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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#118 冗談

突然真中の頭上で謎の音がした。真中は何だろうと思い上を見た。すると天井にゾンビが張り付いていた。そのゾンビは真中を見ると真中に向かって飛びかかった


ドシャッ!


そんな音がするとゾンビから力が抜け、血が飛び散った


「あぶな」


真中はそう言うとゾンビの首に突き刺した槍を抜いた。すると藁谷がこう言った


「ゾンビを倒して喜んでいるところ悪いけど、それくらい第一部隊の人間なら当たり前のようにできるよ」


「それと団体行動できないやつが死ぬんだよ」


藁谷に続いて土井もそう言った。確かに真中は先に一人で部屋に入った。もし宮島が天井に何かいることを教えなかったらと思うと、真中は震えがとまらなかった。そんな真中の横を宮島は通って倉庫の中に入った


「二人も真中のことを言っている余裕はあるのか?」


宮島は土井と藁谷を見てそう言った。二人はどういう意味か分からなかったが、とりあえず倉庫に入ることにした。すると倉庫に入ってすぐに藁谷に何かが飛びかかった。藁谷はすぐに剣でその飛びかかってきたものを斬った


「な、気を付けろっていって正解だっただろ」


宮島はそう言うと藁谷が斬りつけたゾンビの止めを刺した。宮島率いる第一部隊は他の部隊と違いかなり強いため、冗談にゾンビを使うこともあった。第一部隊の対策官とだけあって不意討ち回避など余裕でできる。だからこそゾンビを使った冗談ができるのだ


「冗談もここら辺にしてさっさと倉庫を調べるぞ。倒したゾンビはシートでも被せておけ」


「了解です」


藁谷はそう言うと手に持っていた袋からブルーシートを取り出した。そして先ほど倒した二体のゾンビにブルーシートを被せた


「だけど何で建物の中にいて、外にはいなかったんでしょうね」


そう言ったのは土井だった。しかしゾンビを倒すのがゾンビ対策官の仕事であり、その後の捜査は警察の仕事だ。なので宮島はこう言った


「さぁな……」



埼玉県ゾンビ殲滅局埼玉支部……


「私まで来てしまった良かったのですか?」


そう言ったのはL班副班長の乃木だった。すると柚木はこう言った


「大丈夫だって!問題ない」


柚木は埼玉支部改革作戦のために、埼玉支部の情報を得るためにスパイとして潜入していた。と、いっても対策官が持つ武器を持って正面から堂々と入ってきているので潜入と言えるかは別だが……


「この建物の作り知ってるんですか?」


乃木は柚木にそう聴いた。すると柚木は自信満々にこう言った


「全く知らない。だけど、郡山が埼玉支部の対策官を紹介するって言ってたし大丈夫」


するとそんな柚木に誰かが近づいてきた。柚木はその人が郡山の言っていた埼玉支部を案内してくれる対策官だと思っていたが全く違った。その男性は柚木にこう聞いてきたのだ


「お前、埼玉支部の人間か?見ない顔だが」


柚木はそう聞かれるとすぐに状況を判断しこう言った


「はい。今日埼玉支部に異動になったので……」


「そうか。なら教えておこう。したっぱが調子に乗るな」


その男性はそう言うとどこかへ行ってしまった。柚木は彼が何が言いたかったのか分からなかったが、あの男は埼玉支部でも偉い人ということは分かった



「すみません。柚木対策官ですか?」


突然柚木はそう言われた。なのでその声のする方を見ると、そこには一人の女性がいた


「そうですけど、あなたは……」


「私は埼玉支部の対策官の宮崎です。郡山さんから話は聞いています。とりあえずここで話すのもあれなので、例の場所に行きましょう」


宮崎はそう言うと歩き始めた。二人は置いていかれないように宮崎の後をおった……






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