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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第四章 復帰
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#215 特定

及川が部屋を出ていってから数分後、奥の部屋で木暮と会話をしていた三ツ木が織部のいる部屋に戻ってきた。なので織部は及川に渡すよう頼まれた資料を三ツ木に渡した


「及川からか」


三ツ木はそう言うと資料を受け取った。そしてサッと書いてある内容を見ると「あー、これね。把握」と言った



コンコンッ!


「失礼するぞ」


突然部屋の扉が叩かれると、部屋の中に郡山が入ってきた。郡山は部屋の中に入ると一直線で三ツ木の所に移動した


「どうしたんですか?副本部長がわざわざここに」


三ツ木は郡山を見るとそう言った


潜入捜査官は例えどんなことがあっても落ち着いていなくてはならない。三ツ木達はそう教えられてきたため、郡山が慌てているにも関わらず皆落ち着いていた。それどころか自分の仕事をしている者もいた


「あの動画で殺された人物が特定された!」


「あの動画?ゾンビ愛護団体がSNSに載っけた時のアレですか?」


三ツ木はそう聞いた


ゾンビ愛護団体は十二月五日にテロ予告をしていた。その際、インターネット上にあげていた動画にはスパイを殺害するシーンが含まれていた


「あぁ、それだ。その動画で殺害されたを特定してくれたんだ」


郡山がそう言ったときだった。突然部屋の扉が開くと、部屋の中に茶封筒を持っている男性対策官が入ってきた


「郡山さん。今ある情報、全て持ってきました」


男性対策官はそう言うと郡山に持っていた茶封筒を渡した


「ありがとう。この資料は後で誰かに返させとくね」


「分かりました。コピーなどはないので気をつけて扱ってください」


男性対策官はそう言うと、駆け足で部屋から出ていった


「郡山さん。今の人は誰ですか?少なくとも調査部の人間ではないと思うのですが……」


男性対策官が部屋から出ていくと、三ツ木はそう質問した


調査部は情報漏洩を防ぐために、あまり他の部署と関わっていなかった。なので三ツ木は調査部と他の部署の情報課以外は、この調査に関わってほしくないと思っていた。すると郡山はそんな三ツ木にこう言った


「彼は監視部の保科一等だよ」


「監視部?何故この件に監視部が?」


監視部はゾンビ愛護団体といった危険な団体、及び危険な人物を監視している部署である。そんな部署が何故この件に関わっているのか三ツ木には不思議でしかなかった。するとそのことについて郡山はこう言った


「特定を監視部に頼んだからだよ。調査5は色々と忙しそうだったからね」


「そういうことですか。確かに調査5は今よく分からないことしてますから……」


「と、いうわけでコレ」


郡山はそう言うと保科から貰った資料を三ツ木に渡した


「では後で目を通しておきます。今は別途で忙しいので」


三ツ木は資料を受け取ると自分の机に置こうとした。しかしそんな三ツ木に郡山はこう言った


「悪いが、先に見ておいてくれないか?この資料、榎本や柏木にも見せに行かないといけないから」


三ツ木はそう言われると「そうですか……」と言い、資料を読み始めた


その資料にはゾンビ愛護団体によって殺害された男性の顔写真と個人情報が書かれていた。しかしそれらを見ていくと三ツ木は「ん?」と言い、顔を上げた。そして郡山にこう言った


「これって……」


「あぁ、書いてある通りだよ」


郡山がそう言うと、三ツ木は郡山に資料を返した。そして「この件について警察が何か知っていないか聞いてきます」と言うと、椅子にかけてあった上着を着た


「何か分かったら教えてくれ」


郡山は三ツ木にそう言った。すると三ツ木は机に置いてある手帳を上着のポケットにしまうと「了解です」と言った……



それから数分後、調査4は慌ただしいことになっていた。しかし織部だけは特に仕事がなく、いつも通り資料整理をしていた。するとそんな織部に三ツ木がこう言った


「織部!暇なら俺と来てくれ」


織部はそう言われると、三ツ木を見てこう言った


「構いませんが、どちらへ?」


「警察だ。公安に話を聞きに行く」


織部はそう言われると、立ち上がり扉の横に置いてある棚を開けた。そしてその棚から鍵を取り出すと、三ツ木にこう言った


「車取ってきます。なので三ツ木さんは正面で」


「あぁ、分かった」


織部は三ツ木からの返事を聞くと部屋を飛び出した。そしてゾンビ殲滅局の専用車が止まっている地下駐車場へと向かい始めた……



保科怜央ほしなれお


一等監視官


武器……拳銃

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