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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#046 真昼

東京駅丸の内北口、笛中班……


「相変わらずゾンビ対策官とは弱いな」


そう言ったのはトレイだった。そしてその足下には頭から血を流している笛中がいた。するとトレイは剣を笛中の頭に近付けた。そして……



ドチャッ!


そんな音がすると地面に血がこぼれ落ちた。


「誰だ、お前は……」


トレイはそう言うとよろめいて倒れてしまった。そう。トレイが笛中を殺す前に誰かがトレイの事を刺したのだ……



「警視庁ゾンビ対策課の炭屋恭司警部です」


炭屋はそう言うと倒れているトレイに警察手帳を見せつけた。このとき笛中班はトレイにより班員は全員倒されていた。なので笛中にとっては味方(警視庁ゾンビ対策課)が来たことは良かったと考えている。が……




バババババッ!


突然そんな銃声がすると大量の弾丸が此方に向かって飛んできた。するとその弾丸に当たってしまったのか炭屋が床に倒れてしまった。



「戸田!此方だ!」


炭屋と一緒に東京駅に来ていた戸田は上司である大原が戸田の腕をつかんで思いっきり引っ張った。そして弾丸の死角となる所に避難した。が、大原達には誰が発砲しているか分からなかった。



すると突然銃声が止んだ。なので大原が顔を覗かせると背の高い人がトレイを持ち上げていた。



「戸田!行くぞ!」


大原はそう言うと拳銃を取り出し、その男性に近づいた。



「手を上げろ。貴様を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕する」


と、大原が言ったときだった。突然その男性は偶々足下に落ちていた笛中のフォールディングナイフを拾い上げた。そしてそのナイフを大原に向けた。それを見た大原は突然こう叫んだ。



「取り押さえろ!」


大原がそう叫ぶとその男性を囲むように捜査官(ゾンビ対策課)が出てきた。が、その男性はトレイを持ち上げたままナイフを使って攻撃してきた。





それから十分後……



「笛中二佐!大丈夫か?」


笛中はそんな声が聞こえると恐る恐る目を開けた。するとそこにいたのは保見だった。



「俺は大丈夫だ。それよりトレイとシンクはどうなった?」


するとその話に気がついた桜庭がやって来てこう聞いた。


「トレイとシンクに襲われたのですか?」


「桜庭か…… 正確に言うとトレイにだけどな」


笛中は桜庭にそう言った。それで桜庭はここでどのような事が起きたのか大体分かった。多分この場にゾンビの死体もかなり転がっている為、トレイは大量のゾンビと共にここに現れたのだろう……




「桜庭三佐、死亡者はおらず負傷者が警察官を含めて八名です」


と、七尾が言った。


「分かった」


桜庭はそう言うと水瀬の方へと行ってしまった……




それから十分後…… 東京駅に宮島率いる第一部隊がやって来た事により、真昼の東京駅での戦いが幕を下ろすことななった……






ゾンビ殲滅局東京本部、作戦指令室……


「宇土指令!宮島部隊の到着により全てのゾンビを倒し終えたそうです!」


屋島がそう言うとその部屋では沢山の声があがった。終わって良かったと思う者もいれば、負傷者がいないか心配する者まで沢山いたが、終わるということに悪いことはない。


「俺は仲野本部長に報告してくるわ!」


宇土はそう言うと部屋から出ていった……





七尾丈斗ななおたけと


准ゾンビ対策官


武器……サーベル

ククリナイフ

拳銃

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