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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#132 責任

東京駅北自由通路……


バッ!


桜庭が刀を振ると松永ゾンビの右腕が切り取られてしまった。しかしゾンビなので痛みを感じないらしく、松永ゾンビはただ突っ立っていた。それを好機とみた桜庭は保見と榛葉にこう言った


「七尾は待機、保見と榛葉は斬りつけにいくよ」


「了解」


桜庭は保見からの返事を聞くと再び松永ゾンビに近付いた。そしてさっきと同じように刀を振った…… が、手応えがなかった


(避けられたか?)


桜庭がそう思って松永ゾンビを見たときだった。松永ゾンビは桜庭に蹴りを入れてきた。桜庭はあまりにも突然だったため避けることができず、壁に頭から衝突してしまった


「桜庭さん!」


そう言ったのは保見だった。しかしいまここで保見を戦いから退かせるわけにもいかず、桜庭はこう言った


「保見、七尾、榛葉は攻撃を続けろ」


「了解」


三人はそう言うと桜庭の代わりに松永ゾンビの相手をし始めた。しかし三人に任せっきりというわけにもいかず、桜庭は立ち上がろうとした。しかし頭がくらくらして壁に手をつけていないと一人で立てなかった


「桜庭三佐、頭から血が……」


近くにいた丹波からそう言われると桜庭は自分の頭を触った。そして頭を触った手を見ると血がべっとりとついていた


(まさか水瀬さんと同じ状況に陥るとは……)


桜庭はそう考えると頭を押さえながら床に座った。怪我をしている人間が戦いに参加すると逆に足を引っ張る。桜庭はそう考えたのだ


「桜庭三佐はここで休んでいてください。自分が代わりに入ります」


丹波はそう言うと松永ゾンビのいる場所に行こうとした。しかし丹波が移動するより早く、誰かがこう言った


「行くな」


丹波はそう言われると声のした方を見た。するとそこには新宮がいた


「水瀬班の人も退きな。私に任せて」


保見はそう言われると七尾の顔をみた。七尾は少し迷ったが、新宮を信じ保見を見てうなずいた


「さて水瀬班も退いたことだし、タイマンとするか」


新宮はそう言うと剣を抜き、素早く松永ゾンビとの距離を縮めた。そして松永ゾンビの首目掛けて剣を振り下ろした。が、松永ゾンビはその攻撃を避けてしまった。そして先ほど桜庭にやった蹴りを新宮にやった……



ガシャンッ!


「蹴りなんかで殺れると思ってるのかね」


新宮はそう言うと緊急防御箱を投げ捨てた。その緊急防御箱は松永ゾンビの蹴りを防いだため、鉄板が広がっていた


「これで終わりだ!」


新宮はそう言うと剣を振った。すると松永ゾンビの腹に斬り込みが入ったらしく、腹から真っ赤な血が出てきた。新宮はそれを見ると一回松永ゾンビと距離をとった。そしてこう言った


「これで動きは鈍くなったはず。丹波と羽部いける?」


「もちろんです」


新宮に指名されると丹波と羽部は新宮の所まで走ってきた


「これで終わりにしようか。行くよ!」


新宮はそう言うと松永ゾンビの首を取るために距離を詰めようと走った。しかし松永ゾンビはそれを見ると突然逃げ出した


「二人とも追うよ!」


新宮はそう言いながら松永ゾンビを追いかけた。しかし松永ゾンビは早く、全然距離が縮まらなかった


「正面いる」


「新宮さん!あの量はヤバいですよ」


丹波は松永ゾンビの逃げている方向を見ながらそう言った。松永ゾンビの逃げている方向から大量のゾンビが来ていた


「不可」


羽部はそのゾンビを見るとそう言った。なので丹波と羽部は桜庭達のいる所まで退こうとした。が、新宮は違った。新宮は松永ゾンビを追いかけてゾンビの大群へと向かって走っていた


「新宮さん!死にますよ!」


丹波は足を止めるとそう言った。しかし新宮は松永ゾンビを追いかけ、走ったままこう叫んだ


「二人は退け!アイツは私に任せて!」


新宮はそう言うとゾンビの大群の中に一人で入ってしまった


「丹波……」


羽部は丹波の腕を引っ張りながらそう言った。新宮の実力なら大丈夫なのだろうが、丹波にはあのゾンビの大群の中に入って、生きて帰れる気がしなかった。なので羽部の腕を引っ張って水瀬班のいる所へと走って戻り始めた


「新宮さんすみません!」


丹波はそう叫んだものの、新宮はすでにゾンビの大群の中にいるため聴こえていなかった……



それから数分後……


「丹波、大丈夫か?」


水瀬班の所に戻っていた丹波に誰かがそう言った。丹波と羽部は何とかゾンビから逃げ切れ、北自由通路に戻っていた。このとき、なぜかゾンビが来ていなかったのが不幸中の幸いだった


「誰ですか?」


丹波はそう言うとゆっくりと顔を上げた。すると目の前には宮島が立っていた


「東京駅内、及び周辺のゾンビの掃討にかかるぞ」


宮島にそう言われると丹波は立ち上がった


「それと新宮を知らないか?ここにいないようだが……」


丹波はそう聞かれると何て答えようか迷った。本当の事を話せば、なぜ新宮についていかなかったのか問われるだろうし、嘘をつくことも辛かった。なので黙っていた。すると宮島はこう言った


「アイツのことだ。どうせ一人で行ったんだろ。それじゃあ作戦後会おう」


宮島はそう言うと部下を連れて行ってしまった。丹波は宮島にあとで会おうと言われて震えていた。そんな丹波に羽部はこう言った


「落ち着いて。死ぬよ」


「ごめん。行こうか」


丹波はそう言うと宮島部隊を追いかけて走り始めた……




羽部暁葉はべあきは


ゾンビ対策士長


武器……大鎌

短剣

拳銃

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