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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
31/347

#029 正体

それから二十分後……


ようやく液体が何かが分かった。研究員の話によるとそれはゾンビを集める効果があるらしく、一滴地面に垂らすだけでもゾンビが沢山集まってくるレベルのものらしい……


当然の事ながらそんな危険なものはすぐに研究員により、厳重な金庫にしまわれた。小牧はそれを見ると林達のいる二階に戻っていった。そして、その事を林に言った。


「あれがそんなに危険なものだったのか」


確かにあのビンは外から見ても普通の水と間違えても可笑しくないものだった。なので、その事に気が付くとすこし林は驚いていた。


「やっぱりヤバイものだったろ!」


冨沢は林にそう言って自慢した…… が、林はいつものように無視をした。冨沢の場合は五割くらい無視しないと生きていけない……と林が言っていたことを小牧は思い出した。



ここにいたら作戦に参加していることを忘れてしまいそう…… そう思う小牧だった……


「林!」


また冨沢は何か見つけたのだろう。さすがにこれには無視をするのは不味いと思った林は冨沢のいる部屋に入っていった。


「見てくれ!これを!」


冨沢はそう言うと林に一枚の紙を渡した。林は何だろうと思い、その紙を見るとそこには電話番号が書いてあった……


「電話番号じゃないか?これが何か不味いのか?」


当然のことながら電話番号だけでは誰のものか分からない。なので林には何が不味いのか全く分からなかった。


「この電話番号見覚えないか?」


林はそう言うと林に見せたが、林は首を振った為今度は小牧に見せた。その電話番号は何処かで見たことのあるものだった。確か……


「ゾンビ愛護団体本部のものですか?……」


小牧が自信無さそうにそう言うと冨沢は


「そう!」


……も言った。なので、何故この会社にゾンビ愛護団体の電話番号があるかの話になった。するとその話に入ってきた塚西がこう言った。


「実はこの会社とゾンビ愛護団体が繋がってたりして」


塚西本人は冗談のつもりで言ったみたいだが、それが全てに繋がった感じがした。すると、今度はこんなことが頭に浮かんできた。 この会社とゾンビ愛護団体はどのような関係なのかだった。



永山製薬会社社長室前……


そこには倉科部隊のメンバーがいたが、肝心の倉科がいなかった。なぜなら倉科と部下の二人は先程の戦いでやられてしまった為、津田を残してここまで来たの。


「開けますよ」


鳩浜はそう言うと社長室と書かれた扉を開けた。すると中には一人の太っている男性がいた。


「こいつがここの社長か?」


鳩浜がそう言うとその男性が此方を向いた。すると、鳩浜は思わず後ろに下がってしまった。


「ゾンビ?」



そのゾンビ化した男性はゆっくりと鳩浜達の方に近付いてきた。そしてもう少しで手が届くというところで、ゾンビの右手が床に落ちた……


「……」


羽部はその落ちた手を見ることなくゾンビに鎌を振った。するとゾンビは首から血を流して倒れてしまった……


「よく躊躇しないね。羽部は……」


羽部の後ろにいた男性はそう言うと、倒れたゾンビを眺めた。


「こいつはこの会社の社長で間違いない。多分口封じの為にゾンビにされたんだろう」


男性はそう言うと社長室にあった棚をあさり始めた。多分何か残っていないか探しているのだろう…… が、そんなもの残っているはずがない。何しろ奴等は人をゾンビ化させて口封じさせるレベルなのだから……


それから一応の確認として羽部達は社長室をあさり始めた。すると、突然ドアが開き倉科が入ってきた。


「大丈夫ですか?」


そう言って倉科に駆け寄ったのは生田だった。すると倉科はこう言った。


「大丈夫大丈夫。いろいろと迷惑をかけて悪い」


倉科はそう言った……が、明らかに倉科の状態は良くなかった。何しろ槍をついて歩いているのだからそうとう腹が痛いのだろう……が、今はそんな事は言っていられない。何故なら倉科には部下がいて、その部下に恥ずかしい姿は見せられないのだから……


鳩浜多瑛はとはまたえ


一等ゾンビ対策官


武器……マチェット

拳銃

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