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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#036 所持者

次の日、午前九時、東京国際空港……


その時、小牧のいる林班は新庄班と共に空港の裏側…… 空港職員が手作業で荷物をコンテナにしまっている所にいた。


「林!俺達はここにいる。林は表の保安検査場にでもいろ」


突然新庄にそう言われた為、林は固まってしまった。何故ならその保安検査場ならさっき通ってきたばかりだったからだ。


「何してる?早く行け!」


「はい……」


林は戸惑いながらもそう言って元来た道を走り出した。その戻る間、冨沢がごちゃごちゃ文句を言っていたがそんなのに付き合っていては此方の身がもたない。そう考えた林はずっと無視していた


そして空港の裏側から表へと出ると林は班員にこう言った。


「今から各自で空港を歩きまわれ。一時間後にここに集合だ!」


「了解です」


林はそれを聞くと何処かへ言ってしまった。が、林が新庄の事を避けようとしていることはよく分かった。何故なら新庄は保安検査場へ行けと言っていたが、林はそこへ行っていないからだ


「俺はモノレールの駅にでも行くから」


冨沢はそう言うと言ってしまった。なので取り合えず小牧もこの辺りをうろつくことにした


しかし空港というのはゾンビ対策官にとっては居心地の悪いところだ。何故なら武器を持って歩いていると日本人だけに変な目で見られるどころか、外国人にも見られるからだ


そして事件はここに来てからすぐに起きた。空港の職員が小牧に話しかけてきたのだ


「ゾンビ対策官の方ですよね?」


そう聞いてきたのは空港の職員であった。多分保安官だろう


「はい。そうですが……」


「向こうで突然ゾンビになってしまった人がいるのです!」


小牧はそれを聞くとすぐにその空港職員の男性の手を引っ張って走り始めた。そしてその現場に着くと、ようやく状況が分かった。


「ゾンビから離れて!」


小牧はすぐに近くにいる人に言った。するとほとんどの人がその場から離れたが、一人の女性はスマートフォンをゾンビに向けたまま動かなかった


「離れて!」


小牧は再びそう言ったがその女性はからは動く気配すらしなかった。なので、そのままにしていては彼女もゾンビになってしまうと判断した為、小牧はゾンビへの攻撃を始めた 



「まずは足に……」


そう言うと小牧はゾンビの足に槍を突き刺した。そして素早く抜き取ると今度はゾンビの腹に突き刺した。


「最後は首!」


そう言うと小牧はゾンビの首に槍を突き刺して、ゾンビを倒すことが出来た


ゾンビを倒すということは良かったかもしれないが、周りにいた野次馬からは文句が言われた。しかも、その中には「ここでゾンビを倒すな」という有り得ない発言まであった


……が、小牧にはそんな事を気にしている余裕など無かった。すぐに職員の男性に何か被せるものがないか聞いた。すると、その男性はブルーシートを取りに行ってしまった。なので小牧はその間に、班長である林に連絡を始めた


「林三佐!ゾンビを倒しました。場所は出発ロビー、時計搭3です」


「分かった。すぐに行くから待ってろ!」


林にそう言われると無線が切れた。多分五分もしないで林は来るだろう…… 普段ならば短い五分だか今日はやけに長く感じられた



ゾンビ殲滅局東京本部、本部長室……


「仲野本部長!」


対策4に所属している下原はそう言って入ってきた


「どうした?」


「これを見てください」


下原はそう言うとスマホに送られてきたメールを仲野に見せた。そして仲野がその文を読むと下原にこう聞いた


「このスマホは誰の物だ?」


と、聞いた物の仲野には誰の物か大体想像できた。何故なら普通の人が他人のスマホを持って、その人のメール等を見るはずがないのだから


「これは私の部下の物です」


そして仲野は少し間を開けてからこう言った


「そうか…… もう戻っていい。後で呼ぶかもしれないけど……」


仲野にそう言われると下原は本部長室から出ていった。それから少しの間、仲野は目を閉じた。そして目を開けるとスマホを出して誰かに電話を始めた


「柚木!今すぐ水瀬と小橋を呼んで本部長室まで来てくれ!」


この時、柚木には何が何だか分からなかったが、取り合えず仲野のいる本部長室に行くために水瀬と小橋を呼びに行った……



下原泰士しもばらたいし


准高製作官


よく自分の所に修理を頼む人…… 宮島、林、染井

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