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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#034 綺羅星

午前三時……


ようやく五時間に渡る作戦が終わろうとしていた。このような大規模作戦は基本夜に行われる。何故なら都心の昼は人が多過ぎて作戦どころの問題ではないからだ


それから各班、隊はゾンビの死体を踏まないように気を付けながら、作戦指令車のある所までやって来た


「郡山副本部長!」


宗は郡山の事を呼ぶと走ってきた。


「奴等の一人を拘束しました」


……と宗は言った。と、言っても捕まえたのはゾンビではない。デュースと名乗る男性だ。そして今デュースは宗の部下により殺所へと運ばれようとしていた


「宗、よく捕まえたな」


郡山は遠回りに宗の事を誉めた。すると宗はこう言った。


「俺一人じゃ無理でしたよ。部下がいたから出来たので……」


宗がそんなふうに言っている中、そのすぐ近くでは宇土がこんなことを言っていた。


「遅いぞ!もう来ないかと思ったわ!」


宇土はそう言うと水瀬の髪をグシャグシャにした。しかし、水瀬は特に困っているような顔もせずにこう言った。


「天才は…… 後から来るのが常識ですからね」


水瀬がそう言うと宇土がこうツッコミをいれた。


「お前は天才じゃないだろ」


「じゃあ何ですか?」


「ただの中二病の馬鹿だ!」


そこから二人の鬼ごっこが始まった。全く性格の違うこの二人は意外にも仲が良かったのだ



午前四時、ゾンビ殲滅局東京本部、本部長室……


その部屋には仲野が選ぶいつものメンバーがいた


「こんな時間に悪いがまずは今回の作戦で得たものを発表してくれ」


仲野はそう言うと皆を見た。すると、最初に口を開いたのは宗だった


「第三部隊はデュースと名乗る男性を拘束しました。なお現在デュースは殺所にいます」


宗が言うと宮島や布田は初耳だったらしく、布田は少し驚いていた


「そうか。取り合えずデュースから情報を聞き出せそうだな……」


仲野がそう言ってからかなり時間がたったが、誰も話そうとしなかった。何故ならここにいるメンバーは今回の作戦でゾンビを倒すことは出来たけれど、特に変わったことはしていなかったのだ


「取り合えずもう終わりにしよう。皆帰ってゆっくりしていいよ」


仲野のその声で会議が終了した。今回の作戦は成功したのか失敗したのか誰にも分からなかった……



三十分後……


「もう駄目そうか?柚木」


仲野は柚木にそう言った。何故なら今回の作戦の始まりは柚木が永山製薬会社で拘束されている人を見つけた事から始まったからだ


「駄目です。エースと連絡が取れません」


柚木はそう言いながらスマホの画面を見せた


「分かった。柚木班は昼になってからでいいから、永山製薬会社の中を詳しく調べに行ってくれ。作戦に参加した班がざっと見て回ったらしいけど確認ということで……」


「分かりました」


柚木はそう言うと本部長室から出ていった。そして対策2の部屋へと向かっていった


今回の作戦の結果を生かせるか生かせないかは彼ら(ゾンビ対策官)次第だ……



布田景ふだけい


特別ゾンビ対策官


武器……レイピア

緊急防御箱

拳銃


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