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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#056 爆発

午後十時、倉戸山南側……


「作戦開始!」


高木がそう言うと林班、柚木班、そして宮島部隊に所属している対策官達が一斉に山を登り始めた。この時倉戸山の南側にいなかった対策官達には宇土が無線で作戦が開始したことを伝えているため、決して情報が全ての対策官に回っていないと言うわけではなかった。


今回の作戦ではいつもと違う所があった。それは班のメンバーだった。今回の林班には小牧が抜けており代わりに宮島部隊の梶原がいた。他にも柚木班からは乃木と陳内が代わっている。なので今回の作戦では宮島率いる特別部隊となっているのだ。



「林班は倉戸山東側へ。柚木班は倉戸山北側へ行ってくれないか?そこの二つが防衛が少しあまいから」


そう言ったのは宮島だった。すると林は「分かりました」と言うと突然進路を変えて山の東側へと部下を連れて走りはじめた。そして柚木も部下を連れて北側へ走ろうとしたときだった。宮島が「奴等の居ないところへ回って向かって」と言った。なので柚木班も林班と途中まで同じルートで行くことになった。



そして何十分か、かかってようやくエース達のいる建物の近くまでやって来た。すると宮島が突然土井を見た。すると土井はその建物の扉の所へと向かいドアノブに手をかけた。


「小牧、真中、藁谷以外はここに集まれ!ドアが開いたら一気に突っ込むぞ!」


宮島がそう言うと部下はすぐに集まってきた。そして皆が武器を構えたのを見ると宮島は土井に扉を開けるよう指示を指示をした……




土井が扉を引くと目の前にはゾンビがいた。普通なら発狂ものの所を宮島が剣を使ってそのゾンビをすぐに倒した。そして宮島は建物の中に入っていった……


そして林班がエースとサイスを目撃した部屋の中へと入った。するとその部屋にはサイスが剣を持って立っていた。


「World Zombie Countermeasure 違反の疑いで身柄を拘束させてもらう」


そう言ったのは宮島部隊副隊長の菱田川だった。が、そんな事をいっただけで捕まえられたら苦労はしない。突然の事ながら戦うことになるだろう……



「これが何か分かるか?」


サイスはそう言うと小さな箱を宮島達に見せた。


「なんだあれは?」


宮島の部下達はそう言ったがそれが何なのか全く分からなかった。するとサイスはその箱を開けた。すると中に赤いボタンがあるのが見えた。



「それは何だ?」


宮島がそう聞くとサイスは少しずつ後退りしながらこう言った。


「これは起爆スイッチだせ!」


サイスはそう言うと後ろにあった窓ガラスを突き破り外へと逃げた。そして外に出るとすぐに起爆スイッチを押した……



ドガーーーン!



突然建物が爆発した。その時建物の近くにいた小牧達は爆風により飛ばされてしまった……



「いてて……」


爆発から少し経つと小牧はゆっくりと立ち上がった。そしてその建物を見るととても驚いた。何故ならばさっきまであった建物があった場所が、今では残骸しかなかったのだ。そしてその残骸からは黒い煙が上がっていた……



「無事ですか?」


突然誰かが小牧の肩に手をおいてそう言った。小牧はそれにすぐ反応して振り向いた。するとそこには小牧と一緒に外で待機していた藁谷がいた。


「大丈夫です。それより藁谷准官は大丈夫なのですか?」


小牧は藁谷の腕を見ながらそう言った。


「僕は大丈夫。それより真中を捜さないと……」


藁谷がそう言った時だった。突然二人の背後に一つの影が近付いてきた……


「俺は大丈夫だ!」


突然背後からそう聞こえた。なので後ろを見るとそこには槍を持っている真中がいた。どうやら真中は建物の近くにいたものの岩が影になり爆風が届かなかったらしく、怪我をしていなかった。


「それより宮島さん達は大丈夫なのか?」


真中はそう言うとゆっくりとその残骸へと近付いた。するとそこには土井や菱田川が立っていた。


「三人とも無事だったんだ」


土井が真中に向かってそう言った。すると今度は菱田川が真中達にこう言った。


「それより他の人を探してくれ。多分瓦礫の下にいると思うから……」


菱田川はそう言うと瓦礫をどかし始めた……




爆発地点より100メートル……


「エースか?今爆発させたぜ。あとは頼むよ」


サイスがそう言ってスマホをしまおうとした時だった。突然スマホの上側が地面に落ちた……


「誰だ?」


サイスはそう言って後ろを見たがそこには誰もいなかった。


「建物を爆発させて俺達を殺そうとしたのか?だが残念なことに俺達はこういうのに慣れているもんでね」


サイスはその声を聞くとすぐにその声の元から離れた。そして一定の距離を取るとこう言った。


「何故お前はここにいるんだ?爆発に巻き込まれたはずじゃ……」


「残念だが俺だけサイスを追って窓から出たんだ。その直後に爆発が起きたのは驚いたけどな」


宮島はそう言うと剣を抜いた。そしていつでもサイスと戦えるよう、電撃棒を地面に突き刺した。


「俺を倒す気か?」


サイスはそう言うと突然笑いだした。そしてすぐに宮島の事を見てこう言った。


「面白い。倒してみろよ」


サイスはそう言って宮島と同じように剣を抜いた。すると突然サイスは走り出した。宮島はそれを見るとすぐに剣を持って走り出した。そして二人の剣が交わった……





藁谷夏結わらがいなゆ


准ゾンビ対策官


武器……サーベル

フォールディングナイフ

拳銃

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