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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#041 銀鱗躍動

ゾンビ殲滅局東京本部、本部長室……



「集まってもらった理由は分かるよね」


仲野はそう言うと皆の事を見た。もちろん仲野が集めた理由は築井中広の脱走についてだ。



「まずはこれを見て!」


築井がそう言うと宇土が部屋の電気を消した。すると前にあるスクリーンに何かが写り始めた。その映像は夜に撮られたものらしく画面がかなり暗かった。そしてその映像は一分も経たないうちに変化が起きた。それは映像に写っている男性が黒いマントをまとっている人に殴り倒されたのだ。



「この映像はいったい?」


その部屋にいる誰もが疑問に思った。すると宇土がこう言った。



「これは築井中広が脱走したと思われる時刻の5分前の監視カメラの映像だ」


「多分このマントをまとっているのが我々の追っているエースかと思われる。今から東京留置所から送られてきた報告書を皆に渡す」


そう言うと仲野は束になっている紙を端からまわしていった。その紙を見るとそこには侵入者の特徴や築井の情報が書いてあった。



「取り合えずこれは各自で読んでおいて!解散!」


仲野がそう言うとその部屋に集まっていた対策官達はぞろぞろと出てきた。



「宗!ちょっと来て!」


宗の耳元でボソッと言ったのは倉科だった。そして倉科は宗を非常階段の所まで連れていった……






対策2,林班専用席……



プルルルル プルルルルッ!


突然林班の固定電話に電話がかかってきた。が、林がいないため冨沢が受話器をとった。


「はい?」


「東京駅付近にてゾンビの目撃情報あり!直ちに駆けつけよ!」



そう聞こえると電話は切れてしまった。が、無視することは出来ない。なので冨沢は後で林が来たときに分かるようにメモを書いて小牧達を連れて出た。




「東京駅の詳しい場所は?」


冨沢がそう聞くと中鈴がスマホをポケットに入れてこう言った。



「場所は東京駅中央通路としか分かりません!」


「そうか……」


冨沢そう言いながら走って東京駅へと向かった……





東京駅……


「今から個人で探せ!」


冨沢はそう言うと奥へと走っていってしまった…… 多分奥は冨沢や塚西、中鈴が探してくれるだろう。そう考えた小牧はこの辺りを探すことにした……






東京本部対策4専用室……


「これだろ?設計図通り出来たよ」


下原はそう言いながら水瀬に槍を渡した。その槍は今まで水瀬が使っていた物とは違い裏刃がついておらず、色が紫色だった。



「まさかここまで再現できる人がいるとはな……」


水瀬はその槍を受け取ると近くで眺めた。



「因みに投げることは出来るけど本物のグングニルのように自動で戻って来ないから気を付けろよ」


「おけッス!」



水瀬はそう言うと部屋から出ていってしまった。多分気に入ったのだろう。下原はそう思いながら他の武器を作るために奥へと行ってしまった……






グングニル(槍)……北欧神話に出てくる槍の名前だが、本編では全く関係ない

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