表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第四章 復帰
195/347

#177 特殊

午後七時、東京本部対策2専用室……


「これでどうよ」


冨沢はそう言うと林に数枚の紙を投げ渡した。林はその紙を拾い見ると、冨沢にこう言った


「オッケー。帰っていいよ」


「んじゃバイバイ」


冨沢はそう言うと荷物を持って部屋から出ていってしまった


「もっと早くからやれば三人みたいに早く帰れるのに……」


林はボソッと言うと立ち上がりロッカーを開けた。そしてその中から対策官用の制服を取り出した


ゾンビ殲滅局東京本部で働いている職員の服装は三種類ある。一つ目は「戦闘服」だ。この服はゾンビと戦う人のためにつくられており、自衛隊の使っているものとほぼ一緒だ。しいて違うところを挙げるとしたら色が違うという所だろう


二つ目は「制服」だ。この服はゾンビと直接戦わない職員が着ている。警察官の制服と似ている


三つ目は「スーツ」だ。これは潜入捜査官といった役職をバレてはいけない職員が着ている。当然これは市販のものだ


そんな三種類があるが、対策2の人は基本戦闘服を着ている。なので帰宅する際には制服に着替える必要があった


「誰かいるか?」


突然そんな声がした。なのでその声のする方を見るとそこには笛中がいた。笛中は帰ろうとしている林を見るとこう言い寄った


「悪いんだけど今すぐ第一会議室に来てくれ!人が必要なんだ」


「何かありました?」


「行けば分かる!」


笛中はそう言うと走って行ってしまった。これから大規模作戦でもあっただろうか。林はそんな事を考えながら第一会議室へと走った


林がそこに着いたとき第一会議室の扉は開いており、中には班長、隊長が集まっていた。林は部屋の中に有川がいるのを見つけると有川の所へ移動した。そして有川にこう話しかけた


「有川特官、いったい何があったのですか?」


林がそう聞くと有川はこう答えた


「笛中に言われてここに来ただけだから分からない。ただこれだけ集めてる訳だしただ事ではないだろうな」


有川はそう言うと周りを見た。いつもは会議用の机が置いてある第一会議室だが、今日は机と椅子が全て無く全員立って待機していた


そしてこの部屋には対策1、対策2の人はもちろん。対策3の宇土と対策4の榎本もいた


「有川特官、榎本に聞いてきます」


林はそう言うと榎本のいる場所へ向かった


「榎本、何があったんだ?」


林はそう聞いた。すると榎本は林の肩を叩くとこう言った


「事件とかじゃない。安心しろ。すぐに終わる」


その話し方からして榎本はこれから起こることを知っているようだった。本来なら無理矢理にでも吐かせるところだが、今回は近くに大勢の対策官がいた。なので林は大人しく待つことにした



それからしばらくして笛中が第一会議室に入ってきた。笛中が第一会議室に入るとスピーカーからマイクを叩く音が聞こえた。そしてそんな音がしてからすぐに仲野の声が聞こえてきた


「あー、突然本題に入るがこれからゾンビ愛護団体の本部に強制捜査を行う。詳しい説明は宇土がする」


仲野はそう言うと宇土にマイクを渡した。宇土はそのマイクを受け取ると手元の資料を見ながらこう言った


「今回の強制捜査は午後九時より始める。なお奴等の本部には事前に潜入捜査官を送り込んでおり、銃を所持していることが分かっている。なので参加するものは全員完全装備で行くように!作戦についてはこれから配る資料を見てくれ!」


宇土はそう言うと近くにいた倉科に資料を全て渡した。その資料は他の対策官達の手に回りながら林の所まで回ってきた。なので林はその資料を読むととある文が目にはいった。その文というのは「昼勤務の者も本部にいるならば参加するように」というものだった


「まぁそういうことだ。俺は関係ないからお先に失礼させてもらうよ」


榎本は林にそう言った。宇土の配った資料にはご丁寧に昼勤務の対策官の配置まで書かれていた


『冨沢上手く逃げたな』


林は心の中で強くそう思った。しかしこうなってしまった以上は参加するしかなかった


「林二佐!」


突然林は誰かに呼び掛けられた。なので林はその声のする方向を見るとそこには水瀬班の保見がいた


「申し訳ないのですが、宜しければ当班の指揮をとって頂けないでしょうか?」


保見は林にそう頼んだ。保見の所属する水瀬班は現在班長、副班長ともに怪我のためいなかった。二人が抜けてから、水瀬班は今まで三人で仕事をしてきていたのだ。しかし今回の作戦は大規模で、なおかつ敵はゾンビではなかった。なので今の水瀬班は実力があり、適切な判断をできる人を求めていたのだ


「構わないよ。自分で良ければね」


「ありがとうございます。これで何とかなりそうです」


保見はそう言うと後ろにいる同班の七尾と榛葉を見た。しかし二人とも特に変わった様子は見せなかった


「じゃあ用意が出来次第地下駐車場で合流。これで良いね?」


「了解です」


保見はそう言うと七尾、榛葉と共に対策2専用室へと向かっていった


「えー、資料に書き漏れがありました」


突然スピーカーから宇土の声が聞こえた。すると会議室は再び静かになった


「今回の作戦はかなり危険になると予想されるため、突入の際、先頭は特殊部隊がやります。くれぐれも普段の作戦と間違えないように」


宇土はそう言うとマイクを切った


「榎本、特殊部隊とは?」


林は横にいる榎本にそう聞いた。すると榎本はこう説明した


「特殊部隊とは人間と戦うために作られた部隊。普段は空港に配置されている…… だってよ」


榎本はそう言うと手帳をしまった


「その手帳便利だな。どんだけ情報が詰まってるんだよ」


「ナイショ」


榎本はそう言うとニヤっとした


林はそんな榎本と別れて対策2専用室へと向かった。本来ならとっくに帰れていたのに、これから普段より危険か命懸けの作戦が待っていた。なので林は何と言って良いのか分からない状況に陥っていた……



宇土舞哉うとまいや


准高司令官


武器……拳銃

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ