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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
23/347

#021 休息

ゾンビ殲滅局東京本部20階、対策4専用室……


「宮島!直しておいたよ」


そう言うと男性は宮島の前にある机に電撃棒を置いた。


「前のものより充電を早く出来るようにしておいた。それと血油も綺麗に拭き取っておいたよ」


「毎回ありがとうございます。下原さん」


宮島はそう言うと電撃棒を手に取った。そして充電モードにするためのスイッチを押した。すると前まで鳴っていた ウィーンという音が無くなっていた。


「ついでに静かに充電出来るように改造しておいたよ!」


「そうですか」


「じゃあ大切に使ってくれよ」


下原はそう言うと奥へと行ってしまった。なので宮島は充電モードを切ってから、対策4専用室から出た。




小牧ハウス……


「なんで僕の住みかにいるのですか?」


小牧はそう目の前に座っている男達にそう言った。


「細かいことには気にするな!皆でいた方が楽しいだろ?」


冨沢はそう言うと机の上においてあるお菓子を取った。小牧の住んでいる所は東京駅から約40分の所にあった。と、言っても借家だが駅からは近くかなり住みやすい所だった。



「お前達あまりはしゃぎ過ぎるなよ。あくまでもここは小牧の家なんだから」


林はそう言うとまた本を読み始めた。小牧的には、なんでここに集まるのか理由が聞きたかったけれど、聞いたところで帰らないはずなので聞くのを止めた。が、これだけは聞いた。


「林三等佐、自分と同じ班の方がいるのは構わないのですが、何で小橋三等佐がいるのでしょうか?」


林は本にしおりを挟んで閉じた。そして、その質問にこう答えた。


「何となくだ」


「え?」


小牧は一瞬林が何を言ったのか理解できなかった。何故なら、普段の林は何事にもしっかりと説明するタイプであったので、こう言われるのは初めてだった。


「小牧はそんなに男ばかりがいるのが嫌なの?」


「いや、決してそういうわけではありません。冨沢准官」


小牧が慌ててそう言うと冨沢にちょっと来いと言われた。そして二階へと上がる階段を登らされ、一番近くにある部屋のドアを冨沢が開けた。


「どうした?冨沢?」


部屋に入ると、すぐそこには小橋がいた。そして部屋の少し奥には髪が肩くらいまである茶髪の人がいた。


「いや、小橋じゃなくて用があるのは菊川のほう」


冨沢がそう言うと部屋の奥にいた菊川が此方を向いた。


「小牧、ここにいるのは、むさい男だけじゃなくてちゃんとあいつもいるんだよ」


冨沢はそう言うと小牧の肩を叩いて下に行ってしまった。多分冨沢はここには女性もいるんだよ……と言いたかったに違いない。が、小牧はこの部屋に一度も話したことのない人といても意味がない。なので小牧も冨沢を追いかけるように階段をかけ降りた。




「小牧くん強くなるわね」


「うん。初めての大規模作戦で普通にゾンビを倒したんだから、それだけですごいよ」


小橋はそう返した。こんな感じて小牧ハウスが平和だった時、とある班ではかなり慌ただしかった……





西都市、ゾンビ愛護団体本部……


仁田希子にだきこ。貴方を今からゾンビ愛護団体のメンバーとして認めます」


その女性はそう言われると男性から紙を貰った。そして大切に持っておけよと言われた。すると、近くから黒いマントをつけている男性が近づいてきた。


「仁田!俺がエースだ。よろしく」


その男性は手を出した。多分握手を求めているのだろう。なので自分も迷わずに手を出した……




30分後……


その女性は建物から出てきた。そして近くの道路に止まっていた車に乗り込んだ。


「本部に頼む」


女性がそう言うと車が動き始めた。すると、今度はポケットからスマートフォンを取り出して電話をかけた。


「仲野本部長!ゾンビ愛護団体に入ることに成功しました」


「分かった。すぐに戻ってこい」


「了解です」


女性はそう言うとスマートフォンを後ろの座席に置いた。そして赤色のかつらを取った。すると車を運転している男性がこう言った。


「お疲れ様です。柚木准官」


と……






柚木莉子ゆずきりこ


准ゾンビ対策官


武器……大鎌

ライフル

拳銃

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