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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
338/347

#307 確認

午前十時、旧下水管A4……


エリアBの隣に位置するこの場所には宮島部隊、林班、そして調査官代表として柚木が待機していた。そんな彼らは作戦開始をここまで伝えてくる通信官のことを待っていた


「もう十時なのに遅いな〜」


そう言ったのは冨沢だった。なので林は「司令拠点はA1、それに足場も悪いからね……」と言った

旧下水管のエリアAは制圧してから今日までの間に掃除をしたり、明かりを設置したりといった作業をしてきていた。しかし規模の広さゆえ、明かりは設置できたものの掃除はA1の司令拠点周辺しかできていなかった。そのため足場は悪く、一部には水が張っていた


「でも、ここはまだ良い方な気がします。ここより先はもっと酷かった気が……」


小牧がそう言うと、近くにいた宮島が「あぁ、ここは比較的水が少ないからな。ここから先は水量も増えるし、何より明かりがない。まとまって行動しないと簡単に死ぬな」と言った


「マジか……」


「マジだよ。だから今回はいつも以上に気をつけてくれ」


林は部下達にそう言った。するとそんな所に通信官がやって来た。そして対策官達に向かって「作戦開始です」と言った


「柵を外せ!」


それを聞いた宮島はエリアBとの間にある柵を外すよう指示を出した。すると部下の真中と陣内が柵を外し、エリアBへ行けるようにした


「これより作戦を開始する。いま一度装備を確認しろ」


宮島がそう言うと宮島の部下達はヘッドライトが点灯しているかといった確認をした。そしてそれらをすぐに終えると宮島は「付いてこい」と言い、B1へと繋がる配管を走って行った……



「第一部隊はやる気が違うな……」


そんな様子を見ていた冨沢がそう言った。するとそんな冨沢に林が「俺達も行くぞ」と言い、冨沢のベッドライトを点灯させた。そしてB1へと繋がる配管の前に立った


「真っ暗ですけど大丈夫なんですか……?」


そう聞いたのは佐伯だった

佐伯は林班の中で一番経験が浅く、ゾンビとの交戦経験もそれほどなかった。そのうえ、旧下水管は足場が悪いうえにとても暗い。これから経験を積んで実力を上げていく新人対策官に適さない環境だった


「交戦は俺達がやる。佐伯はゾンビを照らしていてくれ」


林はそう言うと佐伯に懐中電灯を渡した


「分かりました」


佐伯はそう言うと懐中電灯を受け取り、点灯させた


「それじゃあ進もう。柚木は一番最後から、後方の警戒を頼む」


林がそう言うと柚木は「分かりました。任せてください」と言った。なので林は「頼んだよ」と言った


「それじゃあ行こうか」


林はそう言うとB1へと繋がる配管を歩き始めた。そして慎重に前に進むと開けた場所に出た


「ここがB1か?」


冨沢も開けた場所に入るとそう言った。なので林は「おそらくな」と言い、この空間に何か無いか懐中電灯で照らして確認した。すると少し離れたところにゾンビの死骸が転がっているのに気が付いた


「ここにもいたんですね」


それを見た小牧がそう言った


「あぁ、ただもう殺ってくれたみたいだな」


林はそう言うとB2へ繋がる配管を見つけるために懐中電灯で前を照らした。すると、少し離れたところに何処かへ繋がる配管があるのを見つけた。なので林は「あそこからB2へ進む」と言い、その配管に近付いた


「そっちへ行ったぞ!」


「危ない!」


突然配管の奥からそんな声が聞こえた。なので林が配管を照らすとこちらに向かってゾンビが飛びついてきた


バッ!


そんなゾンビを冨沢が刀で叩き斬った


「ゾンビがこっちに来たのか」


冨沢は倒したゾンビを見るとそう言った。すると配管の奥から第一部隊の藁谷が「大丈夫ですか!」と言いながらこっちにやって来た。なので林は「大丈夫です。倒しました」と言った


「すみません。この先で希種が大量にいまして……。手伝ってもらえますか?」


藁谷にそう言われると林は「分かりました。すぐに行きます」と応えた。すると藁谷は「こっちです」と言うとB2へ繋がる配管を走って行ってしまった。なので林達も急いでB2へと向かい始めた……

藁谷わらがい夏結なゆ


准ゾンビ対策官


武器……サーベル

フォールディングナイフ

拳銃

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