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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
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#314 逃走

「裏口、及び事務室を制圧、現在通路にて戦闘中!」


そう報告したのは特殊部の小柴だった。するとそれを聞いた本間は園部に「予定通りか?」と聞いた


「えぇもちろん。こちらは順調です。ただ報告を聞く限り、正面の状況がよろしくなさそうです」


園部はそう言った

特殊部は町工場の裏口から突入していた。そんな事もあり予定通り制圧できていた。しかし、調査2が担当する正面口の状況が良くないという報告を聞き、園部は正面口から逃げられないかという問題に直面していた


「本間さん。何人かを正面に行かせましょう。抜かれる可能性があります」


園部がそう言うと本間は「分かった」と言い、裏口の防衛をしている小見山と朝比奈に正面口へ行くよう指示を出した……


「待ってください!」


二人が正面へ向かう前に小柴がそう言った。そして続けて「正面口制圧したそうです。どうやら窓から入る担当がそっちへ移動したそうです」と言った


「園部、行かせなくていいよな?」


「勿論です」


「やっぱり二人は裏口の防衛を頼む。俺は三田村と合流して敵を追い詰める」


本間はそう言うと、壁に立て掛けていたサブマシンガンを手に取った。そして園部に「何かあったら無線で報告を頼む」と言い、町工場の中に入っていった……



町工場の事務室には三田村と三人の部下がいた。三田村は通路に銃を出し、敵と戦っていた


「京谷、換えを頼む」


三田村がそう言うと、京谷が換えのマガジンを渡した


「三田村、状況は?」


本間がそう聞くと三田村はリロードしながら「この部屋で一人、通路で一人戦闘不能にしましたが、それでも抵抗が激しいです」と答えた


「分かった。しばらくは我慢比べになるわけか……」


本間がそういった時だった。突然敵がいる方向から「突入しろ!」という声が聞こえてきた


「今のは……?」


三田村は不思議に思い、銃を構えながら通路に顔を出した


「通路に敵はいない。詰めるぞ」


三田村は部下達にそう言うと廊下へと出た。そして敵が居たところへと向かってゆっくりと進んだ



「特殊部……であってますね?」


作業場のある方向から銃を構えている向坂がそう聞いてきた。なので三田村は「そうです」と答えた


「さっきのは特殊部ですか?」


向坂がそう聞いてきたため三田村は「違います。こちらも分かりません」と答えた。すると向坂は銃を下ろし、素早く三田村のいる所にやってきた


「敵はこの先に?」


向坂が聞いてきたため三田村は「おそらく……」と答えた。すると向坂は「ならマズい。詰めましょう」と言い、通路を進んでいった。なので三田村も部下達に「行くぞ」と指示を出してから向坂のいる所へ進んだ


「やられたか……」


向坂は一番奥にある部屋の中を見るとそう言った。なので三田村は「何があったんですか?」と聞きながら慎重に部屋の中を見た。その部屋は更衣室らしくロッカーが並んでいた。そしてそんな部屋の隅に銃を持った男性がいた


「武器を捨てて手を挙げろ!」


三田村は男性に銃を向けながらそう言った。するとそんな三田村に向坂が「大丈夫」と言った。なので三田村は「何がですか?」と向坂を見ずに聞いた


「彼は調査官です。銃を向ける必要はありません」


向坂がそう言うと男性は内ポケットから対策手帳を取り出した。そしてそれを三田村の足元に投げた


「本間さん、頼みます」


特殊部は敵に調査官がいるという話を聞いていない。そのため、三田村は対策官かの確認を本間に任せ、確認の間は銃を向けていた


「白井政晴、二等ゾンビ対策佐官……問題ない。これ自体も本物だ」


本間が確認をすると三田村は銃を下ろし、白井に「すみません」と謝罪した。すると白井は「こちらこそすまない。任務の為とはいえ、応戦してしまい……」と言った


「白井調査官、それで奴らは逃走を?」


向坂は部屋の中に入るとそう聞いた


「えぇ、事前の情報共有で知っているかとは思いますが、ここから旧下水管に逃げました」


白井はそう言いながら持っている銃で床を二回叩いた。白井が叩いた部分の床は開くようになっており、そこから旧下水管へ行けるようになっていた。なので三田村は「なら我々も追いかけたほうがいいのでは?」と言った


「いや、旧下水管は対策部が作戦中だ。俺達は行かないほうがいい」


本間がそう言うと、向坂も「そうですね。それに旧下水管にはゾンビが沢山いると聞いています。人ならともかく、ゾンビ相手では我々だと厳しいでしょう」と言った


「そういうことですし、ここでの作戦は終了ですね」


白井はそう言うと近くの長椅子に座った


「白井調査官は逃げなくて良かったんですか?」


本間は対策手帳を渡しながらそう聞いた。すると白井は「大丈夫です。私の潜入捜査はこれにて終了ですので……。それにまだ仲間が潜入中なので問題ありません」と答えた


「白井さん。その話は……」


向坂が白井にそう言うと、白井は「今のは聞かなかったことにして下さい。かなりアレな話ですので」と言った。なので本間は「分かりました。それでは我々は被害状況の確認をしますのでこれで……」と言うと部屋から出ていった。そして部下達に町工場内の状況を調べるよう指示を出した……


三田村義英みたむらよしひで


二等ゾンビ対策佐官


常備武器……拳銃

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