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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第五章 調査
281/347

#255 発見

作戦開始から約一時間後、集合地点にて……


「林、こっちにはいなかったぞ」


「同じく」


小橋と倉科が堤防に上がってくるとそう報告した。なので林は「分かった。報告は俺がしとくからもう解散で」と言った。するとそれを聞いた冨沢は「そんじゃ帰るぞ!」と言い、専用車へと行ってしまった


「しっかしゾンビはどこ行ったんだ?ちゃんと探したんだけどなぁ~」


小橋がそう言うと林は「まぁ河川敷だし、捜査外に行ったんじゃないか?」と答えた。すると小橋は「それかね……」と言うと専用車を止めている場所へ向かおうとした



「ゾンビ発見」


突然誰かがそう報告した。なので林が声のした方向を見ると、そこには狙撃銃を構えている双葉と双眼鏡を覗いている菊川がいた


「どこにいるって?」


小橋がそう聞いた。すると菊川は双眼鏡を下ろすと「あの方向ですね」と指を指しながら言った。なので小橋がその方向を見てみると、そこには数体のゾンビらしきものがいた


「撃って良いですか?」


双葉がスコープを覗きながらそう聞いた。けれどゾンビがいる場所はごくごく普通の住宅街だったため、林は「ダメだ。危険すぎる」と言った


「それじゃあ殺ってきますか」


「あぁ、頼む」


林がそう頼むと倉科は部下と共にゾンビのいる場所へと走って行ってしまった



「菊川、数は分かる?」


倉科部隊がいなくなると小橋はそう聞いた


「十はいませんね」


「そうか。なら大丈夫だね」


菊川の報告を聞くと林はそう言った


「さて、向こうは大丈夫だろうし俺らは帰るか」


小橋がそう言うと双葉は銃を、菊川は双眼鏡を下ろした


「林はどうするの?」


小橋は立ち去る前にそう聞いた。なので林は「俺はあれが終わるまで待ってるよ」と言った。すると小橋は「そう。じゃあお先に失礼するよ」と言い、部下達と共に専用車を止めている場所へ行ってしまった……


「三人は戻りたければ先に戻ってて良いよ」


林は中鈴、小牧、佐伯の三人にそう言った。すると中鈴が「いえ、今戻ると冨沢さんがうるさそうなので自分も残ります」と言った


「じゃあ私も」


「では同じく……」


中鈴に続くように佐伯と小牧もそう言った


「そう。あれが終わっても処理とかあるから、少し時間とられるけど良い?」


林がそう聞くと中鈴が「えぇ、冨沢さんといるよりはマシです」と答えた……




「さて、そんじゃあ行くよ!」


倉科はそう言うと槍を投げた


グシャッ!


倉科の投げた槍は一番近くにいたゾンビの頭に突き刺さった。するとそのゾンビは悲鳴らしきものを発しながら倒れてしまった


「あとは頼むよ」


倉科はそう言うと立ち止まった。するとそんな倉科の横を丹波が「無責任な……」と言いながら走り去った


グサッ!


丹波はそのままゾンビの頭に槍を突き刺した


「おー、ナイスナイス」


その様子を見た倉科は丹波にそう言った。すると丹波は「そんな事言ってないで倒してください」と言った


「まぁまぁ大丈夫だって。残りのはちゃんと倒してくれるから」


倉科がそう言ったときだった。羽部、津久見、鳩浜の三人が残りのゾンビを倒した


「さて、これで終わりと」


倉科はそう言うと自分が倒したゾンビに刺さっている槍を引き抜いた


「作戦中におふざけはやめてください。それと何で槍を投げたんですか?」


丹波は倉科に近寄るとそう言った。すると倉科は「投げた理由?そんなんアメリカで練習したから実践でやってみたかっただけよ」と答えた


「アメリカで何してるんですか」


丹波はそう聞いた。すると倉科は少し考えるとこう言った


「んー、何してたんだろね」


丹波はその回答を聞くと『あれ?思ってた回答と違う』と思った。丹波の予想だと「まぁ良いじゃないの!」みたいな軽い返事が返ってくると思っていたが、突然深刻そうな返答がきたため丹波は何と言えば良いか困ってしまった


するとそんな変な空気が流れている所に突然七氏が「何してたって、向こうの対策官と銃撃ってたんじゃないんですか?」と言った


「え?銃を撃ってたって何してるんですか」


七氏の話を聞いた鳩浜が倉科にそう聞いた。すると倉科は槍を見せながら「あぁ、向こうはゾンビが色々とヤバくてね。これより銃ぶっぱの方が楽なのよ」と言った


「確かに向こうならこっちじゃ使えないような銃も使えますし、そっちの方が楽そうで良いですね」


津久見がそう言うと倉科が「楽そうっていっても、私はそんなゴツいの使ってないから」と言った。するとそんな倉科に対して羽部が「報告……」と小声で言った


「あっ!忘れてた。サンキュー」


倉科は羽部にそう言うと無線を使って林に「こちら終わりました」と報告した。すると林から「了解。ある程度綺麗にしたら戻ってきて」と指示されると無線が切れた


「そういうことらしいから片付けするよ」


倉科は無線機をしまうと部下達にそう言った。すると部下達は倒したゾンビを道路の端へと移動させ始めた


『何か知らないけど助かった。今度から気を付けよ』


丹波はゾンビを槍でズラしながらそう思った……


倉科奏良くらしなそら


准ゾンビ対策官


武器……槍

捕獲機

拳銃

短剣

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