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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
142/347

#129 修復

関東ゾンビ殺所場第一監獄棟……


「班長!宮島特官でも倒せなかったゾンビが……」


北音寺はそれを聞くと片原の指差す方向を見た。その方向には瓦礫の上に立っている一体のゾンビがいた。そのゾンビの首には赤色の布が巻かれていた


「北音寺二佐!私らも戦いまっせ」


そう言ったのは染井だった。人数が増えたのは良いことだが、あの亜種は倒せるはずがない。そう考えた北音寺はこう指示した


「染井の部下から強い人を貸してくれ」


「何をするのですか?」


染井がそう聞くと北音寺は瓦礫の上にいる亜種を指差してこう言った


「あのゾンビの相手をする」


「でもあのゾンビは再生型で倒し方が分かっていないはずでは……」


「だからあのゾンビが動けないようにする。その間、残りの人は他のゾンビをやってくれ」


北音寺がそう言うと染井はゾンビと戦っていた三間と加宮を呼んだ。そして北音寺にこう言った


「この二人を貸します。死なせないで下さいよ」


「もちろん」


北音寺はそう言うと銃を持って亜種に近付いていった。二人は訳が分からなかったが、とりあえず北音寺の後についていった……



東京駅北自由通路……


「何なんだコイツは……」


そう言ったのは丹波だった。丹波の後ろには息を切らした羽部がいた。どうやら丹波達が戦っているゾンビはかなり強い希種のようだ。しかし丹波にはそのゾンビの顔をどこかで見たことがあるような気がしてたまらなかった。そんな丹波に一人の男性が話しかけてきた……


「コイツか?第二部隊が手間取ってるやつは」


丹波はそう言われるとすぐに振り返った。するとそこには部下を引き連れている水瀬がいた


「このゾンビどこかで見たことがありますね」


「もしかしたら、かなり前にやった捕まえ損ねたスパイではないですか?」


保見はそう言った。水瀬班は前に柚木班と共に対策4に潜んでいるとされるスパイ、松永健吾を捕まえる作戦を行ったことがあった。結果は逃げられてしまい情報を得ることが出来なかった。しかし今、水瀬班の前にはその松永健吾が何故かゾンビの状態でいるのだった


「松永ゾンビの足!桜庭は右、保見は左!」


水瀬がそう指示すると二人はゾンビになった松永健吾の足を切り取ろうとした。しかし松永ゾンビはそれをジャンプして避けると、保見を突き飛ばした。すると保見は水瀬のいる方へと倒れてしまった


「えっ?」


水瀬も巻き込まれて保見と一緒に倒れてしまった。保見は水瀬の上に倒れたので怪我はなかったが、水瀬は頭から床にぶつかったらしく、意識を失っていた


「班長!しっかり!」


保見はそう言いながら水瀬の体を揺すった。しかし水瀬の意識は戻らなかった。するとそんな様子を見ていた桜庭はこう言った


「水瀬さんは放っておけ!今はコイツを殺る事だけを考えろ」


「了解」


保見はそう言うと立ち上がった。そして再び松永ゾンビの足を斬ろうと近付いていった……



「運ぶ?」


そう言ったのは羽部だった。確かに水瀬と同じ班の桜庭がそのままにしておけと言ってはいるものの、戦いの場になっている場所で寝ていられては邪魔だった。なので丹波は部下にこう言った


「津久見と七氏、悪いけど二人で水瀬二佐を外まで運び出してくれないか?」


「了解した。安全な所まで運んでおこう」


二人はそう言うと水瀬を持ち上げ、外へと向かって行ってしまった。そんな間も桜庭と保見は松永ゾンビと戦っていた……




東京本部第一司令室……


「堤!作戦はどうなってる?」


そう聞いたのは宇土だった。現在宇土司令隊は関東ゾンビ殺所場での作戦、東京駅での作戦の二つの指揮をとっていた。なので二つの作戦の指揮をとっていたので、余裕がなかった……


「現在、殺所では北音寺二佐が亜種と交戦中。東京駅では水瀬班が謎のゾンビと交戦中です。なお、水瀬二佐は頭を打って気絶中だそうです」


「何やってんだ。アイツは……」


宇土はそう言いながら頭を押さえた。今は二ヶ所でゾンビと戦っているため対策官に余裕がなかった。なのでこんな時に東京本部でも強い対策官の水瀬が戦えなくなるのはかなり痛かった


「仕方ない。東京駅に宮島部隊を……」



コンコンッ!


「失礼します」


宇土がそう指示しようとしたときだった。突然第一司令室に芝の部下の飯田が入ってきた。飯田は部屋に入ると宇土達にこう言った


「本部近くでゾンビ発生!民間人を襲っているとの通報がありました!」


「米田!現場に布田と有川を送れ!」


「あいよ」


米田はそう言うと司令室から出ていってしまった


「飯田君は戻って良いよ。ありがとう」


宇土がそう言うと飯田は部屋から出ていってしまった。しかし宇土には一つ不安なことがあった。それは三つの作戦を全てまとめられるかだった。普段は一つの作戦しか司令していないため、殺所と東京駅の作戦をまとめるだけでも大変なのに、これに本部近くの作戦もまとめるとなると、人数が足りなかった


「宇土、困ってるようだね」


宇土は突然そう言われると、すぐに後ろを見た。するとそこには郡山が立っていた


「本部近くのやつは俺が司令するよ」


「部下が居ないのにどうするつもりだ?」


「だから芝司令隊をつかう。ただ俺が主司令だけどな」


宇土はそう言われると机に置いてあった書類を取った。そして郡山に渡すとこう言った


「この紙には本部近くの地図と、飯田が持ってきた通報内容が書かれている。そっちは任せますよ」


「もちろん。失敗などない」


郡山はそう言うと第一司令室から出ていってしまった。その二人のやり取りを見ていた堤は、二人の関係が修復されていくように感じられた……



加宮成かみやなる


一等ゾンビ対策官


武器……刀

短剣

拳銃

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