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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
319/347

#290 班分け

「班はこの通りで行う。今日中に担当日、担当場所をまとめた紙を班長に送るから班長は仲間に渡しておいて。それじゃあ解散で」


宇土がそう言うと対策官達は立ち上がり、それぞれのペースで自分の所属する部屋へと戻り始めた。するとそんな中、突然有川がマイクを使って「有川班はここに来てくれ」と言った


「有川班? 何だろ」


冨沢がそう言うと、林は「顔合わせでもするんじゃないか?」と言った。なので冨沢は「ほ〜ん。なら全く関係ないわ。早く戻ろ」と小牧に言った。しかし小牧はそんな冨沢に「すみません。自分有川班でして……」と言った


「マジ?」


冨沢はそう言うと、前にあるホワイトボード見た。そこにある有川班を見ると確かに小牧の名前が書いてあった


「それじゃあ先に戻ってるよ」


「分かりました。失礼します」


小牧はそう言うとこの場を離れ、有川のいる所へと向かった……



「小牧は来たね」


有川は小牧を見るとそう言った。なので小牧は「有川さん。それで何を……」とこれからやる事を聞いた。すると有川は「ただの顔合わせだよ。二人は勿論知ってるんだけど、あとの二人が分からなくてね」と言った


「確かにこのお二人は聞いたことがないですね」


小牧はホワイトボードを見ながらそう言った

有川班は全五人、メンバーは班長の有川、佐瀬、小牧、そして上間と新戸だった。しかし上間、新戸という対策官の事は三人共知らず、どんな人なのか全く分からなかった

するとそんな所に誰かが「有川班の集まりですか?」と聞いてきた。なので声のする方向を見ると、そこには二人の女性対策官がいた


「そうです。上間さんと新戸さんですか?」


有川がそう聞くと、前にいる女性対策官が「そうです」と答えた。なので有川は「初めまして、有川特官です。後ろにいるのは佐瀬二佐と小牧一等です」と紹介をした


「ご丁寧にすみません。上間三佐です。こっちが新戸准官です」


「どうぞ宜しく」


有川はそう言うと上間と握手をした。すると上間は「それで有川特官、どのような件での呼び出しでしょうか?」と聞いてきた。なので有川は「ただの顔合わせです。初めて会うのが旧下水管入口というのもアレですので」と言った


「それもそうですね。それで作戦についてはどこまで分かっているのですか?」


上間がそう聞いてきた。なので有川は「それがメイン作戦の事についてはある程度聞かされましたが、こっちは何もでして……」と言った。すると上間は「そうですか……」と言った


「それじゃあもう解散で、一応の確認ですが所属は対策2ですよね?」


有川はそう聞いた。なので上間は「はい。私はT班、新戸はV班です」と答えた


「分かりました。資料を貰い次第渡しに行きます」


「すみません。ありがとうございます」


上間にそう言われると有川は「それではこの辺で失礼します。それではまた後で」と言い、この場を離れようとした。するとそんな有川に上間はこう言った


「有川特官」


「何ですか?」


「非常に申し訳ありませんが、私達に敬語使うのはやめてもらえますか?」


上間はそう言った


「分かりま……分かったよ。それじゃあまた後で」


有川はそう言うと、この場から離れた。なので佐瀬と小牧も二人に軽くお辞儀をし、有川の後を追った……



「有川さん。あの班分け見ましたか」


部屋から出ると佐瀬がそう聞いた。すると有川は「もちろん。あれがメインなんだろうな」と答えた


「班分け……ですか?」


二人がなんの会話をしているのか理解できていない小牧はそう言った。すると佐瀬が「宮島班の事だよ」と言った。しかし、小牧は自分の班の所しか見ていなかったため、宮島班のメンバーがどうなっているのか分からなかった


「すみません。宮島班がどうなっているのですか?」


小牧がそう聞くと有川がこう言った


「宮島班のメンバーが宮島、新宮、水瀬、倉科、宗、土井だったんだよ。小牧は知らないだろうから教えるけど、水瀬、倉科、宗は元々宮島部隊に、土井は今も宮島部隊と明らかに他の班より構成が強くなってるんだよ」


「えっと、つまり……?」


小牧がそう聞くと有川は「つまり宇土はこの班で何かをしようとしているんじゃないか……って思ってね」と答えた。するとそれに続くように佐瀬が「あくまで予想だよ」と補足した


「なるほど、そういう事でしたか。てっきり不穏な話かと思いました」


小牧はそう言った。すると佐瀬は「不穏な話なんて対策部にはないよ」と言い、軽く笑った……



佐瀬由宇させゆう


二等ゾンビ対策佐官


武器……刀

短刀、短剣

拳銃



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