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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第四章 復帰
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#206 倒産

東京本部、第一会議室……


「思った以上に人、多いですね」


佐瀬は第一会議室に入るとそう言った。すると前を歩いていた有川が「まぁ今回の会議室はいつものとは違うからな」と言った


有川と佐瀬は対策2の代表として、全体会議が行われる第一会議室にいた。第一会議室は東京本部で一番大きい会議室なのだが、二人が来たときにはほとんどの席が埋まっていた


「有川!此方だ!」


突然そんな声が聞こえてきた。しかし人が多く、どこから呼び掛けられたのか分からなかった。するとそんな有川の前に誰かがやって来た


「有川特官、対策部の席は此方です」


そう言ったのは対策1の鏡谷だった


「鏡谷か?俺の事を呼んだのは?」


有川はそう聞いた。しかし鏡谷は階級的に有川のことを呼び捨てすることはしなかった


「いえ、布田特官です」


鏡谷はそう言うと後ろを見た。なので有川はそこに布田がいるのかと思い、鏡谷が見ているところを見るとそこに布田がいた


「あそこが対策部の席みたいですね」


佐瀬はそう言った


全体会議では色々な課の人間が集まってくる。なので誰がどこ所属なのか分かりやすくするために、座る場所は指定されていた


「そうみたいだな。とりあえず移動するか」


有川はそう言うと対策部の席に向かって歩き出した


対策課からは全体会議に十人の対策官が参加していた。まず対策1から布田、鏡谷。対策2から有川、佐瀬。対策3から宇土、堤。対策4から榎本、及川。そして対策5から城山、蒔村だった



「有川、ここ空いてるからここに座りな」


布田は隣の椅子を叩きながらそう言った。なので有川はその席に座った


「布田」


「ん?」


突然そう言われると布田はそう返した。すると有川はスマートフォンを取り出すとこう言った


「この動画見たか?」


有川は画面を布田に見せながらそう聞いた


「あぁ、もちろん見たよ。これからその話をするんだろうしね」


布田はそう言うと机に置いてある資料を見た。机に置いてある資料は全部で三枚。一枚目はゾンビ愛護団体に関する資料。二枚目はSNSに公開されたテロ予告についての資料。そして三枚目はゾンビ愛護団体の資金源をまとめた資料だった


「しかしLIVの後にコレとはなかなか性格悪いですね」


佐瀬は机の上に置いてある資料を見るとそう言った


「まぁアイツらが待つわけないしな。それより有川、LIV作戦どうなったか分かるか?」


布田は有川にそう聞いた。しかし有川班は『スーパーマーケットLIV強制捜査』に参加していなかったので、今どうなっているかは分からなかった。すると突然宇土がこう言った


「LIVの現在ですが、LIVの社長などは逮捕。LIVは潰れることになりました」


宇土はそう言った


宇土は『スーパーマーケットLIV羽町店強制捜査』の主司令だったため、詳しく知っていた。するとそれを聞いた有川はこう言った


「まぁ潰れて当然だな。全国にあるLIVの店が爆発してるみたいだし…… もとから捨てる気だったんだろ」


「確かにLIV以外でも愛護団体の資金源は四つあります。恐らくこの会議でそのことについても話されるはずです」


鏡谷がそう言ったときだった。突然第一会議室にあるスピーカーからマイクを叩く音が聞こえてきた。なので有川達は前を見ると、皆の前で仲野がマイクを叩いていた


「もう始まるみたいだな」


布田はそう言うと椅子に座り直した。そして仲野を見ていると、突然扉が開く音がした



バンッ!


扉が強く開かれると会議室に藍卯が入ってきた。藍卯は会議室に入るとスクリーンの横にある席に座った



この第一会議室には大きなスクリーンがあり、そのスクリーンに向かって席が配置されていた。そしてその席に加えてスクリーンの横に、こちらを向いて席が並べられていた。そんな席に藍卯は座っていた



「それじゃあ全体会議を始めようか。来ていないところはあるかな?」


仲野はそう言うと部屋全体を見た。しかしどの席にも人がおり、空席がなかった。なので仲野は全員来ていると判断し、全体会議を始めることにした


「それでは全体会議を始める。まず机に置いてある一番上の資料を見てくれ……」



こうして全体会議は始まった、この全体会議は過去に数回しか行われたことがない珍しいものだった。しかし対策課代表の有川、佐瀬、布田は五年前の『上野公園新平地作戦』前に行われた全体会議に出たことがあった。なので全体会議がどういうものなのか理解していた……




東京本部、対策2専用室……


全体会議が始まったとき、小牧は対策2専用室にある休憩スペースにいた。この休憩スペースというのは、その名の通り休憩するための場所でソファーや冷水機、自動販売機などが置いてあった


そんな休憩スペースに情報交換のため、対策官が集まっていた


「情報管理から聞いたんだけど、スーパーマーケットLIVは倒産決定したみたいだよ。いま手続きをしてるとかどうとか言ってたから」


そう言ったのは染井だった。するとそれに対して笛中がこう言った


「まぁ潰れて当然だな。今もまだ爆発してるところあるみたいだし」


笛中はノートパソコンを見ながらそう言った


『スーパーマーケットLIV強制捜査』は全国にある店、全てを同時に行っていた。なのでLIVの店がどうなっているかは、対策官であるなら簡単に知ることができた


「笛中、こちらの被害はどうなってるか調べられるか?」


そう言ったのは神尾だった。すると笛中は「ちょっと待ってください」と言うと、ノートパソコンを操作し始めた。そしてしばらくするとこう言った


「大阪や京都だと対策官が爆発に巻き込まれているみたいです。ただ被害がどのくらいかは書かれていないので何とも……」


笛中はそう言った


スーパーマーケットLIVは中部、関西地方に多くの店を展開していた。なので今回の強制捜査は中部、関西にある支部にとってはとても大変な作戦だった


「ネット上はヤバいことになってますよ。もう大混乱!」


そう言ったのは染井だった。染井は小牧と同じようにスマートフォンを使い、SNSで情報を集めていた


「ちょっと見せて」


川中はそう言うと染井のスマートフォンの画面を見た。そこには連続して起こる爆発、突然のテロ予告などで困惑しているコメントが書かれていた


「これは思ったよりヤバいことになってるな」


川中は画面に写っているコメントを見るとそう言った


「何がともあれ気を抜かずにいかないとな。今回は忙しくなりそうだ」


笛中はそう言うと伸びをした。そして首を鳴らすと、再び情報収集をし始めた



このように対策2では、何か大きな事件が起きると対策官が自主的に集まって情報交換をしていた。小牧はそんなグループの中に自分が入っても良いのかと思いつつも、スマートフォンを使いSNSでの書き込みを調べていた……




有川栄光ありかわえいこう


特別ゾンビ対策官


武器…大鎌

緊急防御箱

拳銃



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