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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#039 爆発物

「本部より逃走車の情報です。現在逃走車は首都高速を使い空港に向かっている模様。場所は首都高速中央環状線西池袋IC付近」



突然無線からそう聞こえてきた。が、奴等がいるのはあくまで反対車線。なので冨沢は一番近いICで一度下り、再度乗ることにした。



「本部より再び逃走車の情報です。現在逃走車は富ヶ谷付近を走行中!」



無線からそう聞こえてきた瞬間冨沢はこう聞いた。


「俺達のいるところはどこだ?」


小牧はそう言われると慌てて外を見た。すると首都高速入口にある看板に富ヶ谷ICと書いてあった。


「富ヶ谷ICです!」


「なら近くにいるぞ!」



冨沢がそう言って本線に入ったときだった。ちょうどすぐ横を殲滅局の車が猛スピードで通っていったのだ。



「あの車はいったい?」


「さあな。分からないけど後ろにつくぞ!」



冨沢はそう言うとアクセルを強く踏んだ。するとさっきまでは時速80kmくらいだったスピードが一気に時速130kmまであがった。そして速度が上がるときの車の中はかなり大変な事になっていた。それは速度のせいか、重さがかかり座席に寄りかかることしか出来ないうえに、ものが色々と落ちてくるのだ。「多分宇宙飛行士はこれの何倍もキツいんだろうな~」と考える小牧だった……




その時、エース達の乗る車から何かが落とされたのが見えた…… が、この速度で前を走っている車を避けられるはずがない。





ドガッーーーーーーン!


突然爆発が起きた。多分奴等が手榴弾か何かを落としたのだろう。爆発がしてから少しすると完全にびっくり返ってしまっている車から小牧は出てきた。



「大丈夫か?」


冨沢はそう言うと手を出してきた。すると、前を走っていた局の車の中から笛中が出てきた。



「冨沢、本部に連絡を頼む。無線機が壊れて出来ないから……」


笛中はそう言うと黒くなっている無線機を道路に捨てた。すると、その笛中を見た冨沢が驚いて走って近付いた。



「大丈夫ですか?頭から血が……」


冨沢はそう言うとハンカチを取り出そうとした。すると笛中がこう言った。



「僕はいい。それより上丘を……」


笛中はそう言うと道路に倒れてしまった。



「小牧!連絡を!」


冨沢はそう言うと上丘の所へと移動した……





10分後……



首都高速のその区間は上下線とも通行止めになり、林達もやって来た。



「大変なことになったな~」


林は横転している車を見てそう言った。しかし、今思うとここまでの事が起きて死者がいなかったのは凄いことだ。



「多分今度から殺所の防衛が強化されるんじゃないか?」


林にそう話しかけたのは川中だった。


「川中一等佐!」


「しかしよくこの状態で無事だったね~…… 冨沢!」


川中は冨沢の方を向いてそう言った。すると冨沢は「それほどでも~」と言いたそうな感じで見てきた。


「川中一佐!」


川中は突然一人の女性に呼ばれた。


「どうした?」


「奥で芝准高司令官が呼んでいます」


「分かった。ここは任せた」


川中はそう言うとそのまま行ってしまった……が、川中の部下の成田は何を任されたのか全く分からなかった……




こんな事をやっても奴等(エース達)の暴走はこれだけでは止まらなかった……






成田優芽香なりたゆめか


三等ゾンビ対策佐官


武器……レイピア

拳銃



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