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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#018 愛護

有川班が集合場所に到着してから30分後…… 有川の足下にあったマンホールが開くとそこから宮島が出てきた。有川はすぐに宮島に池の事を話した。


「有川さん。水にこれを使っても多分死なないと思います」


宮島はそう言いながら、パラボラアンテナのような物が付いている武器を見た。水は電気を通しにくい…… 多分、宮島はその事を気にしているのだろう。


「じゃあどうするんだ?」


有川にそう言われると宮島はその電撃棒を自分の部下に投げた。そして鞘から剣を抜き取った。


「自分でその池に入ります」


宮島はそう言うと上着を投げ捨てて、池の中央へと勢いつけて飛び込んだ。そして、そのまま水の中へと潜ってしまった……


それからすぐに宮島は水面から顔を出した。


「取り合えず一体倒しました。水の抵抗がある分、厄介ですが倒せなくは無いです」


宮島は有川にそう言うと再び潜ってしまった。そして時間が経つごとに水面がだんだん赤くなってきた。有川はこれを見ている間、宮島は大丈夫だろうかと心配していた……が、宮島の部下は誰一人と宮島の潜る池を見ていなかった。



バシャッ!


そんな音と共に宮島は池から出てきた。


「池にいるゾンビの9割は倒しましたが、残りは池の水を抜かないと無理です」


……と宮島は言った。


「有川特官!有川特官!」


有川の横で誰かがそう小さな声で言っきた。有川はそれに気が付いて横を向くと、隣には上丘がいた。


「全隊集まりましたよ」


有川は上丘にそう言われると、自分でも集合しているか確認した。そしてすぐに宇土に連絡をし始めた……



「宇土!此方は池の中にいるゾンビ以外倒し終わったぞ!」


有川は宇土にそう言った。


「では、すぐに元いた場所に戻ってきてください。そしてゾンビ愛護団体の奴等の対処に当たってください」


有川は宇土にそう言われると顔から表情が消えてしまった。何故なら、ゾンビの為ならば殺人もするという団体が来ているからだ……




代々木公園渋谷門……



そこには本来通行止めになっているはずなのに、沢山の民間人がいた。そしてこう言っていた。


「ゾンビを殺すな!同じ生き物だろ!」


……と聞こえてくる。そして代々木公園にと入ろうとしてきた。門を防衛していた班はその人達を公園に入れないようにするだけで精一杯だった。



作戦指令車…


「本部長、ゾンビ愛護団体の奴等が押し掛けてきています」


「多分奴等のリーダーが殺人容疑で逮捕されたからじゃないか?」


「けれどこのままだと、此方の作戦に支障が出ます」


宇土がそう言うと仲野はこう言った。


「そうか…… 多分そろそろ警察が対処しに来てくれるだろう。それまで耐えろ」


仲野がそう言うと通信が切れてしまった。宇土は作戦指令車に取り付けてある小さな窓から外を見た。外は人の数はそこそこ居て、耐えるのも限界に近付いていると感じた。



宮島有都みやじまありと


特別ゾンビ対策官


武器……電撃棒

緊急防御箱

拳銃

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