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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#035 殺所場

午前八時、関東ゾンビ殺所場……


「あれ?」


小牧はゆっくりと立ち上がった。どうやら寝てしまっていたらしい


「小牧!起きたか」


そう言いながら林がやって来た。そして手に持っている鍵で牢屋を開けた


「良いのですか?もう出てしまって……」


「大丈夫だ。ここまで時間が経てば。多分お前はまれにいる耐性がある人間だったのだろう」



小牧は牢屋から出ると背伸びをしてから冨沢の待っている車へと歩き始めた。すると一つの牢屋の前に宮島部隊の土井と藁谷がいるのが見えた。なので小牧はその牢屋の前を通るときにその中を覗いた。すると、そこには一人の男性が座っているのが分かった



「もう一度質問する。お前はゾンビ愛護団体の者なのか?」


土井がそう聞くとデュースはこう言った


「さあな。自分で考えろ……」


デュースはそう言うと後ろを向いてしまった。すると、その態度に対して土井がこう言った


「お前ふざけるなよ!」


土井はそう言うと鉄格子を掴んで強く言った。そして土井はこう言った


「とっとと答えろ!此方も暇じゃないんだ!」


「ちょっと土井さん……」


土井の強気な姿勢は少し藁谷を困らせていた…… が、土井はそんな事には気付かずにデュースに話しかけた……



小牧はやっと外に出た。外は雲のないとても良い天気だった


「小牧!此方だ!」


冨沢がそう叫んでいるのに気が付いた小牧はその方向へと走り始めた……



午前九時、東京本部第二会議室……


「遅いぞ林!殺所からここまで何て三十分くらいだろうが!」


そう言ったのは新庄だった。小牧にはこれから何があるのかよく分からなかったが、林班との合同作戦があることには間違いないだろう……


「お前が道を間違えるから……」


林は冨沢の耳元でボソッと言うと冨沢は変な方向を向いた。それから林達三人が席に座ると話が始まった


「今回の合同作戦の内容は簡単に言うと東京国際空港の捜査です」


そう言ったのは新庄の部下の早乙女だった。小牧はこの女性をどこかで見たことがある気がした。確か代々木公園新平地作戦の時だったか……


「今回我々の捜査で入れる所は…… 」


それから20分位、早乙女による説明が続いた。そして終わると明日から行われる「東京国際空港捜査」に向けて用意をするために部屋へと戻った……



対策2、林班専用席……


「あ~あ。新庄班かよ」


そう言ったのは冨沢だった。多分今までの合同作戦で組んだ時に新庄の態度が気に入らなかったのだろう……


「冨沢、聞こえるぞ」


そう言ったのは林だった。しかし、新庄班の専用席とは間に3班いるため多分聞こえないだろう……


「新庄二佐の良い話って聞いたことある?」


塚西は中鈴にそう聞いたが、中鈴は無言で首を振った。しかしそれもそのはずだ。普段から新庄の怒鳴り声がここまで聞こえてくるレベルだ。良い話など回ってくるはずがない


「良い話じゃないけど、新庄二佐が伊東を作戦中に怪我させたということは聞いたよ」


中鈴がそう言った。だからさっきの作戦会議に伊東がいなかったのだ。多分今頃病院にでもいるのだろう。


「林!下原さんが呼んでるよ!」


そう言ってきたのは小橋だったが、林には何か武器の修理を任せたとかの記憶が無かったが取り合えず行くことにした。


「いつまでも話してないで作業しろよ!」


……と言って林は対策4の部屋へと向かっていった。そして下原の所へつくとようやく分かった。


「まさかこれのこと忘れてたの?」


そう言えば林は小牧の初めての戦いの時に使っていた火炎剣を修理に出していたことを思い出した。多分、その後から忙しくなった為忘れてしまったのだろう。林はその火炎剣を受け取るとお礼を言ってからすぐに部屋から出た……



ブーブー


下原のスマホからそんなバイブ音が聞こえてきた。なので下原はスマホを見ると一件のメールがきていた。そしてそのメールを開くとこう書いてあった。


「いつまでそこで働いている。戻ってこいとの命令だ」


……と






早乙女香月さおとめかづき


ゾンビ対策士長


武器……剣

短刀

拳銃




※当作品に出てくる剣とはロングソードのことです。

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