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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
308/347

#280 警戒

六王子ゾンビ対策基地正門……


「何で誰もいないんだ?」


そう言ったのは林だった

林を含めた四人は藍卯の指示により六王子ゾンビ対策基地の建物へと向かっていた。その道中、激しい戦いになると林は予想していたため、静まり返っている正門付近を見て驚いた


「確かにこれはおかしい。何があったんだ?」


小橋がそう言うと双葉が「でも争いはあったみたいですね」と言い、地面を懐中電灯で照らした。その照らされている所には血痕があった


「とりあえず進もう。建物内で戦いが起きてるのは確定だから」


小橋はそう言うと基地内に入った。そして一番近くにある建物に入った


「電気がやられてるせいで真っ暗ですね」


北条はそう言うと懐中電灯をつけた。すると四人の前に懐中電灯の光が見えた。なので林は「小橋、あれは……」と言った


「俺がやる。三人は構えて」


小橋がそう言うと林、双葉、北条は懐中電灯を消し、光が見える方向に銃を向けた


「そこにいるのは誰だ!所属を言え!」


小橋はそう言った。するとその方向から「四鷹基地警備1だ。そっちは誰だ」と返ってきた。なので小橋は「東京本部対策2。仲間だ」と答えた


「とりあえず一安心ですね」


北条がそう言うと小橋は「北条、双葉は銃を下ろして良い。林は周囲の警戒を頼むよ」と指示を出した。なので北条と双葉は銃を下ろし、懐中電灯を再びつけた

するとそんな四人の所に六人の対策官がやって来た


「先程は失礼。かなり警戒していたもので」


そう言ってきたのは男性対策官だった。なので小橋は「こちらも突然すみません。いきなりで申し訳ないのですが現状を教えて下さい」と頼んだ。すると男性対策官はこう言った


「それが少し前から四鷹の警備1で奪還作戦を行っているのですが、今のところ敵を見つけられていなくて……これから二階に行くのですが来ますか?」


小橋はそれを聞くとか林に「どうする?この装備で行ける?」と聞いた。なので林は「敵の武器が分からないから何とも言えないけど、銃を持ってなければ何とかなるんじゃない?」と答えた


「そちらにライオットシールドはあるんですか?」


小橋はそう質問した。すると男性対策官は「この班にはありませんが、これから合流する班は持ってます」と答えた。なので小橋は「装備的に前は厳しいですが、後ろからで良ければ是非」と言った


「分かりました。階段はこちらです」


男性対策官はそう言うと小橋達を階段へと案内した。すると階段へ向かう途中、突然建物の電気がついた。そしてすぐに男性対策官の無線から「こちら四班。電気の復旧に成功。予定通り東階段に向かいます」と聞こえた


「やっと戻ったか」


小橋はそう言うと懐中電灯をしまった。すると男性対策官は「これで少しは楽になりそうですね」と言った。なので小橋は「そうですね。ところでお名前をお聞きしても宜しいですか?」と聞いた


「六原です。四鷹警備1、一班の班長をしてます」


男性対策官はそう自己紹介した。なので小橋も「東京本部対策2、E班の班長をしている小橋です。ところで四鷹はこの奪還作戦に何人参加しているんですか?」と自己紹介をした後にそう聞いた。すると六原は「司令抜きで二十四人です」と答えた


「よくこんなに早く作戦を始められましたね」


「えぇ、今日はたまたま別件がありまして、急遽奪還作戦に変わったんですよ」


六原はそう言うと廊下を右に曲がった。そこには階段があり、既に対策官が待機していた


「六原さんやっと来ましたか!それでそちらの方々は……」


そう言ってきたのは女性対策官だった。なので六原は「本部の人だよ。それよりそっちは用意出来てるか?」と聞いた。すると女性対策官は「はい。いつでも行けます」と言い、ライオットシールドを持った


「それじゃあ行こう」


六原がそう言うと女性対策官は部下達と共にライオットシールドを構えながらゆっくりと階段を登り始めた


「制圧は我々がやります。小橋さん達は付いてくるだけで大丈夫です」


六原にそう言われると小橋は「分かりました。お願いします」と言った


「しかしやけに静かですね」


そう言ったのは北条だった。すると林も「確かにそうだな。争ってるなら何かしらの音はするはずなのに……」と言った


「もう解決したのかねぇ〜。それとも……」


小橋がそう言った時だった。突然階段の踊り場まで進んでいた女性対策官が「防御!」と言った。なので林達は二階に敵がいるのだと思った。けれど女性対策官はすぐに「もういい。下ろせ」と言った


「木畑!何があった!」


そんな状況を階段の中程から見ていた六原は女性対策官にそう聞いた。すると女性対策官は「大丈夫です。既に終わってます」と言った


「待て、そっちを見させてくれ」


六原はそう言うと階段を上っていった。そして踊り場まで行くと小橋達に「来ても大丈夫です」と言った


「よく分からんけど行くか」


小橋はそう言うと階段を駆け足で上っていった。そして踊り場まで行き、二階を見るとそこには警棒を持っている人が立っていた……



六原有史ろくはらゆうし


二等ゾンビ対策佐官


武器……拳銃


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