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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第三章 日々
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#163 唐突

事件とはいつも突然やってきて人々を悲しませる。そして今日も起ころうとしていた……



午後三時、東京本部一階……


そこには小牧と宮島、藁谷がいた。どうやら小牧は藁谷から第一部隊へのお誘いをされているところのようだ。そんな様子を宮島はただ見ていた


しかししばらくすると宮島はようやく口を開いた


「無理に誘わなくてもいいと思うぞ。別にこの部隊に入ったところで更に強くなれるとは限らないわけだし」


「確かにそうですけど……」


藁谷は残念そうにそう言った。小牧はそんな残念そうにしている藁谷を見ると多少の罪悪感かあった。しかし小牧は第一部隊に入るより、林班にいるほうがいいと思っているので第一部隊に入る気は更々なかった



そんな時だった。突然銃声がすると小牧達の後ろにある壁に大きな穴が空いた


「二人とも俺の後ろに隠れろ」


宮島はそう言うと緊急防御箱を銃声がした方向に向けて展開した。この緊急防御箱は拳銃くらいなら防ぐことができた


「一体誰が……」


小牧は後ろからゆっくりと顔を出した。そして銃声のした正面口を見た。するとそこには何人もの怪しい人が銃を持って立っていた


「藁谷、一応伝わっているとは思うが連絡してくれ。それとこの状態でゆっくりと下がれ」


「了解です」


藁谷はそう言うと無線機と拳銃を取り出した


ガシャッン!


一発の銃声がすると宮島の持っていた緊急防御箱の右側が突然えぐれた。宮島は緊急防御箱のえぐれようを見ると拳銃を取り出し、何に撃たれているのか見た


「あいつらショットガンだ。一番前の奴はスラッグ弾かもしれない」


「スラッグ弾?」


「説明はあとでだ。こっちにも応援がきた。先に下がれ」


「了解です」


小牧はそう言うと後ろを見た。そこには笛中が壁からちょこちょこと体を出し、銃で戦っていた


「小牧、行くよ!弾が当たらないかは運しだい!」


藁谷はそう言うと小牧を引っ張って緊急防御箱の防御範囲から飛び出した。そして一番近くにある安全場所…… つまり死角になる場所へと滑り込んだ


「二人とも上に上がりな。拳銃じゃ対抗できないよ」


笛中はそう言うとサブマシンガンを発砲した。その弾は奴等に当たったにも関わらず効果がなかった


「ほら二人とも行くよ。笛中、ここは頼んだ」


「分かったよ」


宮島は笛中からそう答えを聞くと小牧と藁谷を連れて階段を上がっていった


「あのスラッグ弾って何ですか?」


小牧は階段をかけあがりながら宮島にそう質問した


「スラッグ弾ってのは威力の強い弾だと思えばいい。ショットガンに使うやつなんだけど、狩猟でも使われるらしいから簡単とまでは言わないけど、他の物と比べたら楽に入手できるらしいよ」


宮島はそう言った。しかし突然襲撃してきたやつらは一体誰なのだろう。もしエース達なのであればあんな無謀なことをするだろうか?小牧はそんなことを考えながら階段を上っていった。そしてしばらくすると宮島は小牧にこう言った


「小牧は林達と合流して。多分俺の部隊は前線に出ると思うし危険だ」


「分かりました!」


小牧はそう言うと宮島と藁谷から別れ、対策2専用室へと向かった。そして対策2専用室の扉を開けると中では大騒ぎになっていた



「各班揃いしだいライオットシールドを持ち制圧に向かえ!」


拡声器を使ってそう指示しているのは宇土だった。どうやらこのような対人戦が起きたときのために、本部にはライオットシールドや防弾ベストなどが用意されているようだ。この部屋にいる対策官は仕事など後回しにして、それらを装備していた


「小牧!早く!時間がないんだ!」


そう呼んだのは林だった。林は全ての用意が終わったらしくサブマシンガンを持っていた


「そういえばさ、何で防弾ベストは用意してあるのにヘルメットとかはないんだろうね」


そう言ったのは冨沢だった。冨沢はFPSゲームなどをしているためそう思ったのだろう。するとその質問に中鈴がこう言った


「ヘルメットで銃弾は基本防げませんよ。なのでゾンビ対策官には必要ないのですよ」


中鈴はそう言うと防弾ベストを着用した。すると冨沢はこう言った


「じゃあなんで自衛隊とかはつけてるのさ」


「あくまでヘルメットは手榴弾の欠片などから頭を守るためにつけられているのです。なのでそこまで必要じゃないのです」


と中鈴は説明した。と、いってもゾンビ殲滅局がヘルメットを用意していないのは多分この理由ではなく、ただ単に金がなかっただけだろう。本来ゾンビ殲滅局はゾンビと戦うので、警察などと違って頻繁に使うこともなかった


なのでむしろ防弾ベストやライオットシールドがあるだけ凄い方だった


「要するに頭はノーガードなのか」


冨沢はそう言うとサブマシンガンを手に取った。サブマシンガンは今まで東京本部には置いていなかった。しかし「埼玉支部改革作戦」後から上層部が金目当てで暴走したとき、銃でブレーキをかけられるように用意されたのだった


なのでまさかこんな時に役に立つとは誰も思っていなかった


「一体誰が襲撃してきてるんだ?」


冨沢は林にそう聞いた


「下にいる対策官からの連絡によるとゾンビ愛護団体の過激派らしいよ。どうやら築井中広を返せとか叫んでるらしいよ」


林はそう答えた。しかし築井中広はすでに死亡していた。そしてこの事実は社会の混乱を招くとされ、国民には伝えられていなかった。なのでまだ生きていると思っている連中がしびれを切らして東京本部に乗り込んできたというのが、今回の事件のようだ


「さて、小牧も用意は終わったようだね!じゃあ行くよ!」


林はそう言うとサブマシンガンを持って部屋から出た。今回の敵はゾンビではなく、同じ人間。本来なら同じ人間に発砲したくないものの、この状況では先に相手の動きを押さえなければ自分が死んでしまう


こんな状況に恐ろしさを覚える小牧だった……





林秀介はやししゅうすけ


二等ゾンビ対策佐官


武器……火炎剣

短剣

拳銃



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