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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
143/347

#130 判断

ゾンビ殲滅局東京本部前……


「有川特官…… まさかこの量を二班だけで倒せというのですか?」


そう言ったのは上丘だった。上丘の所属する有川班は、通報のあった場所へ向かうために本部の建物から出ようとしていた。しかしゾンビ達は人間を喰い、数が増えていた


「おかしい。普通、ゾンビに噛まれた人間は数時間しないとゾンビにならないはずなのに……」


「佐瀬、奴等はいつも進化している。その常識はもう通用しない。すぐに主司令に連絡しろ!」


有川がそう言うと佐瀬は無線機を使って郡山に今の状況を伝え始めた。そんな所に川中班がやってきた


「特官、とりあえず本部前のゾンビだけでも倒しますか?」


「いや、この数は二班だけでは無理だ。主司令からの指示を待ってからじゃないと不可能だ」


有川がそう言ったときだった。有川の横を五人の男女が武器を持って走り抜けた。有川はその人達に主司令である郡山の指示を待つよう伝えると、その五人は立ち止まった。そしてその中の一人の女性は有川の方を見るとこう言った


「本部の人間は指示がないと動けないのか?」


「昆川、尻込みしている人達に構ってる暇はないよ」


そう言ったのは居川だった。すると昆川は有川にこう言った


「俺達は埼玉支部の対策官。本部の司令の指示に従うルールはない」


昆川はそう言うと三人の対策官と共に本部の建物から飛び出した。そして近くにいたゾンビを手当たり次第倒していった。しかし、有川の前には一人の女性対策官が立っていた


「埼玉支部はZN建築株式会社掃討作戦で新人から優秀な対策官、司令官のほとんどを失った。そんな作戦でどうして私達五人は生き残ったと思う?」


その女性は有川に対してそう質問した。「ZN建築株式会社掃討作戦」とは大宮駅近くで行われた大規模作戦だった。しかし埼玉支部が他県への応援要請が遅かったのが原因で、この作戦の主司令を含む多くの対策官、司令官が亡くなった作戦だった


「生き残った対策官は強かったから」


そう言ったのは有川の近くにいた上丘だった。しかしその答えに女性対策官はこう言った


「それもあるけど、私達五人は違う。私達はその作戦に参加していないから」


「参加していないってどういうことだ?そこまで追い詰められていたら普通は参加す……」


「そう。埼玉支部は普通じゃなかった。仲間が死んでいくなか私達は支部長室にいた…… だから皆こうやって命をかけて戦ってるのよ」


その女性対策官はそう言うと本部の建物から出ようとした。しかし出る前に有川がこう聞いた


「お前の名前はなんだ?」


有川がそう聞くと、その対策官は有川に対策官手帳を投げた


「私も生きてるか分からないから預かってて」


そう言うと女性対策官は昆川達のいる戦場へと行ってしまった。そして有川は受け取った対策官手帳を開いた。そこには「中本翼 一等ゾンビ対策官」と書かれていた……


「彼女、一等だったとは驚きですね」


有川が対策官手帳を見ていると後ろからそう話しかけられた。なので有川は振り向くとそこには佐瀬がいた


「主司令はなんだって?」


有川がそう聞くと佐瀬は困ったような顔をしてこう言った


「本部にいる人間は各自の判断で対応せよと……」


有川はそれを聞いて、今の状況がだいたい分かったような気がした。普段ならこれくらいの規模なら統制がとれていた。しかし今回、統制がとれていないのはそれだけ危険な状態になっているからではと考えた。なので有川は部下達にこう言った


「埼玉支部のやつらと本部前のゾンビを殺る。いいな?」


それを聞くと佐瀬はこう答えた


「もちろんです!」


そう言うと佐瀬は建物から飛び出した……



東京本部対策2専用室……


その時、対策2専用室はいつも以上にバタバタしていた。なぜなら、少し前に郡山からの指示で今動ける班は全て外に出ろとの指示があったからだった。なので対策2では対策官達が慌ただしく用意をしていた


「林二佐、用意完了しました」


そう言ったのは小牧だった。小牧は槍を持っていて、普段とは違う格好をしていた……


この東京本部では、本部近くで戦うときのみ金属の入った戦闘服を着ることになっていた。この金属入りの戦闘服は腕や足の部分にも金属が入っているため、ゾンビに噛まれても何の問題もなかった。しかし、金属が入っているため普段の戦闘服より重く嫌っている対策官もいた


「分かった。三人ともついてこい」


「どこに行くの?」


そう聞いたのは冨沢だった。しかし林はいつものように素っ気なくこう言った


「いいから早く」


林はそう言うと部屋から出ていってしまった。小牧達は林のあとを追っていくと、林は本部の地下にある武器庫で止まった


「ここに銃がある。どれでもいいから使いな」


林はそう言うと持っていた鍵で部屋の扉を開けた。武器庫は中に金属の棚が沢山あった。銃はその金属の棚の中に保管してあるのだった


「林!これでもいいの?」


冨沢はそう言うと林に銃を見せた。しかし冨沢の出した銃はスナイパーライフルだったため、大量のゾンビと戦うには向いていなかった


「時間無いから急げ」


冨沢はそう言われるとしぶしぶスナイパーライフルを棚に戻した。冨沢がそんなことをしている間、小牧はサブマシンガンを取り出し、どんな感じなのか見ていた……




中本翼なかもとつばさ


一等ゾンビ対策官


武器……大鎌

拳銃

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