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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
325/347

#295 技術

旧下水管入口付近……


「何か問題でも起きたのか?」


そう言ったのは川中だった。するとそれに続くように笛中が「宮島班と布田班ということはA5ですかね。問題は……」と言った


「正解。A5がとんでもない事になってたから引き返してきたよ」


布田は梯子を登りながらそう言った。するとそんな布田に川中が「それで

A1は守れてるのか?」と聞いた。なので布田は「A1は大丈夫です。それにA5へ繋がる通路には監視を置いてます」と答えた


「そうか……。じゃあ俺の方は無理だな。笛中はどうするんだ?」


「自分はいきます。有川班が待ってますから」


笛中はそう答えた。川中、笛中班は旧下水管へ柵を運ぶ担当だった。しかし川中班はA5が確保されていないため、担当場所へ行くことができなかった


「確かに有川班は方向が違うから大丈夫そうだな。それじゃあ気をつけてな」


笛中はそう言われると「ええ勿論。それでは」と言い、梯子を降りていった


「それで二人はこの後どうするつもりだ?」


川中に布田と宮島にそう聞いた。なので宮島が「とりあえず宇土司令の所へ行くつもりです」と言った


「そうか。それじゃあ頑張れよ」


川中はそう言うと宮島の肩を叩き、部下達のいる所へと行ってしまった。なので二人は部下達を連れ、宇土司令隊のいる場所へと歩き始めた……



宇土司令隊は梯子のある場所から少し離れた空き地にいた。そこにはいつものように作戦司令車が停まっていた


「ダメだできん。あとは頼む」


宇土は部下の一人にそう言うと組み立て中のテントから離れた


「宇土、ちょっといいか?」


「大丈夫よ。それで……何かあったの?」


宇土は布田と宮島を見るとそう聞いた。なので布田は「A5で手に負えない量のゾンビに遭遇したから戻ってきた」と説明した。すると宇土は「A5……、よりにもよって分岐場所でか……」と言った


「宇土司令、一応持ってきていますが使いますか?」


そう言ったのは屋島だった。なので宇土が屋島を見ると、屋島の手にはピストルグレネードランチャーがあった


「いや、それはまだ早い。旧下水管での爆発物は最終手段として残しておく」


宇土は屋島に対してそう言うと、二人に「とりあえずA5攻略は時間を開けよう。宮島班が行ってダメなら無理だ」と言った


「じゃあ俺達はどうする。有川班のサポートにでもいくか?」


布田はそう聞いた。すると宇土は部下の堤に旧下水管の見取り図を持ってくるように指示を出した。そして見取り図を受け取るとそれを机の上に広げた


「確かA4からA16に行けたよね?」


宇土がそう聞くと布田は「行ける。だがあそこの配管は本当にヤバい。いつ崩れてもおかしくないくらいの状況だ」と言った。すると宇土は「配管崩落のリスクが高いならヤメだ。普通に通れるならA16を先に攻略しようと思ったけど……」と言った


「それじゃあ結局何をすればいい?」


布田は再度そう聞いた。すると宇土は少し考えると「それじゃあA4方向にこれを付けてきてくれないか?」と言った


「これ?」


「これだよ」


宇土はそう言うと足元にある箱を机の上に置いた


「電球……ですか?」


箱の中身を見た宮島はそう聞いた。すると宇土は「そう。今回の作戦はエリアAの攻略でしょ。だからついでに電気を通して明るく、ついでに連絡を取れるようにしようと思ってね」と言うと、今度は違う箱を机の上に置いた。その箱には太い線が入っており、見た感じ電気を通すための配線に見えた


「これをしろと?」


「ああ、嫌か?」


「嫌じゃないが、俺達に電気関係の技術を持ってるやつはいないぞ」


布田はそう言った。すると宇土は「それなら大丈夫。適当にこれを置いてくれればいいから。細かいことは対策4に任せるつもりだし」と言った


「そうか。ならやってくるよ」


布田はそう言うと机の上に置いてある箱を持った。するとそんな布田に宇土は「そうそう。電球とかはまだあっちに置いてあるから足りなくなったら持っていってね」と言った


「分かったよ。それじゃあやるか」


布田は宮島にそう言った。するとそれを聞いた宇土は「ストップ! 宮島班は念の為に待機してて」と言った


「仕方ない。じゃあ俺達だけでやるとするか」


布田は部下の鏡谷にそう言った。すると鏡谷は「そうですね」と言うと電球が入っている箱を持った。そして梯子のある場所へと向かって歩き始めた




鏡谷斗哉かがみやとうや


二等ゾンビ対策佐官


武器……斧槍

ショートソード

拳銃


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