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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#048 尖鋭

午前一時、関東ゾンビ殺所場駐車場……



関東ゾンビ殺所場には職員、及びゾンビ殲滅関係者のみ使える駐車場があった。と言ってもあまり広くなく、十台しか止められないのだ。


「こんな暗いとゾンビが居ても気付かないだろ」


そう言ったのは倉科部隊に所属している丹波だった。彼は今、同じ部隊の生田と共に敷地内を見てまわっているのだ。そんな二人の持ち物といえば、ゾンビを倒すための武器…… そして懐中電灯のみだった。が、懐中電灯は一つしか無かった為丹波が持っているのだ。


「そろそろ戻るか。居ないようだし……」


丹波はそう言うと建物の中に入ろうと歩き始めた。すると後ろで変な声が聞こえた。なので後ろを振り向くとそこには奴ゾンビがいた。そしてそのゾンビは突然生田に飛びかかってきた……



「危ない!」


丹波はそう言うと生田を手で押してゾンビから離した。そして丹波は持っていた槍をゾンビに向けた。



「生田はナイフで援護を頼む」


「了解です」


丹波はそう言うとゾンビへの攻撃を開始した。



まずはゾンビの太ももを狙って……



丹波はそう考えながらゾンビの太ももに突き刺そうとしたが、ゾンビはその攻撃を読んでいたかのように避けてしまった。そしてゾンビは避けると同時に丹波に噛み付こうと飛び付いてきた……



ガンッ!


そんな音がするとゾンビは丹波の槍に噛みついていた。そう。一応彼は倉科部隊の尖鋭の一人だ。なのでゾンビが飛び付いてくると同時に槍を前に出して、槍を噛ませたのだ。


「槍は離すか……」



丹波はそうボソッと言うと槍を手放した。そして短剣を取り出した。そして短剣をゾンビの目を狙って振ったが、またしてもギリギリの所で避けられてしまった。なので丹波は諦めずに短剣を何度も振り始めた……



その時!



ブスッ!


ゾンビの右目にナイフが突き刺さった。するとゾンビは突然動きが可笑しくなった。なので丹波はゾンビの動きが可笑しくなった今、ゾンビの左目に短剣を突き刺した。するとゾンビは突然膝を地面について声をあげた。



「ギャーーーーーー!」


丹波はそんなゾンビの声を気にせずに地面に落ちていた槍を拾った。そしてゾンビが騒いでいる所を突き刺した。すると今度は避けることなく頭に突き刺さり倒れてしまった……



「希種でしたね。丹波対士長」


生田はそう言うとゾンビの目に突き刺さっているナイフを取った。


「希種だったのは予想外だったが、これで全て倒したでしょ!早く片付けよう」


丹波はそう言うとゾンビの死体を懐中電灯で照らした……






関東ゾンビ殺所場職員室……



そこでは林班、倉科部隊の見回り担当以外の人が集まっていた。そしてその部屋では寝ている人や何かの紙を見ている人など色々なことをしていた。



「林班長!暇なんでトランプでもしません?」


そう言ったのは塚西だった。塚西はそう言うとポケットからトランプを出した。


「なんで持ってるんだよ」


林はすぐにつっこんだ。しかしそれも当然だ。トランプなど普通の対策官は持ってきている訳がないのだから……


「そこは気にしないでやりましょうよ」


林は塚西に再度そう言われると自分も暇だったのでトランプをすることにした。しかし二人では出来ないため倉科達に声をかけた。



「倉科に羽部、七氏もやろうよ!」


すると林の誘いに最初に乗ったのは七氏だった。そして七氏がのると二人も参加することになった…… が、トランプをしているうちにどうもエース(1)が出る度に仕事(殲滅活動)のことを考えてしまっていた。



それからこの五人は太陽が出てくるまでトランプをしているのであった……

生田三紗いくたみさ


一等ゾンビ対策官


武器……スキナー

ユーティリティー

ケーパー

拳銃

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