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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#025 法律

午後十時……


ついに「永山製薬会社捜査作戦」が始まった。今回の敵はゾンビではなく、同じ人間と言われていた為対策官達にはいつもとは違う緊張感を持っていた……



「林!何階だっけ?」


冨沢がそう聞いた。


「二階だ!とにかく走って二階を抑える!」


林はそう言いながら建物に入っていき、階段をかけ上がって行った。その時、一階では既に他の班が占領していた。




「この班は階段付近を抑える!」


林は二階に着くとそう言った。小牧は二階に着くとすぐに壁に寄った。すると、すぐ横を他の班が駆け抜けて行った……


「とりあえず俺達はここで待機だ!上から命令されるまで待とう……」


林はそう言うと壁に寄りかかった。いつもとは違う作戦なのに、ここだけは緊張感が全く無かった……






永山製薬会社付近の下水管の中に宮島率いる第一部隊はいた。今回の下水管はどうやら本管らしく、かなり広かった為部隊は隊長である宮島と副隊長である菱田川に分けれていた……




「菱田川二佐!向こう側から変な音しませんでしたか?」


そう言ったのは宮島の部下の真中だった。菱田川はそう言われるとその音がしたと言われたと方向に懐中電灯を向けた…… するとそこには白い仮面をしている男性が立っていた。そしてその奥にはもう一人いた……


「やっぱり弱い方は此方であってたでしょ?」


すると手前にいる男性がそれに答えた。


「確かに合ってたな。トレイ、俺が時間を稼ぐから先に行け!」


「了解」


そう言うと後ろにいた男性は行ってしまった…… するとその男性はマントに隠れていた剣を抜いた。


「エースでいいかな?」


菱田川はそう言うと自分も剣を抜いた。今回の下水管は剣を使うスペースがあるだけ良かったと思う菱田川だが、今回の敵はゾンビではない。人間だ!



「ここにいる全員にいう。ゾンビ対策法に従い、エースをその捕獲対象とする」


菱田川はゾンビ対策法に書いてあることを言った。そしてエースに攻撃を開始した。


「君も剣を使うのか」


エースはそう言いながら菱田川の攻撃を避けた。そして剣の平らな所を使って菱田川の頭を強く叩いた……


「なに……」


菱田川はエースに攻撃されると倒れてしまった。そして頭から血を吹いていることが分かった。


「菱田川二佐!」


「真中君だっけ?多分彼は大丈夫だよ。此方もあまり殺しても意味無いからね」


エースにそう言われると真中は短剣を取り出した。そしてエースに刺そうとした。……が、宮島部隊でも剣術二番目の菱田川が倒された以上、真中は勝てる気がしなかった……


「哀れだな」


エースはそう言いながら真中の全ての攻撃を避けた。そして突然、真中の髪の毛を掴んだ。


「此方は弱すぎたな。向こうに行けば良かったな」


エースはそう言うと真中の顔面を膝蹴りした。そして真中の仲間がいる方に投げ飛ばした。


「エースは任せ!。他は宮島特官の所へ!」


「分かった。藁谷!ここは任せたぞ」


そう言うと仲間は菱田川と真中を抱えて行ってしまった……


「あれ?女の子?一人で大丈夫なの?」


エースはそう言って笑った。多分藁谷が女だと思って油断しているのだろう……



ビシャッ!


エースの体から血が流れ落ちた。


「え?何で?」


そう思い前を向いたが誰もいなかった。


「残念だけど私、男なので……」


藁谷はそう言うと菱田川のレイピアを持ち上げた。そしてエースの喉元に剣を突き付けた。



「もう諦めろ。お前の負けだ」


藁谷はそう言いながら、右腕を押さえて座り込んでいるエースを見下した。そしてもう観念しただろうと思い捕まえようとレイピアを下ろした時だった!エースが突然蹴りかかってきたのだ!


それによって藁谷は少しばかり飛ばされてしまった。


「待て!」


しかし、そんな事を言って止まってくれる人などいるはずがない。エースはそのまま走り去ってしまった……



「逃がしたか……」


藁谷はそう言いながら飛ばされた時に落としたレイピアを拾った。そして自分も他の仲間と合流するために歩いて行った……







菱田川恵仕ひしだがわけいし


二等ゾンビ対策佐官


武器……レイピア

短刀

拳銃



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