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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#141 連絡

布地飛行場、滑走路……


そこには大量のゾンビの体が転がっていた。それらは全て頭と胴体が繋がっておらず、切断面から血を流しているゾンビもいた。そんな死骸だらけの所に小牧達はいた


「ナイス。小牧」


鵜飼はそう言うと小牧とハイタッチした。すると小牧はゾンビの死骸を見るとこう言った


「これってすぐに片付けますか?飛行機ですし……」


鵜飼はそう聞かれたものの、どうすればいいか分からなかった。すると近くにいた川中がこう言った


「とりあえずこの死骸は端によせる。回収は後日だな」


川中はそう言うと斧でゾンビを滑走路からどかし始めた。しかしこの作業は意外と辛く、垂れ流れた血液も水で流しておかないといけないため、やることが多かった



「まさかこの作業をまたやるはめになるとは……」


そう言ったのは林だった。林は過去に布地飛行場の強制捜査に参加したことがあった。そのときも今回と同じようにゾンビの死骸が滑走路に広がっており、皆で嫌々どかしていたのだ


「まぁ良いじゃん。ゾンビを倒すよりは楽なんだし」


そう言ったのは冨沢だった。しかし冨沢はただ立っているだけで、ゾンビをどかす作業をしていなかった


「そういうのはこの作業をしてから言え」


「分かったよ」


林がそう言うと、冨沢は渋々刀でゾンビを端へと追いやった。しかし冨沢は刃のある方でゾンビをどかそうとしていたため、どかすどころか斬れてしまっていた


「冨沢三佐、刃のある方でやっても斬れるだけですよ」


そう言ったのは中鈴だった。中鈴に注意されて初めて気付いた冨沢は慌てて刀の裏の部分でゾンビをどかし始めた


「中鈴、そろそろ冨沢はこういうやつだって事に気付け」


林は中鈴の肩を叩くとそう言った


「失礼だな。少なくとも林みたいに隠し事はないよ」


冨沢がそう言うと周りにいる対策官達が突然静かになった。そして直接林のことを見てはいないものの、明らかにさっきより距離が近かった


「隠し事って何だ?」


林がそう聞くと、冨沢はすぐに対策2で話題になっていることをいった


「あの三つの作戦が同時進行された大規模作戦後の上層会議のこと。なんで宇土や新宮、川中一佐以外で何を話していたんだ?」


と、冨沢は聞いた。このことについては小牧も気になっていた。なので小牧は手は動かしつつも、その話を聞こうと耳を傾けていた


「あれは誰が責任をとるか話してたんだ。何しろ守らなくてはならない蒔村が殺されたからな」


「じゃあ何で宇土とかはいなかったの?」


「それは退室させられた対策官は東京本部にきてから五年も経ってなかったからだ。そんな対策官に責任を追わせるのは可哀想だということで、それ以外から選ぶことになったんだ。因みにこの件についてはまだ話し合いの途中だ」


林はそう言った。すると冨沢は納得したらしくこう言った


「だから笛中二佐も上層会議のメンバーじゃないのに参加してたのか。納得したわ」


「納得したなら早く作業に戻れ。いつまでたっても強制捜査が終わらないぞ」


林がそう言うと冨沢はまた剣でゾンビをどかし始めた。しかし小牧には林の言っていることが信用できなかった。なぜなら、退室させた理由を、責任を追わせたくないからだといっていたが、別に部屋にいても最初にその事を言えば退室させなくても大丈夫なこと


そしてもう一つは林が冨沢の質問に答えているとき、片手をポケットに入れていたことだ。小牧は林とよくいるため林の癖も大体分かっていた。そんな林の癖の一つに嘘をつくときは左手をポケットに入れる癖があった。確かにこれだけで嘘だというのはどうかと思ったが、小牧はどうしても林の言ったことが信じられなかった……


「悪いけど、ちょっと宇土に連絡してくる」


「分かったよ。はよ戻って手伝って」


冨沢がそう言うと、林は無線機を持って少し離れたところへ行ってしまった。そして無線機を使い、今の状況を宇土に伝え始めた。しかし、いつもなら報告は分かりやすく伝える林だったが、何故か今日は早口になっているうえに、状況が全然分からなかった……



それからしばらくして布地飛行場強制捜の強制捜査は無事終了した。今回の強制捜査では何故ゾンビの目撃情報が他よりも多いのか原因は分からなかった……



それから数日後、集まった情報を交換するために上層会議が行われた。もちろん今回も宇土や新宮、川中は呼ばれておらず、変わりに上層会議のメンバーではない笛中と元町、今井に藍卯がいた


「そろそろ次の大規模作戦について話さないと、こちらの手に終えないことになります」


そう言ったのは林だった。すると布田もこう言った


「俺も同じだ。部下から何を話してるのか質問攻めされるんだ。何とか嘘ついてるが、いつバレてもおかしくない状態だ」


布田はそう言った。しかし本部長である仲野はこう言った


「もう少し耐えてくれ。ネタバレするにはまだ早い。せめて伊中がうまく話を持っていってくれないと……」


「それなら大丈夫ですよ。昨日直接あってきましたが、どうやら十一月五日にエースやデュースといった主要メンバーが殺所を襲うそうです。そして羽町工場には伊中を含む何人かが残るそうです」


そう言ったのは元町だった。彼女は伊中と連絡のとれる唯一の人物だった。なので次の大規模作戦を行うには絶対に外すことのできない人物だった


「分かった。作戦について発表するかどうかは藍卯と今井が決めてくれ。もし何か聞かれたら適当に嘘ついてくれ。頼んだ」


仲野はそう言った。しかし林はこれ以上嘘をついたらバレそうな気がした。現に布地飛行場で嘘をついたあと、小牧にやたらと見られたのだ。なのでもしかしたら小牧には嘘がバレたのではないかと思っていた……


中畑昂太なかはたこうた


ゾンビ対策士長


武器……槍

拳銃

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