#315 水飛沫
旧下水管B4……
ガシャンッ!
そんな音がすると、すぐに水飛沫が上がる音がした
「今の音は!?」
林がそう言うと、土井が「C1方向からです」と言った。C1はこれから宮島部隊と林班が向かう場所だった。そのためまだ調査を終えておらず、どうなっているか分からない場所でもあった。なので宮島は「林二佐はここの調査をお願いします。我々はC1の確認に向かいます」と言い、部下達と走ってC1へと行ってしまった……
「林、何が起きたんだ?」
宮島部隊がいなくなると冨沢がそう聞いた。けれど林も何が起きたのか知るはずもなく「さぁね」と答えた……
旧下水管C1……
「照らせ!」
C1に到着すると宮島はそう指示した。なので皆でC1を照らすと、C2へ繋がる配管付近に誰かいるのが見えた
「C2への配管付近に何かいます!」
藁谷報告すると、C2へ繋がる配管付近にいた何かは、C1から逃げるように出ていった
「逃げました!」
土井はその配管を照らしながらそう言った。すると宮島は「追いかけろ! ここからは各々で判断し、危なければ引け!」と指示を出した。そしてC2へ繋がる配管へと向かって走り出した……
旧下水管C2……
「正面です!」
真中はそう言うと懐中電灯を放り捨て、逃走者がいる方向に向かって拳銃を数発撃った。すると逃走者がいる方向から「うっ!」という声が聞こえた
「照らします!」
土井はそう言うと、逃走者がいる報告へ懐中電灯を向けた。けれどそこには誰もいなかった……
「どこに行ったんだ……」
菱田川がそう言ったときだった。突然上からガコッ!という音がした。そして皆の前に何かが落ちてきた
「ゾンビだ!」
誰かがそう言うと、皆はすぐ戦闘モードに入った。そしてC2にいるゾンビを倒し始めた
「トラップがここにもあったんですね」
ゾンビを倒しながら真中がそう言った。するとそれに対して菱田川が「らしいな。この状況だと追いかけるのは厳しそうだ」と言った
「そういえば宮島さんっています?」
戦いながら土井がそう聞いてきた。なので真中は「さっきまでいましたけけど……」と言い、周りを見た。けれど周りには菱田川と土井、陳内と自分しかいなかった
「宮島さんでしたらあっちに行きましたよ」
そう言ったのは陳内だった。陳内は懐中電灯で離れたところにある配管を照らしていた
「あの配管は……」
菱田川がそう言うと、土井が「C6への配管です。一人で追いかけてるんですかね」と言った
「宮島さんですし、多分そうじゃないですかね。とりあえずここを片付けて追いかけましょ」
真中はそう言うとゾンビを倒した
パンッ!
突然C1へ繋がる配管から発砲音が聞こえた。それを聞くと、皆は黙り何が起きたのか状況を掴もうとした。そして少しすると菱田川が「C1で何かあったみたいだ。追いかけるのは宮島さんに任せて、俺達はC1へ戻ろう」と言った
今回の作戦では旧下水管が脆いため、銃の使用を緊急時以外禁じられていた。なので菱田川は「C1で何かあった」と考えた。けれどそんな菱田川に対して真中が「戦闘で使っただけでは? 今は各自の判断に委ねられているので……」と言った
「確かにどっちも考えられますね。とりあえずここを制圧してから、どうするかは考えましょ」
陳内は戦いながらそう言った。すると突然藁谷がC1からやってきてこう言った
「手を貸してください! C1に亜種が出ました!」
それを聞くと菱田川は「亜種くらいならそっちで何とかできないのか?」と言った。すると藁谷は「亜種だけじゃないんです! 希種まで大量にいるんです! このままだと撤退できません!」と言った
「菱田川二佐」
土井は菱田川にそう言い、目で訴えた。それを受け取った菱田川は「土井と真中は先にC1へ、俺と陳内はここの制圧をする。もしヤバくなったらこっちへ来るかエリアBに行け!」と指示を出した。すると土井と真中は藁谷と共にC1へと向かっていった……
「ここがこんな状況です。宮島さんは大丈夫でしょうか……」
三人がいなくなると陳内がそう言った。なので菱田川は「宮島特官なら大丈夫のはずだ。とりあえずここだけは守ろう」と言い、ゾンビを攻撃した……
菱田川恵仕
二等ゾンビ対策佐官
武器……レイピア
短刀
拳銃




