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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#038 益荒男

ゾンビ殲滅局東京本部、本部長室……



「今回は仕方ない。だって窓ガラスを破って逃げるなんて想像できる分けないじゃん」


と、仲野は言っているが柚木はずっと下を向いたままだった。やはり、このような事をずっとしてきたのに逃がしてしまったという責任感が在るのだろう……



「あと少しで調理して殺ったのに……」


水瀬はいまだにそんな事を言っていた。その言葉は部屋の重い空気を和ませるためのものなのか、ただ単に馬鹿なのか柚木には分からなかった。




トントンッ!


ドアがノックされると小橋が入ってきた。そして小橋はこう聞いた。


「作戦はどうなったのですか?」


と、聞くと柚木がこう言った。


「察して……」


と……





誰もがこの部屋の空気が重いと感じていたとき、突然ドアが開いた。


「仲野本部長!殲滅局宛にこんな手紙が届きました!」



宇土はそう言うと水瀬と柚木の間を通ってその手紙を仲野に渡した。仲野は何だろうと思い手紙を読むと、宇土が慌てている理由がすぐに分かった。何故ならその手紙には関東ゾンビ殺所場を襲撃すると書かれていたのだ。



「対策2はすぐに殺所へ向かえ!対策1については布田隊以外は全て殺所へ!」


「了解です」


宇土はそう言うと走って部屋から出ていってしまった。



「空港や港にいる班にも伝えておいて!」


仲野はそう言うと部屋から出ていき作戦指令室へと向かった……





東京国際空港……


その時、林班と新庄班は駐車場にいた。何故ここにいるかというと、突然本部にいる柚木から連絡が来たからだった。



「と、言うわけだ。殺所へ移動するぞ」


新庄はそう言うと車に乗り込み一人だけで行ってしまった。




「冨沢!お前は小牧と二人で乗れ!」


「おけ」



冨沢はそう言うと近くにあった殲滅局専用車両乗り込んだ。そして小牧が乗り込んだ事を確認すると車は動き始めた。




「小牧って俺が運転する車に乗ったことあったっけ?」


冨沢が突然そう聞いてきた。多分深い意味はないだろうと思い無いと答えた。


「よっしゃ!そこの青いボタン押してくれないか?」


冨沢にそう言われると小牧はその青いボタンを探した。すると、小さな青いボタンがあったのでそれを押した。すると、突然小牧の乗っている車からパトカーの緑色バージョンの光が出てきたのが分かった。



「飛ばすから何処かに掴まっておけよ!」


冨沢はそう言うと小牧がまだ何も掴まないうちにアクセルを力一杯踏んだ。すると車からは今にも壊れそうな音を出しながら一気に加速した……




関東ゾンビ殺所場……


「デュースは返してもらった!さらばだ!」


エースはそう言うと赤色のスポーツカーに飛び乗った。すると運転席に座っていたサイスがアクセルを踏んだ。



「どけどけ!」


スポーツカーは一人の対策官に向かって猛スピードで突っ込んでいった。そして誰もが衝突したと思った時だった。その男性はギリギリのところで車をかわしたのだ。



「笛中!大丈夫か?」


「大丈夫です有川特官。それよりも奴等を追いかけます!」



笛中はそう言うと上丘の乗っている専用車に飛び乗った。そしてすぐにエンジンをかけると奴等のあとを追いかけ始めた。



「あいつタフだな~」


有川はそう言ったが、自分の部下を連れていかれてしまったことに気が付いた。が、上丘なら何かしらの役にはたつだろう…… と考えて殺所の中に入っていった……








笛中叶多ふえなかかなた


二等ゾンビ対策佐官


武器……フォールディングナイフ

ダガーナイフ

拳銃



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