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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
341/347

#310 無効

旧下水管E1……


「相変わらず、ここは気味が悪いですね」


「そうだな。早く終わらせたいものだ」


宗に対して有川はそう言った。宗部隊、有川班はエリアEの調査を任されていた。なので二人は慎重に配管を進んでいた


「確かエリアEって危険地帯ですよね? 旧下水管の中でも……」


そう言ってきたのは八代だった。なので宗は「そうだよ。エリアEにはかつて白神がいたからね」と答えた


「白神ってたびたび聞きますが、何なんですかそれ」


そう言ったのは宗の部下の綾川だった。なので宗は「かつてE6にいた亜種だよ。コイツは剣で斬れなかったりとやっかいでね」と説明した


「剣で斬れないって……。でももう倒したんですよね? どうやって……」


綾川がそう聞くと宗は「分からない」と答えた


「え?」


「槍が刺さったんだよ。白神に。それで奇跡的に倒せた」


そう言ったのは有川だった。すると有川に対して八代が「なんで他の方の武器は攻撃が効かず、その槍だけ刺さったんですか?」と聞いた。しかし、その理由は今も明かされていないため有川はこう言った


「まだ分からない。話によると、その槍にだけコーティングがどうのこうのと……」


説明し終わる前に有川は当然立ち止まった。なので宗は「何か?」と聞いた。すると有川は「E2から音がする」と言った


「音ですか?」


八代はそう言うとE2から何か聞こえないか耳を澄ました。すると突然E2方向からガシャンッ!という大きな音が聞こえてきた


「今のは!?」


佐瀬がそう言うと、有川は「行くぞ。戦う用意をしろ!」と指示を出した。そしてE2へと向かって歩きだした……



旧下水管E2……


「案の定ゾンビか」


有川はE2を懐中電灯で照らすとそう言った。するとそんな有川の隣で佐瀬が「有川さん。アレを……」と言い、懐中電灯で何かを照らした。なので有川はその光の先を見ると、そこには何かがあった


「檻? 何であんな所に?」


それを見た有川はそう言った。すると宗が「有川さん。我々がゾンビの相手をするので、そっちは任せます」と言った。なので有川は「あぁ頼んだ」と言った


「西条と湯元は照らしてくれ。頼んだぞ」


宗はそう指示するとE2内にいるゾンビを倒し始めた……



「和倉調査官。アレが何か分かりますか?」


佐瀬は共に来ていた調査3の調査官、和倉にそう聞いた。しかし和倉は「そう言われましても、こういうのは私の専門ではないので……」と言った。なので佐瀬は「そうですか……」と言い、有川にこの後どうするか聞こうとした。しかしそれよりも早く、和倉が「まだ作動していないトラップ……ですかね」と言った


「トラップ? それはどういう効果が起きるやつですか?」


佐瀬はそう聞いた。すると和倉は「おそらく何かが落ちてくるトラップです」と答えた


「有川さん。だとしたら宗部隊が危険なのでは……」


「そうだな。すぐに撤退させ……」


有川がそう言い終わる前に、突然バンッ!という音がした。そして天井についているトラップが開いた


「宗! すぐに引け!」


有川はすぐにそう言った。しかしすでにトラップは作動しており、E2の真ん中にはゾンビらしき何かが立っていた


「有川さん。あれは……」


佐瀬は懐中電灯でトラップから落ちてきたものを照らすとそう言った


「アレ……何ですか? あの白いソンビは……」


上丘がそう聞いた。すると有川が小声で「白神……か?」と言った


「白神? もう倒したのでは……」


秋津がそう言うと、有川は「確かに倒した。だからアレは……」と言った。すると離れた所から宗が「有川さん! 見た目は完全に白神です!」と報告してきた。なので有川は「攻撃が効くか試してみてくれ!」と言った


「分かりました」


宗はそう答えるとクロスボウを白神に向けた。そして矢を放った……が、白神に矢は刺さらず、落ちてしまった


「隊長。当たったのに矢が……」


「あぁ、間違いない……」


八代にそう言うと宗は「攻撃が効きません!」と報告した。すると有川は「一度E1まで撤退する。すぐに引け!」と指示を出してきた。なので宗は部下達に「速やかに引け! 相手にするな!」と言った……



「有川さん。どうしましょう。ここを抜けないと……」


「とりあえず撤退。司令本部からの指示を待つ」


有川はそう言うと、E1へ繋がる配管の横に立った。そして皆が配管に入ると、白神がこちらに来ないことを確認してから配管に入った……


八代恵穂やしろあやほ


ゾンビ対策士長


武器……槍

短剣

拳銃

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