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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#002 地下

東京駅、北地下自由通路……



「結構いるな」


冨沢はそう言うと立ち止まった。この東京駅北自由通路には何故かゾンビがいた。すると冨沢に一人の対策官がこう言った


「冨沢准官、どうやらゾンビ菌感染者がここでゾンビに変身したようで、対処が間に合わずこうなったみたいです」


「分かった。林が来るまで待機してよう。林が来たら本格的に倒しにかかろう」


冨沢はそう言うと、近寄ってきたゾンビの首を吹っ飛ばした。すると周りに血を撒き散らしながらゾンビは倒れてしまった



ゾンビ菌…… これはゾンビの体内に含まれている細菌である。この菌はゾンビに噛まれたりすると感染し、四時間ほどでゾンビになってしまう恐ろしい細菌だった



「冨沢と小牧は左から!中鈴と塚西は右から殺れ!俺は中央を殺る」


そう言ったのは林だった。林は短剣でゾンビに斬りかかった


だがゾンビと戦うのに短剣は向いていなかった。何故なら短剣はゾンビに近付かないと斬りつけることができないので、槍や剣と比べると危険だったのだ。しかし剣を修理中の林は短剣で戦うしかなかった



「小牧!そっちの一体倒しといて!」


そう言ったのは冨沢だった。冨沢は刀を使いゾンビの足を切り取っていった。そして動けなくなったゾンビを林が止めを刺していた


「分かりました」


小牧はそう言うと冨沢が斬り損ねたゾンビを倒すために、槍を振った。しかし槍なので当然の事ながらあまり切れなかった



バシュッ!


そんな音がすると突然小牧が倒そうとしていたゾンビが倒れた


「小牧、槍は振るんじゃない。突き刺すんだ。特徴を生かせ」


「了解です。中鈴一等」


小牧がそう言うと、中鈴はゾンビの首に突き刺さった槍を引き抜いた



小牧の所属する林班は五人の対策官で構成されていた。その五人は班長の林、副班長の冨沢、そして中鈴、塚西、小牧だった。その中で唯一小牧と同じ、主力武器として槍を使っているのが中鈴だった……




それから少しするとこの場に動けるゾンビはいなくなった


「これで全て倒したみたいだな」


そう言ったのは冨沢だった。そんな冨沢の横には息を切らした小牧がいた


「塚西は報告を頼む」


「了解」


塚西はそう言うと無線機を取り出した。そして本部に状況を報告しようとした……



「小牧、大丈夫か?」


林はそう言うと小牧の肩に手を置いた


「はい。大丈夫ですけど、血を見るのが苦手なもので……」


小牧は足下をチラ見するとそう言った。この場所はゾンビと戦ったばかりなので、足下には大量の血と肉片が転がっていた。なので小牧は周りに林や冨沢がいなかったら狂いそうだった


「まぁゾンビを倒して血が出るのはそんなにないから安心しな」


「え?」


「本来ゾンビからは血が出ないんだ。だけどゾンビになったばかりだと血が出る…… ようするに今倒したばかりのゾンビは少し前までは人間だったんだよ」


そう言ったのは冨沢だった。すると林は冨沢の頭を軽く叩くとこう言った


「脅してどうするんだ?でもこれが事実だから耐えるしかない。これがゾンビ対策官だよ」


林は小牧を見てそう言った……



ゾンビ対策官…… 仕事はゾンビを倒すこと。しかしやってることは人間を殺すのと同じようなものだった。なので新人対策官はゾンビから血が出てくるのを見て、トラウマになる人もよくいた……



「林三佐!すぐに本部に戻れだそうです!」


そう言ったのは塚西だった。塚西は本部に状況を伝えるために連絡を取っていた。その時に本部に戻るよう指示されたのだ


「分かった。冨沢も雑談は後で!とりあえず走って戻るよ!」


林はそう言うと東京本部に向かって走り出した。そして地上に出ると、林は凄い光景を見た


「何があったんだ?」


「どうしたのですか?」


小牧はそう言うと林の見ている方向を見た。するとそこには沢山のゾンビ殲滅局東京本部の専用車両が停まっていた


「林!早く戻らなくて良いの?」


「悪い。行こう」


冨沢にそう言われると林は走り出した。一体東京駅で何があったのかは分からないが、かなりの規模の作戦が行われる予感がした……



林秀介はやししゅうすけ


三等ゾンビ対策佐官


武器……火炎剣

短剣

拳銃



※修正済み

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