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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#148 閉鎖

人生とはいつも楽なことばかりではない。苦しいことはいつも突然やってきて人々を苦しめた。そして今回も人々に苦しさを与える神は一人の男性に舞い降りたのだった……



「もっちゃん知りませんか?例の調査を共有したいのですが……」


そう言ったのは及川だった。するとそう聞かれた榎本はこう言った


「元町なら伊中のサポートに行ったぞ。多少の事なら手伝おうか?」


榎本はそう言ったが、及川ははっきりとこう言った


「結構です。榎本さん口軽いので」


及川はそう言うと資料を元町の机に置いた。榎本は口が軽い。なので今まで沢山の情報をバラしてきた。なので普通の人ならとっくに情報管理課から追い出されているだろう


「酷い部下だ。仕方ないから俺はゾンビ愛護団体の活動でも見てみるよ」


榎本はそう言うとパソコンをつけた。榎本が情報管理課から追い出されない理由。それはハッキングできる技術があったからだ。現在、この情報管理課にはハッキングできるほどの技術をもつ人は榎本と元町しかいなかった。なので本部としても追い出そうにも追い出せなかったのだ


「何か悪さしてないかな?」


榎本はそう言うとゾンビ愛護団体の名前で検索した。そんな時だった。突然部屋の扉が開くと中に第一部隊の真中と藁谷が入ってきた。情報管理課と第一部隊が関わることがないので榎本は驚きつつもこう聞いた


「第一部隊の人だよね?情報管理課の誰に用かな?」


榎本がそう言うと真中はこう言った


「榎本さんにあることを聞きたくて来ました」


「え?俺?」


「はい。殺所の地下に巨大な研究室があるのは本当ですか?」


真中はそう質問した。するとそれを近くで聞いていた及川の顔色が一気に変わった。しかし榎本は及川の心配していたことを言わず、真中にはこう言った


「それは嘘だ。殺所が出来たのは今から五十年前…… もし地下に巨大な空間があったらとっくにバレてるよ」


「ですよね。やっぱり嘘でしたか」


真中はそう言うと部屋から出ていってしまった。真中と一緒に来ていた藁谷は榎本に謝罪すると真中を追いかけて部屋から出ていった


「またバラすのかとヒヤヒヤしましたよ」


及川はそう言いながら榎本の所にやって来た


「いつもは事故で情報が漏れてるだけ。故意で漏らしたことはないよ」


「そうですか…… この調子で他の情報もバラさないよう頼みますよ」


及川はそう言うと作業に戻ってしまった。榎本も作業に戻ろうと思ったが、ふと真中の言っていたことを思い出した


「そう言えば及川は殺所の研究室入ったことある?」


榎本はそう質問した。すると及川は手を止めずにこう言った


「入ったことありませんよ。と、いうかあの研究室が使われてたのは二十年前までですよ。今では入り口に鍵を掛けられて封印されてますよ」


関東ゾンビ殺所場…… この建物は今から五十年前に建てられた施設だった。この施設の目的はゾンビの研究であり、その研究をするために地下に巨大な研究室が作られたのだった


「そう言えば、何でそんなに大きい研究室なのに使われなくなったか知ってる?」


及川はそう質問されると手を止めた。そして少し考えるとこう言った


「資料庫を漁っている時に知りましたが、どうやらそこで事故があったらしいですよ。しかも数名の死者を出したそうです。それにより地下研究室は閉鎖になったそうです」


「事故か……」


「本当は地上にあった監獄棟も閉鎖する予定だったみたいですけど、近隣住民の反対により閉鎖は凍結することになったようです」


及川はそう言うと机の上にあった資料を元町の机に置いた。そして立ち上がると榎本のいる所までやってきた


「だけど何で近隣住民は殺所の閉鎖に反対したんだ?俺だったらむしろ喜ぶけど……」


榎本がそう言った時だった。突然榎本の背後から紙束を持っている男性がこう言った


「それは殺所があることによって、ゾンビ対策官が常時配備されるから。当時は今よりもゾンビの数が多く、物騒だったので近隣住民は殺所を残そうとしたのでしょう」


その男性がそう言うと榎本は後ろを向いた。そしてこう言った


「やけに詳しいな。宇土は神奈川支部出身じゃないのか?」


「いやいや。殺所は地方に一つしかないので、神奈川支部も使用してたんですよ」


そう言ったのは宇土だった。宇土は榎本に紙束を渡した。榎本はその紙束を受け取り中を見ると、その紙には「マル食品羽町工場作戦」について書かれていた


「これは?」


「これは序盤の羽町作戦に警察官が絡んできた時の対処法です。警視庁ゾンビ対策課が来てしまった場合は、ゾンビの発生理由を適当に誤魔化します。詳しくは資料を読んでください」


宇土はそう言うと部屋から出ていってしまった。宇土が居なくなってから、榎本は及川と共に資料を読み始めた


「羽町作戦上手くいきますかね?」


そう聞いたのは及川だった。「マル食品羽町工場作戦」は全て伊中に掛かっていた。もし伊中が作戦より前に正体がバレてしまっては意味がなくなる


「大丈夫だよ。伊中なら何とかやってくれるはず……」


榎本はそう言ったものの、伊中が無事作戦を追えて戻ってこれるか心配でたまらなかった……



真中泰良まなかたいら


ゾンビ対策士長


武器……槍

短剣

拳銃

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