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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#032 麻酔銃

「宇土司令!林班が来ました!」


そう言ったのは宇土の部下の屋島だった。宇土はそれを聞くと作戦司令車の上で麻酔銃を構えた。そして作戦司令車に小牧が近付いてきた所を宇土は撃った。



その矢が小牧に当たると地面に倒れてしまった…… が、殺してしまった訳ではない。これは全国統一のルールでゾンビと接触(噛まれる)してしまったものは麻酔銃で眠らせてから殺所に運ぶのだ。


そしていつゾンビになっても対処できるようにしているのだ。



「林はあの車に乗って殺所まで行け。他は元の場所へ!」


郡山はこんな時でも冷静だった。やはりその点がベテランと新人の差であろう…… 林は小牧を抱えながら車へと運んだ。そして屋島の運転する車に乗り込んで、関東ゾンビ殺所場へと向かった……



関東ゾンビ殺所場……


「あれ?ここは……」


小牧はそう言うと辺りを見回した。すると自分がいるところが牢屋の中だということにすぐに気が付いた。


「小牧、悪い。これは…… 規則なんだ……」


林はそう言うと鉄格子に手を付けた。人がゾンビに噛まれてからゾンビになるまで個人差はあるが、だいたい三時間~六時間。過去にゾンビに噛まれてゾンビにならなかったものは、たったの三人しかいない……



この九十年間でたったの三人しかこの牢屋から生きて出ていないのだ。なので小牧自身も自分は林に殺されると覚悟はしていた……


そんな中、宮島率いる第一部隊は永山製薬会社より北30メートル地点にいた


バチバチバチッ!


そんな音がすると二体のゾンビが宮島の足下に倒れた。すると突然宮島は電撃棒を横に投げ捨てた。どうやら今の攻撃で充電が無くなってしまったらしい…… なので宮島はその武器の代わりに剣を取り出した。



「宮島隊長! 向こう側は全て倒しました!」


そう言って宮島の元に来たのは部下の土井だ。彼女はまだ宗や倉科が宮島部隊にいたときからの隊員で宮島からも信頼されていた。



「分かった。藁谷を援護してきてくれ」


「了解!」


土井はそう言うと藁谷が戦っている方へと走っていった。宮島は土井が離れたのを確認してから一体のゾンビに近付いて行った。多分、宮島がかなり近づいても襲ってこないため、多分希種であろう……



バッ!


突然ゾンビがジャンプした。そしてそのままゾンビは宮島に蹴りを入れようとした。


「やはり希種か……」


宮島はそう言うと小さな箱を掴んだ。そしてその箱に付いているレバーを倒すと、さっきまで小さかった箱が大きな一枚の鉄の板となった。



宮島はそのゾンビの攻撃を防ぐとすぐに緊急防御箱を投げ捨てた。そしてバランスを崩しているゾンビに向けて剣を剣を振った。


ビシャッ!


その攻撃は見事ゾンビの足に当たり、ゾンビの足は飛んでいってしまった。そして宮島はその動けなくなったゾンビのとどめを刺した……


多分藁谷と土井も上手く殺っているだろう…… 宮島はそう考え、郡山からの指示を待った……





土井采弥どいあやみ


准ゾンビ対策官


武器……槍

短剣×2

拳銃

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