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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
315/347

#286 合同

二月一日、午前九時、

東京本部、本部長室……


「仲野、例の件はどうなった」


そう聞いたのは藍卯だった。しかし仲野にはなんの事を聞かれてるのか分からず、すぐに「例の件?」と聞き返した


「六王子襲撃の事だ。もう二月だぞ。そろそろ報告が来てもおかしくないだろ」


藍卯はそう言うと椅子に座り、足を組んだ。


「その事なんだけど、まだ進展がないらしくてね……」


仲野はそう答えた。すると藍卯は「調査部のくせに何やってんだか……」と言った


「悪かったな。何も分からなくて」


突然誰かがそう言った。なので仲野が声のする方を見ると、そこには三ツ木が立っていた


「三ツ木か。六王子の報告か?」


藍卯は三ツ木にそう聞いた。しかし三ツ木は「いや、浜地の方だ。六王子の方は調査1から何の報告も来てない」と答えた


「そうか。ならアレをする方が手っ取り早いな」


藍卯はそう言うと立ち上がった。そして仲野は座る席の前に移動し、こう言った


「対策部を動かすがいいか?」


「ダメといったら?」


仲野はそう聞いた。すると藍卯は「ダメでも動かす」とはっきりと言った。なので仲野は「好きなようにやっていいよ。ただ何をするかは前もって言ってくれ」と言った


「組織がないか調べるだけだ」


藍卯はそう言った。しかし例の組織は何処にあるかは分かっておらず、藍卯が何処を調べるのかさえ二人には分からなかった


「組織って戦闘集団のか?」


三ツ木がそう聞くと藍卯は「そうだ。てか、それしかないだろ」と言った


「だが、あの組織が何処を拠点にしてるかなんて調査部も知らないぞ。何処に人を送るんだ?」


三ツ木は藍卯にそう聞いた。すると藍卯はこう答えた


「一つあるだろ? 東京にあるのに調べられてない場所が……」


仲野と三ツ木はそう言われると、それに当てはまる場所を考え始めた。しかしどんなに考えてもそれに当てはまる場所が思いつかなかった。するとそんな二人に藍卯は「仲野は確実に知ってるはずだ」と言った


「俺が?」


「そうだ。だいぶノリノリでおこなってたと聞いたぞ」


藍卯がそう言うと仲野はまた考え始めた。そして「旧下水管か」と藍卯に言った。すると藍卯は「そうだ。やっと分かった」と言った


「旧下水管? あの白神がどうとかのやつか?」


仲野の答えを聞いた三ツ木はそう聞いた。すると仲野は「そうだよ。最後に行ったのはだいぶ前にはなるけど、たまに対策部の精鋭で捜査したりしてるんだよ」と言った


「そんな所があったのか……。でもなんでそこに例の組織が絡むんだ?」


旧下水管について詳しく知らない三ツ木はそう聞いた。すると藍卯は「白神がいたからだ」と答えた


「悪いんだが、その白神ってなんなんだ?名前しか聞いたことないんたが」


三ツ木がそう質問すると、仲野が白神について分かっていることを説明した。するとそんな二人に藍卯は「何がともあれ、旧下水管には亜種がいる。となれば怪しいだろ。それにあそこは全て調査されてないからな」と言った


「そんな怪しいところなら対策部じゃなくてこっちでやるぞ。対策部じゃ荷が重いだろ」


三ツ木がそう言った。しかしすぐに藍卯は「亜種がいるところだぞ。対人しか訓練してない調査官なんてすぐに死ぬぞ」と言った


「確かにあそこは調査官には無理だな。耐久性の問題から銃も使えないし」


仲野も便乗してそう言った。すると三ツ木は「旧下水管については分かった。確かに聞く限りだと調査部のみでは無理だ。だから合同にしないか?」と提案した


「合同? 調査官も入るのか?」


藍卯はすぐにそう聞いた


「もちろんだ。旧下水管の何処かにアジトがあったら対策部には困るだろ?」


三ツ木はそう言った。なのですぐに藍卯は「別に困らん。それに調査官を守れるほど対策官に余裕はないぞ」と言った


「て、言われても調査部として動かないわけにもいかないしな……。とりあえず調査部の方は適した人材を探しておく。日程等はまた後日話そう」


「分かった。それじゃあ私は人を集めてくる」


藍卯はそう言うと本部長室から出ようとした。なので仲野は藍卯がいなくなる前に「待て!すぐに作戦を行うのか?」と質問した。すると藍卯はそれに対して「用意だけだ。作戦自体は三月くらいに行うつもりだ」と言うと、部屋から出ていった


「それじゃあ俺も仕事があるから失礼するよ」


三ツ木もそう言うと部屋から出ていった


『第七回東京地下処理作戦か……』


一人になると仲野は心の中でそう言った。そして仕事をやり始めた……



坂本文香さかもとふみか


潜入捜査官


常備武器……拳銃

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