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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#047 再生

次の日、関東ゾンビ殺所場……


「もう一度聞く。お前らはどうやってゾンビを作ったんだ?」


そう言ったのは林だった。そしてその林の先にはサイスがいた。



現在、捕まえたサイスは林班が色々と聞き出す事になっている。なのでサイスが逃げ出さないように、24時間殺所にいる部隊が倉科率いる第二部隊となっている。



「俺がそんなことに答えると思うか?」


しかしシンクは質問に答えなかった…… が、それも当然だ。わざわざゾンビを作る輩が、そのゾンビを殺す我々(ゾンビ対策官)に教えるはずがない。なので、林は仕方なくシンクの入っている檻の鍵を閉めて職員室へと向かった……






次の日午前一時……


ほとんどの人が寝ている時間に林班の小牧と冨沢は建物の裏側を歩いていた。何故彼らはこんな時間にこんな所を歩いているのか、簡単に言うとゾンビが居ないか探しているのだ。本来ならばここの職員がする仕事なのだが、今回は牢獄の中にシンクがいるためゾンビ対策官がまわるのだ。



「やっぱり暗い所は気味が悪いな~」


冨沢はそう言っているがかなり楽しそうだ。一応仕事中なのに……


「冨沢准官は暗いところは駄目なのですか?」


小牧がそう聞くと冨沢は懐中電灯の光を消してこう答えた。



「暗いのは少なくとも得意じゃないね。明るくないとあれとかお化けに見えるからね」


冨沢はそう言いながらとある木を指差した。小牧はその木をよく見ると木の形のせいか、不気味な形をしていてよく見ると人の顔のようにも見えた。


「小牧は大丈夫なの?」


「僕は大丈夫です。母がそういう映画をよく見ていたので馴れてます」


小牧がそう言うと冨沢は『マジか……』という顔をした……





「冨沢准官、そろそろ懐中電灯をつけても良いのでは……」


「そうそう!忘れてた!」


冨沢はそう言うと懐中電灯をつけた。すると前に人影が…… 今この建物の敷地内をまわっているのは 「小牧、冨沢ペア」と「丹波、生田ペア」 だけのはずで、しかも丹波、生田ペアは此方側にはこない予定だった。



「雑談は終わり!戦う用意をしろ!」


冨沢はそう言うと手に持っていた紙袋から黄色い玉を取り出した。そしてその玉についている紐を引っ張り、その玉を上に思いっきり揚げた。すると、その玉は五秒後に上空で赤色の光を放って消えてしまった……



「閃光球に気づかないということはゾンビの可能性が高い……」


冨沢はさっきまでとは違い、突然真面目な顔になってそう言った。そしてゆっくりとその方向へと歩き始めた。


そして……



「ゾンビ発見!」


冨沢はそう言うとそのゾンビに向かって刀を振り下ろした。するとゾンビの右手に当たった。するとそこで冨沢と小牧は予想すらしていなかった光景を見ることになった。それは冨沢が切り落としたはずのゾンビの右手が再生しているのだ。


「治ってる……」


「小牧!ぼーっとするな!倒すぞ!」



小牧は冨沢にそう言われると小牧も槍で攻撃し始めた…… が、どんなに斬りつけてもゾンビは再生していった。



「これじゃどんなに斬りつけてもキリがないぞ!」


冨沢がそう言って、刀でゾンビの腹を斬りつけた時だった。突然ゾンビが口から血を吐いて倒れたのだ。


「死んだのか?」


冨沢はそう言うと刀でゾンビの首を切った。けれどその攻撃も意味がなく、ゾンビは再び元の姿に戻ってしまった


『お願いだから倒れて!』


小牧はそう願いながらゾンビの首に槍を刺した。すると突然ゾンビの動きが止まった。それを見た冨沢は「ナイスだ。そのまま押さえてろ」と言い、刀でゾンビの首を斬った


すると今度は再生せず、ゾンビが動かなかった




「新しいゾンビは失敗だな……」


木の上にいるエースがそう言うとメモ帳に何かを書き始めた。そして倒されたゾンビをチラッと見ると塀を乗り越えて逃げていった……



大原拓馬おおはらたくま


警視庁ゾンビ対策課、警部補


武器…… 短刀

拳銃



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