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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
43/347

#040 麒麟児

午後11時、東京留置所……



「留置所から警視庁本部へ!東京留置所が何者かの襲撃をうけ……」



ドンッ!


無線を使っていた男性は黒いマントを羽織っている男性に倒されてしまった。


「ベラベラ喋るな。雑魚が」


シンクはそう言うと警察の男性の顔面を蹴り飛ばした。



「シンク!いたぞ!すぐに撤収だ!」


「分かった」



シンクはエースにそう言われるとすぐに走って逃げ出した……








次の日、午前8:00、ゾンビ殲滅局対策2専用部屋……



その部屋では1台のテレビに沢山の人が集まっていた。



「昨日の午後11時に東京留置所が何者かに襲われました。これにより10人が逃げ出したとのことです。なお防犯カメラの映像を見ると黒いマントを羽織っている人が二人と、留置所の外に黒い車が止まっていたそうです……」



……とのニュースだった。本来ならばゾンビ殲滅局とは全く関係ない警察だが今回は違った。何故ならばその襲撃した人物が局の追っている奴等だったのだ。




「川中一佐。予想通り殺人罪で拘束されている築井中広も逃げ出しておます」


そう言ったのは川中の部下の成田だ。彼女はスマホの画面を見せながらそう言った。



築井中広…… この男性は「ゾンビ愛護団体」の元リーダーで「大東京埋めた場ゾンビ殲滅作戦」の時に九条班を襲い、殺人罪で拘束されていたのだ。




「何かを起きそうだな~」


……と川中が言ったときだった。突然対策2の扉が開き水瀬が入ってきた。



「ウイッス!」


水瀬は今日も遅刻だったが、誰も気にしなかった。何故なら対策2の人にとって水瀬が遅刻するのは日常茶飯事であり、第一彼を辞めさせようにも実力があるため辞めさせることが出来ないのだ。



バンッ!



突然扉が開き宇土が入ってきた。そしてこう言った。


「例の事件についてでイツメンは本部長室に集合!以上!」


宇土はそう言うと行ってしまった。要するに仲野が本部長会議を行うから来いということだろう…… なので有川や川中、神尾は部屋から出ていった。



「水瀬さん!早くしないと遅れますよ!」


そう言っているのは水瀬班の副班長の桜庭だ。周りの人間から見ると水瀬より桜庭の方が班長に向いているように見える…… それが本音だ。



「今日も愚者共ゾンビを葬ってやるか!」


水瀬はそう言いながら桜庭に押されて部屋から出ていってしまった…… それにしてもよく桜庭に迷惑をかける。誰もがそう思った……




林班専用席……


「林三等佐!我々も築井を追いかけるのですか?」


小牧が林にそう聞いた。


「もちろんだ。局の仕事はゾンビ関係の事だから奴を捕まえるのも仕事の一つだ」



林にそう言われると小牧はあることに気が付いた。それは警察も築井を追いかけていることだ。なので捜査で交わってしまう可能性があることだ。


「警察と交わってしまったらどうするのですか?」


……と小牧は聞いた。すると今度は林ではなく冨沢が答えた。


「一度捜査で交わった事があるんだ。もちろん埼玉支部の時にだけどね」


「どうなったんですか?」


塚西が興味津々に聞いてきた。



「もちろん俺らが俺らがあと少しの所で被疑者を捕まえられる所に警察が入ってきちゃったから一からやり直しだよ」


……と言った。多分捜査を一からやるのは相当大変だろう。なにしろ二回目なのだから。



「そうなんですか」


……と小牧は言った。が、被疑者の確保は基本、柚木班や笛中班のやることで林班にはあまり関係がなかった。なのでこの事は小牧の頭からすぐに忘れ去られるだろう……








築井中広つくいなかひろ


元ゾンビ愛護団体リーダー


前科…… 殺人罪

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