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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
49/347

#045 日本橋口

「お前らを見ると本当に笑えるな!」


水瀬はそう言うと突然立ち止まった。そして右手を上に上げてこう言った。


「いでよ!我がグングニルよ!」


水瀬が言うと保見がグングニルを投げた。水瀬はそれをキャッチするといきなり戦闘モードに入った。水瀬については班員もすでに慣れてしまっている。なので基本は無視だ。


「クックックッ」


水瀬はそう笑いながらゾンビを倒し続けた。そして水瀬が本気を出してから十分経った時だった。ようやくゾンビの数を数えられるだけの量になった。


そして……



「お前でラストだ!」


水瀬はそう言うとそのゾンビに向けてグングニルを投げつけた。するとその武器はゾンビの腹に当たり、ゾンビは後ろに倒れてしまった。


「たけと~!パス!」


と水瀬が言うと部下の男性が今まで水瀬の使っていた槍を投げた。水瀬はその槍を受けとるとゾンビの首に突き刺した……



「水瀬ニ佐!大丈夫…… ですね」


水瀬班が全て倒し終えた所で小牧達三人が合流した。が、倒し終わってしまったところにいても意味がない。なので小牧達は水瀬班と共に笛中、北音寺班と合流することになった……




東京駅八重洲北口、北音寺班……


「北音寺はんちょー」


「ん?」


「なんでここにはゾンビがいないのでしょうか?」


そう聞いたのは北音寺の部下の相須だった。その理由は詳しくは分からないけれど、多分日本橋口に行った班が抑えていてくれてるのだろう。



「班長!日本橋口へ移動しろとの指令がきました!」


北音寺はそれを聞いた瞬間大体の事が分かった。多分向こうがどうなっているかは分からないけれど、圧されていることに間違いはないだろう。


「行くぞ。立て」


北音寺は相須の頭を軽く叩いた。そして日本橋口へと急いで向かった……





東京駅日本橋口、川中班……



「雑魚処理は鵜飼と萱野がやれ!」


川中がそう言うと二人の男性が希種との戦闘から外れた。現在川中班のいる日本橋口付近では大量のゾンビがいた。別に通常のゾンビだけならば全く問題はないのだが、今回は違った。何故ならここには他より強い希種がいたのだ。しかも、この希種には全く攻撃が当たらないのだ。



「そろそろ当たってくれ!」


川中がそう言って振った斧はようやく希種に当たった。なのであとはとどめを刺すだけだった。なのでそれを見た部下の成田と須永は雑魚処理をするために離れてしまった。


「よいしょっ!」


川中は重い斧を持ち上げた。そしてゾンビの首を跳ねようと下ろした…… が、そこにはゾンビがいなかった。川中には何で居なくなったのか分からなかった。すると突然足を誰かに捕まれ引っ張られた。


「まさか……」


川中はそう思い足下を見た。するとそこにはゾンビがいた。しかも自分の足をつかんで……



「川中一佐!動かないで下さい!」


突然そんな声が聞こえた。が、川中にはその声が自分の班員の声ではないということしか分からなかった。すると、突然足にしがみついていたゾンビの手が離れた。すると誰かがそのゾンビの首を跳ねた……



「川中一佐!応援に来ました!」


と冨沢が言った。川中はそれを聞くと冨沢と林も雑魚処理をするように指示を出した。多分この場が片付くのはあと少しだろう。そう考えた川中は最後まで気を抜かずに戦おうと思った……







相須三歩あいすみほ


二等ゾンビ対策官


武器……フレイル(鉄製)

拳銃

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