#125 破壊
埼玉支部北階段、九階……
パンッ!
「誰だ!」
そう言ったのは染井だった。染井班は埼玉支部の北階段から登るよう指示されていた。しかし九階に上がろうとしたときに、誰かが拳銃を発砲したのだった……
ビュッ!
埼玉支部の女性対策官は拳銃をしまうと剣で染井に斬りかかってきた。しかし染井の前に三間が出てきた。そして代わりに剣で攻撃を防いだ
「あとは頼んだよ」
三間はそう言うと剣を放した。そして素早く距離を縮め、女性対策官の腕を掴んだ。そして腕を引っ張った。すると女性対策官は階段から落ちてしまった
「チッ!」
その対策官は舌打ちすると拳銃を取り出した。そして近くにいた加宮の腕を引っ張った
「そこから動くな」
女性対策官は後ろから加宮の右手を押さえながらそう言った。人質を取られてしまってはむやみには動けない。もし動いたら左手に持っている拳銃を発砲するのだろう。そんななか、三間は染井に小声でこう話しかけた
「最悪あの対策官死んでもいいですか?」
「それはやめて。何を言われるか分からないから」
染井からそう言われると三間は後ろにいる古泉に指でバツサインをした。すると、それを見た古泉は突然銃を構えた。そして素早く加宮を人質に取っている女性対策官に向けた
バンッ!
そんな音がすると女性対策官は崩れるように倒れてしまった。するとその倒れた女性対策官に名畑が近寄り、加宮をその場から離した。それから女性対策官を見ると左腕から血を流していた
「私の知っている人質を取られた時の対処法は二つ。一つ目は即死させる。二つ目は武器を持っている腕に撃つ」
古泉はそう言うと高力銃を持ったまま、倒した女性対策官に近付いた。そしてこう言った
「良かったな。この武器はゾンビを殺す用。運が悪かったら腕ごと吹っ飛んでたよ」
古泉がそう言うと染井は部下達にこう言った
「古泉はコイツを見張っていて、残りは上に行くよ」
染井はそう言うと階段を登っていってしまった。古泉が全員が階段を登っていくのを見てる間、自分が倒した女性対策官はずっと泣いていた……
それからしばらくして染井班は埼玉支部長のいる支部長室前までやってきた。そこには既に有川班、小橋班が到着していた
「林班は遅いからこの三班で支部長室に突入するぞ」
「了解」
有川がそう指示すると小橋は支部長室のドアノブを持った。そして全員が戦う用意ができたのを確認するとこう言った
「開けるよ!」
小橋はそう言うと扉を開けた。すると扉が開くと、すぐに有川と佐瀬が支部長室に入っていった
「おい、誰もいないぞ」
そう言ったのは有川だった。小橋は何が起きたのか確認するために支部長室に入った。その部屋にはいかにも重要そうな書類が机に起きっぱなしになっていたものの、肝心の支部長がいなかった
「まさかこの作戦が何日も前にバレてたのか?」
「佐瀬、とりあえず今はこの支部長室調査するぞ」
「了解」
佐瀬はそう指示されると支部長室にあるものを調べ始めた。結局、埼玉支部長は支部長室におらず有川班が支部長室を調べることになった。小橋、染井班は他の階に支部長がいないか確認するため、十二階を離れた……
埼玉支部十一階……
「昆川准官、どこへいくのですか?」
林は昆川にそう聞いた。すると昆川は突然止まった。そしてポケットから鍵を出すとこう言った
「この上にある支部長室はダミーだ」
「え?」
「本物の支部長室は十二階にあるが、入り口はこの十一階の部屋、または十二階の倉庫からだけなんだ」
昆川はそう言うと鍵を使ってドアを開けた。そして部屋の中に入っていった。その部屋は中には梯子以外何もなく、とても綺麗だった
「この梯子を登った先に支部長がいる」
昆川がそう言うと林はその梯子を登ろうとした。すると昆川は林にこう言った
「ただし、上にはダイスの二人がいるよ」
林はそう言われると梯子から降りた。そしてすぐにこう質問した
「じゃあかなり不利じゃないか。もっと良い行き方はないのか?」
林がそう聞くと昆川は悩み始めた。すると何かを思い付いたらしく、部屋から出ていってしまった。林達が昆川のあとを追うと、昆川は十二階の廊下で立ち止まった
「ちょうどこの辺りが支部長室のはず……」
「壁を壊せということであってますか?」
小牧がそう聞くと昆川は頷いてから皆にこう話した
「この壁はかなり薄く出来ている。だから突進すれば壊れるよ」
「なら決まりだ。俺が壁を壊すから、あとのことは三人に任せる」
林はそう言うと剣をしまった。そしてこれから壊す壁からある程度離れた。そして助走をつけてから壁に思いっきりぶつかった。すると壁は変な音を立てて、大きな穴が空いてしまった。小牧はその穴をくぐり抜けて支部長室へと入った……
三間岳
准ゾンビ対策官
武器……サーベル
短刀
拳銃




