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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#033 中二病

永山製薬会社北側、小橋班……


「さすがにこの数は多過ぎでしょ~」


星水はそう言いながら鎌でゾンビに斬りつけた。すると、班長である小橋がこう言ってきた


「喋らないで今は倒せ!」


「へ~い」


小橋にそう言われると星水は適当に答えた。現在小橋班は大量のゾンビと戦っていた。しかし不幸中の幸いか、希種はいなかった…… が、小橋班には既に逃げ道が無かった



このままでは全滅する!


そう小橋が思った時だった。誰かが小橋の前に突然出て来て、すぐ前にいるゾンビを殺したのだった


「これだから雑魚は好きになれない……」


その槍を持っている男性はそう言った


「水瀬、来たのか」


今までかなりゾンビに押されていた小橋班にとって、本部長からも実力を認められている水瀬班が来たのは不幸中の幸いだと思った


「七尾と保見は右側を援護!榛葉は此方を!」


そう言ったのは水瀬の部下の桜庭だった……



水瀬班には他の班とは違って班長の水瀬は指示を出さない。その代わりに副班長の桜庭が出すのだ…… が、小橋には何故そうやるのか理由が分からなかった。何故なら、いくら中二病の水瀬でも指示位は出来ると考えていたからだ



「近距離武器を持っている人は下がれ!」


突然そんな声が聞こえた。なので取り合えず小橋はその指示通りにその場から退いた。




すると水瀬の部下の女性が何やら黒いものをゾンビに向かって投げつけた。すると、その謎の黒い物体は突然白い煙を揚げた。


「何でしょうか?あれは……」


菊川がそう聞いてきたが小橋にも分からなかった。 が、その白い煙の効果は分かった。何故ならその黒い物体の近くにいるゾンビが倒れ始めたのだ。



「何でゾンビが倒れているんだ?」


小橋がそう謎に思っているときだった。突然桜庭がここにいる全員に聞こえるようにこう言った。



「ゾンビのとどめを刺せ!」


そんな声が聞こえると水瀬の部下が一斉にゾンビを斬りつけ始めた。すると、そのゾンビのいる辺りの地面が段々赤くなっていき、最終的には全てのゾンビを倒すことが出来た……



「そう言えば水瀬は?」


小橋はそう思い水瀬の行った後ろを向いた。すると、そこには大量のゾンビが死んでいた。しかもそれは余裕で十体を超していた



「これを全て水瀬二佐が殺ったのでしょうか……」


菊川はそれを見てそう言った。その間水瀬はゾンビの死体の間を縫って此方にやって来た



「小橋さん。援護に来ましたよ」


水瀬はそう言いながら小橋の肩に手をおいた。すると、小橋は水瀬にこう質問した


「これを全てお前が殺ったのか?」


すると水瀬は少し間を開けてからこう言った


「もちろんです。この天才が奴等ゾンビに地獄へ招待したので!」


水瀬はそう言うと胸を張って部下のいる方へ歩いていった。小橋には 「何だそりゃ?」と言いたくなったが、それでも水瀬は強いと改めて思ったのであった……



「全て倒しました。水瀬さん!」


桜庭は水瀬にそう言った。すると、水瀬は突然桜庭の腕を掴んだ。そして何処かへと歩き始めた……



「何処へ行くんですか?」


あまりにも突然の事だったので桜庭はそう聞いた。すると水瀬からはこんな答えが返ってきた。


「作戦司令車へ行く。そこで俺達がサボっていないということを言いに行く!」


正直に言って桜庭的にはそんな事はどうでも良かった…… が、この状態から逃げ出すのは不可能と判断した為、桜庭はこう言った。


「保見!ゾンビの死体の中から新しいものだけ分けといてくれ!」


桜庭は最後にそう言うと水瀬に連れていかれてしまった……


しかし、何があったにしろあの状況からひっくり返せた事が今も信じられない小橋であった……




保見理月ほみりつき


准ゾンビ対策官


武器……サーベル

対ゾンビ薬

拳銃


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