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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
321/347

#291 担当

午後四時

対策2、D班専用スペース……


「小牧、ちょっといいか?」


作業をしていると突然有川がそう言ってきた。なので小牧は林に「すみません。行ってきます」と言った。すると林は「把握よ」と作業をしながら答えた 


「有川さん。なんですか?」


有川に近寄ると小牧はそう聞いた


「日程が発表された。その事について話したい事があってな」


有川はそう言うと部屋から出た。なので小牧もあとを追って部屋から出た……



「有川特官、何かありましたか?」


部屋の外には佐瀬、上間、新戸の三人がおり、上間がそう聞いてきた。なので有川はここにいる四人に「これを見てくれ」と言うと、紙を渡し始めた


『これは……日程表?』


紙を見ると小牧はそう思った。すると新戸が「これ担当の日が書いてある紙ですよね?」と有川に聞いた。なので有川が「そうだよ」と答えると新戸はこう言った


「明日担当になってますがこれって……」


「あぁ、だから呼んだんだ」


新戸の問いに対して有川はそう言った。すると佐瀬が「初日ということは旧下水管への突入、梯子付近のクリアリングからですよね?」と聞いた。

旧下水管には危険な場所がいくつもあった。そしてその危険な場所の中でも一番始めに遭遇するのが、この旧下水管の梯子付近だった……


「明日の担当には宮島班もいるから、突入はそっちがやるはずだ。だが中に入ったらどうなるか分からない……。だからみんな気を抜かずにいくのは勿論、自分に合った武器を持ってくるように」


有川はそう言った。すると上間が「旧下水管は狭いと聞きましたが、剣とかも振れないくらいですか?」と質問してきた


「大きさは場所にもよるが、一番狭いところでも剣を振るだけのスペースはある。だが、それは過去に調査を行ったところだけだ。だからそれよりも狭い場所があるかも知れないってのは頭に入れておいてくれ」


「分かりました」


上間が返事をすると有川は四人に「他に質問はあるか?」と聞いた。けれどこれといって質問がなかった為、有川は「それじゃあ解散。明日の午前九時にここ集合で」と言った。するの四人はそれぞれ返事をすると部屋へと戻っていった……



『ふ〜、よりにもよって初日担当か……』


一人になると有川は心の中でそう言った。するとそんな有川に誰かが「有川さんどうかされたのですか?」と話しかけてきた。なので有川が声のした方向を見ると、そこには宗と倉科がいた


「二人か。明日は宜しく頼むよ」


有川がそう言うと倉科は「もちろん頑張っちゃいますよ!互いに頑張りましょうね!」と言った。なので有川は「あぁ」と応えた


「しかし初日からとは運が悪いですね。おそらく明日が一番大変になりますよ」


「ほんと、まぁ宮島と布田が何とかしてくれると助かるんだけどね」


有川は宗に対してそう言った。すると宗は「はは、確かに布田さんは関わったことがないので分かりませんが、宮島さんなら一人で何とかできそうですよね」と言った


「確かにな」


有川は愛想笑いをしながらそう言った。すると倉科が「それではこれから明日についての話し合いがありますので、ここらで失礼します」と言ってきた。なので有川は「あぁ、明日は頼むよ」と言って二人と分かれた


『死人を出さないように気をつけないとな……。いつも以上に……』


有川は心の中でそう言うと対策2専用室へと戻っていった……



宗隼央そうはやお


准ゾンビ対策官


武器……槍

クロスボウ

拳銃



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