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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
339/347

#308 仕掛け

旧下水管B2……


「菱田川さん右に!」


土井がそう注意すると菱田川は自分の左側に向けて短剣を振った。するとその攻撃はゾンビの腹に当たった


「トドメはやります!」


そう言ったのは陳内だった。陳内はゾンビの背後を取ると剣で首を斬り落とした。そしてそのまま流れるように他のゾンビを倒しに行ってしまった


「思ったより多いな。ゾンビは何処から来てるんだ?」


菱田川は戦いながらそう言った。するとその質問に宮島が「B2はB1とB3にしか繋がってない。後ろに林班がいると考えると、湧き場所はB3側だ」と答えた


「なら一度B3方向を見てきた方がいいか?」


菱田川がそう聞くと、宮島は「頼む」と言った。なので菱田川は近くにいた真中に「ついてきてくれ」と言うと、B3へ繋がる配管がある場所へと向かって走った……



「ここがB3です」


藁谷はB3につくと林達にそう言った。なので林は「佐伯は懐中電灯で照らせ。小牧は後ろを警戒。三人は戦うよ」と指示を出した


「おけ。そんじゃあやるか」


冨沢はそう言うと佐伯が照らしているゾンビを倒しに行ってしまった……


『僕の担当は後方の警戒か……』


小牧は心の中でそう言うと、いま走ってきた配管を見た。しかしその配管からはこれといって音もせず、問題なかった。するとそんな小牧に藁谷が「久し振り、小牧対策官」と言った。なので小牧は藁谷を見ると、藁谷は佐伯の近くにいるゾンビと戦っていた


「手伝います」


小牧はそう言うと藁谷が戦っているゾンビの足に槍を突き刺し、そのままゾンビを転倒させた


バッ!


倒れ込んだゾンビに対して藁谷が剣で首を斬った。そして小牧に「感謝するよ。ただ小牧は後方警戒だけでいいよ」と言った


「ですが……」


「こっちは大丈夫。ヤバくなったら言うから」


小牧はそう言われるとB2へ繋がる配管の前まで戻った。そしてその場所から藁谷が戦う様子を見た


「あれからどう? 話ではだいぶ強くなったと聞くけど」


藁谷は戦いながらそう言ってきた。なので小牧は「いえ、まだまだです」と答えた


「あの人と知り合い?」


突然佐伯がそう聞いてきた。なので小牧は「東京駅攻防戦後に色々とあってね」と言った。しかしそれだけでは何があったのか全く分からなかったため、佐伯は「色々って?」と聞いてきた


「第一部隊に誘われたんだよ。まぁ断ったんだけどね」


小牧はそう答えた。するとそんな二人に林が「二人とももういいよ。B2を制圧したから」と言った


「分かりました。それでこの後はB3へ?」


小牧がそう聞くと林は「いや、俺達はB2に何か怪しい物がないか捜査する」と答えた


「捜査ですか……」


佐伯がそう言うと、林はすぐに「捜査ってほど本格的じゃないよ。ただ見て回るだけ。それが終わり次第、B3に行くよ」と言った


「それじゃあササッとやらないとな」


冨沢はそう言うと懐中電灯を取り出し、点灯させた。そしてB2の壁を照らした


「別に怪しい物なんて無くない?」


冨沢はそのまま壁を照らしながらそう言った。すると柚木が「壁だけではなく、天井や地面もお願いします」と言った


「おけおけ。それは他の人がやってくれるよ」


冨沢はそう言うと壁を照らし、何か無いかチェックしていった……



「林さん。あれは……」


突然中鈴がそう言った。なので林は「あれ?」と言いながら、中鈴が照らしているところを見た


「柵?」


中鈴は天井を照らしており、そこには謎の空間と柵らしきものが設置されていた。するとそれを見た柚木は「トラップかも……」と言った


「トラップ? それはどういう?」


林がそう聞くと、柚木は「過去に似ているものを見ただけでそうなのかは地上にいる調査官に聞かないと……」と言い、近くに通信官が居ないか探した。すると丁度いいタイミングに通信官がやってきた。なので柚木はその通信官にトラップらしき物がある事を話し、地上に待機している調査官に伝えるよう言った


「分かりました。それでは」


通信官はそう言うと、来た配管を戻っていった


「柚木、これがトラップだとしたらどういう働きをするんだ?」


林は柚木にそう聞いた。すると柚木は「あそこにゾンビを置き、遠隔操作で扉を開け、ゾンビを放つんです。ただ詳しい事はなんとも……」と言った


「そうか。とりあえず報告はしたし、ここはもういいだろう。B3へ進もう」


林がそう言うと、冨沢が「B3……ってまだB2なのか。この作戦いつ終わるんだ?」と言った。なので林は「旧下水管はほとんど調査されてないから、どこまで繋がってるかも分かってない。だからいつ終わるかなんて誰も知らないよ」と言った。すると冨沢は「マジか……。すぐ終わると思ったんだけどなぁ……」と言うと、B3へ繋がる配管がある場所へと向かって歩いて行った


「しかし、旧下水管って出るゾンビは地上と変わらないんですね。話だと特殊なゾンビが出ると聞いていたのですが……」


そう言ったのは佐伯だった。なので林は「まだエリアBだからね。俺的にはこんな所でゾンビと遭遇してる事に驚きがあるよ」と言うと、B3方向へと歩いて行った……


柚木ゆずき莉子りこ


准ゾンビ対策官


武器……大鎌

拳銃

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