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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#019 撤収

しかし宇土の予想は外れた。ゾンビ愛護団体の人達は警察が来るのと同時に去っていったのだった。なのでこれによりゾンビ対策官達は本部へと戻ることが可能になったのだ……


ガチャッ!


そんな音と共に宇土が外に出てきた。そしてメガホンを使ってもこう言った。


「林、小橋班以外は撤収する!」


宇土のその声と共に皆が一斉に移動を開始した。


「林に小橋!お前たちの班は池を見張っていてくれ!」


宇土はそう言い残すと作戦指令車に乗って行ってしまった。小牧は何でこの二班が選ばれたのか分からなかったが、宇土の指示通りに池を見張ることにした。



午前5:30


東の空がだんだん明るくなってきた頃のことだった。そんな早い時間にも関わらず、一部のゾンビ対策官達は本部長室に集まっていた。……がかなり静だった。


と言うか倉科と水瀬は完全に寝てしまっているし、宗と宇土は今にも寝そうだった。しかしそれもそのはずで、作戦が終了してから会議まで休憩時間は一時間しかなかったのだ。


「一部の人が寝てしまっているしけど気にぜずにやろう」


仲野はそう言うと郡山はこう言いたかった。これを気にしないで会議するには無理がある!……と



「今日のゾンビ愛護団体の件で分かったことがある。対策2の班長、染井から聞いたんだけど、どうやらあいつらは同じ団体の一部の人をこう呼んでいたんだ。エースと……」


「そいつは日本人じゃないということですか?」


「布田さん。もしかしたらコードネームじゃないでしょうか?」


宮島がそう言うと仲野がそれに飛び付いてきた。


「そう!俺達もそう考えたんだ!しかもコードネームならもうひとつ分かっている。それはトレイだ!」


宮島達が耳を傾ける中、仲野はそう言った。


「しかも、そいつはこの東京本部にいる!」





午前11:00


水瀬は目を覚ました。体を起こすと毛布がかかっていることに気が付いた。


「おはよう。水瀬」


仲野はそう言いながらコーヒーを持ってきた。そしてそのコーヒーを水瀬の目の前に置いた。


「え?いや、あの……」


水瀬は会議中に寝てしまったことに対して何て言い訳しようか悩んでいると先に仲野が口を開いた。


「毛布は宮島が持ってきたものだ。まぁ、あの時間に作戦があったから寝ちゃっても仕方ないけどね」


仲野にそう言われると水瀬はふと横を見た。すると、そこには毛布をかぶって寝ている倉科がいた。


「因みに他の人は帰ったよ。水瀬は帰らないの?」


「いえ…… 失礼しました」


水瀬はそう言うとすぐに立ち上がり、部屋から出ていった。そして廊下を歩いているときにこう思った。


前の本部長の時に寝てたら即クビだったと思い、今の本部長、仲野は良い人だな~と思った。







エース、シンク


ゾンビ愛護団体の人と思われる。



その他……これからの対策官同士の雑談の話題になりそう




ショートストーリー



No.2 「お眠りgirl」


午前11:30


倉科がようやく起きた。そして軽く辺りを見回すと本部長室だということが分かった。


「ヤバイ!」


倉科はそう小声で言うとすぐに逃げなくてはと思った…… が、運が悪いことにそこに仲野が来てしまった。


「やっと起きたか」


仲野はそう言いながら水瀬の時と同じようにコーヒーを持ちながらやって来た。そしてそのコーヒーを倉科の前に置くとこう言った。


「俺の話しは睡眠薬代わりになるのかね~」


倉科はそれを聞くと苦笑いしか出来なかった。その後、仲野は自分の席に書類を取りに行ってしまった。……と言っても同じ部屋にその机はあるのだか……


「本部長…… 他の人は何処に行ったのですか?」


倉科は仲野にそう聞いた。すると仲野はこう言った。


「宮島は対策4で武器設計中で、宇土は警察にいった」


倉科はそう言われると少しビックリした。なにせ仲野は宇土指令が警察に行ったと言っているのだから……


「宇土指令捕まったのですか?」


倉科がそう聞くと仲野は笑いながら答えた。


「まさか~。ただ今回の作戦に協力してくれたからお礼しに行っただけ。2時間くらい前に行ったからそろそろ戻ってくると思うけどね」


仲野がそう言うと突然本部長室の扉が開いた。


「本部長!ただいま戻りました……て倉科まだいたの?」


倉科はそう言われると仲野に軽く頭を下げて部屋から飛び出た。



「何とか脱出できた!」


倉科はそう言うと自分の隊の部屋へと向かった……



No.2 (完)





その後、部屋に誰も居なかった為再び本部長室へ


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