれを見ていた宗の部下が、宗の槍を持って一所に出ていってしまった。
「宗准官何かあったのですかね?」
「さぁ~?」
八代は油川の質問にそう答えると八代は再び映像の確認をするために、監視カメラの映像を映すモニターの所へと移動した……
関東ゾンビ殺所場正門付近……
「宗准官!あれじゃないですか?」
宗と一緒に来ていた部下の若槻が指を指しながらそう言った。すると宗はその方向へと走り出した。そしてその犬の死骸を見るためにしゃがんだ。
「死因は槍で突き刺されたって所かな?」
宗はそのゾンビ犬の体に空いてある穴を見てそう言った。
「かなり匂いがきついですが、本当に犬なんですか?」
若槻は鼻を押さえてその犬を見ていた。確かに犬は臭かったが、その時宗は鼻を押さえたりしていなかった。それどころかその犬の死骸に顔を近付けて見ていた。
「本当はこの犬の死骸を持っていきたいけど、流石にそれは出来ないから、血でも採って戻ろう」
宗はそう言うとどこからか注射器を取り出した。そしてその注射器を犬の腹の部分に突き刺し、血を抜いた。
「若槻、戻ろう」
宗はそう言って立ち上がっり、戻ろうとした時だった。突然建物の中から大きな音がした。宗と若槻はそれに気が付き、すぐに建物を見ると、建物からは黒い煙が出ていった。
「あそこの建物はなんだ?」
宗が若槻に聞くと若槻は少し考えてからこう言った。
「確かあそこは牢獄がある建物だったと……」
「牢獄か、若槻!行くぞ!」
宗は若槻から槍を受け取ると走ってその建物へと向かって走り出した……
関東ゾンビ殺所場警備室……
「なんの音だ?」
そう言ったのは宗の部下の翡翠だった。すると警備室の扉が開き、同じ部隊に所属する湯元が入ってきてこう言った。
「牢獄のある建物が爆発した。火事は起きてないからここは大丈夫だと思うけど、中に閉じ込めていたゾンビが逃げ出す前に殺るぞ!」
湯元はそう言うと部屋のすみに置いてあった刀を取って行ってしまった。
「油川!行くよ!」
八代も湯元が言ったように槍を持ち、部屋から出ていった。そして建物の外に出ると、その爆発した建物が見えた。その建物は爆発によりほとんどが崩れており、中にいたらほとんどの確率で死んでいただろう……
「前にゾンビがいるぞ!」
突然前にいた湯元がそう言ったので、八代達がその方向を見ると、崩れた建物の中からゾンビが出てきていた。
「各自バラバラでゾンビを倒せ!余裕があったら中に閉じ込めていたシンク、ジャック、ケイトを探しだせ!」
そう言ったのは宗だった。するとそれを聞いた部下達が一斉に崩れた建物へと近付き、ゾンビを倒し始めた。
それからゾンビを全て倒し終わった後、シンク、ジャック、ケイトを探したが、死体も見つからなかった……
倉戸山、南側作戦指令車……
「宇土指令!山の中に入った対策官達は全員無事のようです!」
そう言ったのは宇土とよく共に行動をする屋島だった。
「しかし、その時大量の犬に襲われたそうで、全て倒したそうです」
宇土はそれを聞くと屋島にこう聞き返した。
「犬ってdogの事でいいんだよな?」
「はい。どうやら犬にゾンビ要素が含まれていたようです」
宇土はそれを聞くとヤバいと思った。何故なら今までのペースでゾンビを倒していけば、日本のゾンビはあと20年で全て倒せる計算でいたのに、犬もゾンビになってしまった以上いつ全てのゾンビを倒せるか分からなくなってしまっまのだ。しかも、犬となるた数も多く今以上に対策官の仕事が増えると考えたからだ。
「ゾンビ犬か…… 仲野さんに伝えとくか……」
宇土はそう言うとスマホを取り出すと電話をしはじめた。もちろん相手は東京ゾンビ殲滅局、仲野昂祐本部長だった……
若槻侑加
一等ゾンビ対策官
武器……大鎌
拳銃




