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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#124 味方

午前八時、埼玉支部前の道路……


「作戦開始!」


無線を使って芝が伝えると、対策官達は埼玉支部の近くにある建物から素早く外に出た。そして埼玉支部の中に入っていった


「ちょっ、どこの対策官ですか?」


埼玉支部の職員にそう聞かれたが、先頭を進んでいた有川は無視してエレベーターへと向かった。有川班の後ろにいた柚木はこう言った


「自分の班が相手します」


柚木はそう言うと埼玉支部の職員を強引にどかした。その間に有川班はエレベーターに、林、小橋、染井班は階段へと向かった



埼玉支部十二階休憩スペース……


「こいつら、作戦の事を知ってたのか?」


そう言ったのは有川班の佐瀬だった。有川班はエレベーターで支部長室のある十二階まで来たので、どの班よりも到着が早かった。しかし有川班の前には二人の男性対策官が立っていた。その対策官は二人とも剣を持っていた


「さっさと出てっていけ?俺達の埼玉支部から」


「どうやら戦いは避けられないようだ……」


有川がそう言うと部下達は武器を構えた。しかし向こうが攻撃してこない限り、こっちも攻撃をしてはいけない。なのでいつ攻撃してくるのか、じっと見ていた。すると一人の男は突然剣をしまった。そして代わりに拳銃を取り出した


「さっさと帰れ」


パンッ!



その対策官はそう言うと有川に向けて発砲した。しかし有川の手には金属の板が広がっていた


「なんだそれは……」


「本部の製作官が一から作った緊急防御箱だ。このレバーを下げるだけで弾丸を貫通させない金属の板が広がるのさ」


有川はそう言うと緊急防御箱の金属版をしまった。そして部下達にこう言った


「二人を取り押さえろ」


有川がそう言うと部下達が飛び出した。そして拳銃を撃った男性対策官を取り押さえた。すると一緒にいたもう一人の対策官がこう言った


「そいつから離れろ!じゃないと……」


ガンッ!



剣はそんな音をして床に落ちた


「そいつから離れないと何だって?」


そう言うと秋津は剣を向けた。剣を向けられ怯んでいる間に上丘が後ろから男性対策官を取り押さえた


「予想していたより弱いですね。話では強いって聞いてたのに」


そう言ったのは佐瀬だった。佐瀬の目の前では秋津、上丘が捕まえた対策官に手錠をかけていた。するとそんな佐瀬に有川はこう言った


「長い間現場に出ていなかったから実力が落ちたんじゃない?」


有川はそう言うと捕まえた二人の対策官の横を通って支部長室へと向かって歩き始めた……



埼玉支部北階段、十階……


有川班が二人の対策官を倒したとき、林班はまだ十階の階段にいた。その先も支部長室に着くまでは何も思っていなかった林だったが、十一階に刀を持っている男性が見えた


「やっと来ましたか」


その男性はそう言うと林達を見た。林はそう言われるとすぐに剣構えた。しかしその男性は刀をしまうとこう言った


「いえいえ、私は戦う気などありませんよ」


そう言われたものの、林は信じる気など一切なかった。もしここで信じて倒されるくらいなら、信じずに戦う方が良いと考えたからだ。するとその男性は冨沢に向かってこう言った


「冨沢、覚えてないの?」


冨沢はそう言われると少し考え始めた。しかし誰なのか全く分からなかった。すると男性はつけていた眼鏡を外した。すると冨沢はすぐに誰だか分かった


「あの足を引っ張りまくるうえに、雑魚だった昆川一等か」


「え?雑魚なの?」


冨沢がそう言うと林はすぐに聞いた。すると冨沢は頷いてこう言った


「俺と同じ班の上司だったけど、何かとやらかすし、雑魚だし大変だったんだよ」


そんな二人の話を聞いていた昆川は冨沢にこう言った


「そう。やらかしまくった僕は今じゃ准官。しかも支部長を守るダイスのメンバーに選ばれたんだ。因みに東京本部が来ることは宮崎から聞いてたよ」


昆川がそう言うと林は剣を下ろした。そして階段を登り始めた。すると昆川が林にこう言った


「ここからは自分が案内するよ。支部長室には出入り口が二つあるからね」


昆川はそう言うと階段を登らずに十一階の廊下を歩き始めた


「支部長室は十二階だが……」


「まぁついてきな。支部長室の第二の出入り口は、この十一階に在るからさ」


昆川はそう言うと行ってしまった。林はどうするか迷ったが、埼玉支部の事に詳しい昆川を信じ、十一階の廊下を歩き始めた……



東京本部、対策3専用室……


「宇土、埼玉支部改革作戦は今のところ順調みたいだよ」


そう言ったのは米田だった。しかし宇土は机に伏せたまま返事をしなかった。どうやら「埼玉支部改革作戦」の主司令になれなかったことが原因らしく、ずっとこんな感じだった


「宇土司令、大丈夫ですか?」


同じ隊の油井が話しかけたが、宇土から返事はなかった


「これは駄目ですね。宇土司令の仕事は代わりに私がしましょう」


宇土司令隊副司令長の堤はそう言うと油井の持っていた書類を受け取った。このままだと仕事にも影響がでると誰もが思っていた時だった。藍卯が宇土司令隊の席にやってきた。そして宇土にこう言った


「宇土、早くこい。仕事だ」


藍卯がそう言うと部屋から出ていってしまった。すると宇土は突然立ち上がった。そしてすぐに部屋から出ていってしまった


「生き返りましたね」


「だね」


米田はそう言った。しかし米田は過去にもこんな感じの宇土を見たことがあった。なので不思議ではなかったが、堤や油井、屋島は初めてそんな宇土を見たため、何を話すべきなのか分からなかった……




秋津紅葉あきづもみじ


准ゾンビ対策官


武器……高熱剣

拳銃

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