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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#030 落下

「永山製薬会社捜査作戦」が開始してから三時間後の午前一時。今回の作戦主指揮官である郡山がマイクを持ってこう言った。


「今回の作戦はここまでとする。上の階にいるものから順に外に出てこい!」


郡山はそう言うとマイクを置いた。そして作戦指令車から出た。それから少しすると社長室に行っていた倉科の部隊が出てきた。すると、郡山のもとに羽部が走ってきた。


「当会社の社長はゾンビ化していたので殺害しました。今回の作戦により第二部隊は、倉科、丹波、七氏が負傷しました……」


郡山はそう聞くと鳩浜にこう言った。


「分かった。負傷している三人は向こうに運べ」


郡山はそう言うと救急車の止まっている方向を指差した。多分病院でちゃんと検査しろということだろうか…… 羽部はそれを聞くと頷いて倉科なかった元へと走っていった………




パカッ!


突然郡山の足下にあったマンホールが開いた。そしてそこからは宮島部隊に所属している藁谷が出てきた。


「郡山副本部長!菱田川二佐と真中対士長が負傷しており、菱田川二佐は意識がありません!」


藁谷がそう言うとその穴から真中が出てきた。真中はその狭い空間から抜け出すとこう言った。


「僕は鼻血だけなので大丈夫です」


真中は鼻を押さえながらそう言った。郡山はその真中の姿を見るとポケットからティッシュを取り出して、真中に渡した。やはり郡山も真中の手についている血が気になったのだろう……



このように大規模作戦を行うと毎回負傷者がでる。それでも死者がいないだけでも良い方かと考える郡山だった……





「ん?」


小牧は空から何やら可笑しな音がしたので上を向いた。すると、その上空には一台のヘリコプターが飛んでいた。


「宇土指令。今回の作戦でヘリコプター使うのでしたっけ?」


宇土はそう質問されると少し悩んでからこう言った。


「いや、今回の作戦でヘリコプターは使わないはずだ。多分民間のものだろう……」



宇土がそう言った時だった。突然空から水が降ってきた。本来ならこういうことを雨と呼ぶのだが、今回は違った。


「向こうでは降っていませんよ!」


小牧はそう言いながら、水の降っていない方へと走り始めた。宇土はその一部だけ雨となっている場所を抜けるとすぐの作戦指令車に乗り込んだ。



「おい!気象庁に東京は雨が降ってるか電話しろ!」


「分かりました!」


宇土にそう言われると一人の部下が気象庁に電話をかけた。そして宇土にこう言った。



「東京都では今現在どこも降っていません!」


宇土はそれを聞くと今度は郡山の元へと走り出した。そして郡山にこう話しかけた。


「郡山副本部長!大変です!」


「どうした?宇土?」


郡山には何故宇土が焦っているか分からなかった…… が、それも当然だ。なぜなら作戦が行われている間、ずっと作戦指令車から出ていなかったのだから……



「ここにゾンビが集まります!」


郡山はそれを聞くと周りの対策官達に聞こえるように大声でこう言った。


「負傷していないものは直ちに防衛体制にはいれ!中心はこことする!」


郡山はそう言うと作戦指令車の中に入っていった。それを追いかけるように宇土も入ると郡山がこう言った。


「なんでゾンビが集まると思った?」


郡山がそう聞くと宇土はこう答えた。


「液体…… 先程上空からヘリコプターで水がまかれました。しかしそのヘリコプターは殲滅局のものではありません…… とすると奴等のものとしか思えなかったので……」


「あのゾンビを引き付ける液体を落とされたかもしれないということだな」


郡山がそう言った。宇土は何故その事を知っているのか不思議だったけれど、郡山は今回の主指揮官なので情報が集まってくるのだろうと考えた。


「本部長には連絡を頼む。ついでに水瀬班にも頼む」


「分かりました!」


宇土はそう言うと郡山の隣に座りマイクを手に取った。そして本部長に連絡をし始めた。



この時、奴等とゾンビ対策官の二回目の戦いが始まろうとしていた……




真中泰良まなかたいら


ゾンビ対策士長


武器……槍(修理中)

短剣

拳銃

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