#275 管理
東京本部、対策2専用室……
「てなわけで俺は帰るよ。そんじゃあな」
冨沢はそう言うと部屋から飛び出していった。それを見た林は「もうそんな時間か……」と言い、時計を見た
「三人も帰っていいよ」
林は小牧達にそう言った。すると中鈴が「林さんはまだ帰らないんですか?」と聞いてきた。なので林は「あぁ、何か呼び出しがかかりそうだから、しばらく残ってるよ」と言った
すると隣のスペースから小橋が「悪いね。もう少し待ってくれると助かる」と言ってきた
「それではお先に失礼します」
中鈴はそう言うと立ち上がり、荷物をまとめ始めた。なので林は「それじゃあまた明日」と言った。するとそれを聞いた中鈴は「二日後また」と言い部屋から出ていった
『二日後?明日休みだっけな』
林はそう思い、自分の手帳にあるカレンダーを見た。するとそこには明日が休みだと書かれていた。なので林は小橋に「悪いけど明日休みだった。他に頼んでくれ」と言った
「嘘だろ」
「本当だ。普通に忘れてた」
林はそう返した。すると小牧が林に「何かする予定だったんですか?」と聞いた
「いや大したことじゃないよ。ただ小橋班で未提出の書類やらが沢山出てきたから、対処を手伝ってくれと言われてね」
林がそう言うと小橋は「大したことだよ。クビは飛ばなくても本部に入れなくなるくらいにはヤバい」と返した。すると林は「さすがにそれくらいなら飛ばされないでしょ。一応結果も残せてるんだし」と言った
「それを打ち消すくらいにはマズいですけどね」
そう言ったのは小橋班の星水だった。彼女は手に荷物を持っており、帰る気満々だった
「星水、まさかこの状況で帰るなんて……」
小橋がそう言うと星水は「それじゃあお先に、頑張ってくださいな」と言い、逃げるように部屋から出ていった
「あの小橋さん。私もそろそろ……この後用事がありまして……」
菊川はそう言った。すると小橋はため息をつくと「分かった。あとは俺がやる。三人とも帰っていいよ」と言った
「何か買ってくる?」
林はそう聞いた。けれど小橋は「大丈夫。一晩過ごすためのものは揃ってるから」と言い、近くの棚を開けた。その棚には缶コーヒーやスナックなどが入っていた
「そう。それじゃあ俺も帰るから」
林はそう言うと立ち上がった。すると小橋は「いいね。早く帰れて」と言ってきた。なので林は「書類の管理が出来てないのが問題でしょ。誰が管理してたの?」と聞いた
「もう大丈夫だから。帰ってヨシ」
小橋がそう言うと林は「感謝するよ」と返した。そして小牧と佐伯に「二人も早く帰るんだよ。じゃないと小橋に巻き込まれるかもよ」と言った
「さすがにそこまでしないわ」
小橋がそう言うと林は「そうかね~」と言い部屋から出ていった
『それじゃあ僕も帰ろうかな』
林がいなくなると、小牧はそう思い立ち上がった。すると佐伯が「良かったら一緒に帰らない?」と聞いてきた。なので小牧は「良いけど方向は?」と確認した
「最寄り駅は川立よ」
「なら大丈夫。僕はそれよりも奥だからそこまでなら」
小牧がそう言うと佐伯は「なら決まりね。用意しなくちゃ」と言うと荷物をまとめ始めた
「隣でいちゃこらしよって……」
小橋は作業をしながら小声でそう言った。するとそんな小橋に部下の菊川と青池は「それではお先に」と言い、帰ってしまった
『はぁ……書類管理しっかりしてたはず何だけどなぁ……』
小橋がそう思ったときだった。突然双葉が「自分も残りますよ」と言ってきた
「いやいや、別に良いんだよ帰って。一人でやるから」
小橋はそう言った。すると双葉は「これでも副班長です。班長を支えるのが仕事ですから」と言った
「マジか。俺も良い部下を持ったもんだな……てなわけで宜しく」
小橋はそう言うと双葉の机に冊子の山を置いた。それを見た双葉は「多くないですか?」と言った。すると小橋は「まぁ資料だからね。因みにまだこっちにもあったりする……」と言い、床を見た。なので双葉が小橋の足下を見るとそこには段ボール箱が置かれていた
「まさかこの中身全て……」
「正解。正直なところ朝までに終われると思ってない。けど終わらせないと榎本からクレームが……」
小橋がそう言うと、双葉が「分かりました。自分の知り合いにも手伝ってくれないか聞いてみます」と言い、スマートフォンを取り出した
「それって誰?」
「同じ対策部の人です。ただこっちの部屋ではないですけどね」
双葉はそう言うと電話をかけ始めた……
小橋零
三等ゾンビ対策佐官
武器……刀
拳銃
短剣




