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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#016 特官

代々木公園参宮橋門付近…


「宮島特官と行動するのって久しぶりですね」


……と言ったのは水瀬だった。 仲野や宇土が作った作戦では水瀬班は宮島部隊と同じ門から公園内に入るとかかれていたのだ。


「一緒にと言っても途中までだけどな」


と宮島が言う。すると水瀬はこう言った。


「それなら大丈夫です。分かれる前に俺のこの闇からとき放たれし力を見せれば良いのです」


……と水瀬は言うと宮島は呆れた顔をした。が、それもそのはず。水瀬は二年前まで宮島の部隊に所属していたのだから…… そして宮島はその時に嫌と言うほど中二病の人の行動を見てきたのだから。


けれど宮島は水瀬がどういう人なのか知っている。なので当時中二病で局を騒がせていた水瀬を自分の隊に入れさせたのだ。


「水瀬、分かれる前に言っとくが……」


と、宮島が言おうとした時水瀬がこう言ってきた。


「分かってますよ。力は大切なことに使え!そして部下を一人も死なせるな!ですよね」


水瀬はそう言いながら宮島の顔を見た。宮島はその顔を見ると、水瀬も班長としての自覚があるのだと分かった。



暫く歩くと宮島は突然止まった。そして下にあるマンホールを手に持っている懐中電灯で照らした。


「俺とはここまでだ。俺の部隊はここから地下に入る」


宮島がそう言うと、宮島の部下の男性がマンホールの蓋をとった。


「宮島隊長、いつでも入れます!」


部下の男性にそう言われると宮島は頭に付けていたヘッドライトをつけた。


「水瀬、作戦終了したら会おう」


宮島はそう言うとゆっくりとポッカリと開いた穴の中に入っていき、見えなくなった。



それから水瀬達は他の部隊との合流地点へと歩いた。するとその途中で変な音を聞いた。それは耳障りな音だったのですぐに気が付いた。


「桜庭!この近くに俺達以外の班って通ってたっけ?」


水瀬はこう聞いた。すると


「いえ。このルートで集合場所まで向かうのはこの班のみです」


「そうか」


水瀬はそう聞くと懐から拳銃を取り出した。そしてきっき不快な音が聞こえた方向へと発砲した。すると黒い影が上にジャンプしたのが分かった。


「やはりお前らだったか……」


水瀬はそう言うと武器をしっかりと握った。すると突然その黒い影が水瀬を襲った。


バスッ!


水瀬その黒い影を裏刃を使って斬った。すると地面には真っ赤な血液と泥だらけの手が落ちた。


「ゾンビ?!」


「桜庭!援護を頼む」


「分かりました」


桜庭はそう言うと水圧銃を構えた。


水圧銃…… それは水圧によってゾンビを倒す遠距離型武器、弾薬を使わない為環境に良いと言われているが水が無くなるのが早く、無駄に使っているとすぐに使えなくなるという武器だ。



パシュッ!


桜庭が引き金を引いた。するとまるでナイフのような水がゾンビの片腕を切り取った。



シュバッ!


そんな音がすると今度は水瀬がゾンビの片足を飛ばした。するとゾンビは立てなくなり地面に倒れてしまった。それをチャンスに水瀬は近付きゾンビの頭に槍を向けた。


「哀れだな!特殊能力を持たないものは…」


ドスッ!


水瀬はそう言うとゾンビの頭に槍を突き刺した。


「ゾンビは倒し終わった。皆行くぞ!」


水瀬はそう言うと槍を引き抜いた。桜庭は今の水瀬を見てこう思った。貴方にも特殊能力なんてものないでしょ! ……と






桜庭爽斗さくらばあきと


三等ゾンビ対策佐官


武器…水圧銃

拳銃

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