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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#115 立案

ゾンビ殲滅局東京本部、第五会議室……


「だけどどうやって支部長を辞めさせるんだ?」


そう言ったのは有川だった。すると宇土は突然立ち上がるとこう言った。


「その作戦についてはお任せあれ」


確かに宇土は今までの作戦を見事にこなしてきただけあって、今回の作戦もすぐに思いついたのだろう。しかしそれでも宇土だけでは不安のあった仲野はこう言った。


「じゃあ作戦については宇土と藍卯に任せよう」


「藍卯も必要?」


宇土はすぐにそう言った。宇土は藍卯が苦手だった。藍卯は宇土とは正反対の考えを持つ人間だったので、よくお互いの意見が衝突するのだ。なので宇土も藍卯とはペアを組みたくなかったのだ。


「必要だろ。今回の作戦なんてゾンビと戦うより大変かも知れないんだから……」


「仕方ないですね。自分は作戦を考えるので第二会議室使います」


「それじゃあ頼んだよ」


仲野にそう言われると宇土は第五会議室から出ていった。しかし仲野達にはまだ決めることがあった。それは今回の埼玉支部改革にどの部隊、班を費やすかだった。この改革に人を入れすぎると東京の治安が悪くなり、人数が少ないと改革が失敗する可能性が上がる。なので担当は慎重に決めなくてはならなかった。


「てか、思ったんだけど本部長の特権に支部長の解任ってなかったっけ?」


そう言ったのは水瀬だった。本部長は支部長と違い特権がいくつかあった。その内の一つに支部長の解任があった。しかし埼玉支部がこの指示に従えば苦労はしない。


「埼玉支部の支部長に少し前に、浮気したことがバレ、秩序を身だしたことで解任命令を出したんだ。だけど奴はその指示を無視したんだ」


「じゃあ何故、本部の人間を埼玉支部に向かわせなかったんだ?支部長に拒否権はないはずだぞ」


有川はすぐにそう言った。すると仲野は下を向いてこう言った。


「もちろん何もなければ、すぐに人を送ったんだ。だが、あの時は狙撃事件で局内も騒がれていて他局のことを気にしている余裕がなかったんだ」


狙撃事件…… それは倉戸山作戦が終わってすぐにおきた事件だった。この狙撃事件では小橋班の菊川が狙撃されたのだ。この作戦以降、東京本部は都内の見回りを強化した。なので埼玉支部に回す人を確保できなかったのだ



「とりあえず今回の件は有川、林班は確定でその他は宇土達の作戦しだいで参加でお願い」


「了解。解散でいいな?」


「もちろん。それじゃあ頼むよ」


仲野がそう言うと第五会議室にいた対策官達は部屋から出ていった。しかし一人の対策官はまだ第五会議室に残っていた。


「本部長、宮島が居なかったがどこに行ったんだ?」


そう言ったのは有川だった。今回の上層会議には宮島はいなかった。この上層会議にいない人が水瀬だったら何の問題もないのだが、上層会議を今までサボったことのない宮島がいなかったので、何かをしていると有川は考えたのだ


「宮島なら東京の西にある食品工場に強制捜査しにいった。その工場は前からゾンビに関する噂が数多くあったからな」


強制捜査、本来なら裁判所から令状が出されない限り出来ないのだが、ゾンビに関することのみは裁判所に令状を求めなくても強制捜査が出来るのだ。しかし怪しいと思うところを片っ端から強制捜査していくことはしない。そんなことをしたら殲滅局の評判が悪くなるだけだ。なので、あくまで本部長が危険と判断した場合のみ強制捜査が行われる



「だけど、工場の強制捜査に九人だけで足りるのか?」


有川がそう言うと仲野は得意気にこう言った


「宮島部隊なら大丈夫。それより埼玉支部の件をさっさと進めよう」


仲野はそう言うと自分の席に座った……




ゾンビ殲滅局、対策2、D班専用席……


「ゾンビと戦った後はだらだらするに限るね~」


そう言ったのは冨沢だった。冨沢は自分の机にベタ~と顔をつけていた。すると突然後ろからこんな事を言われた


「あんたはいつもダラダラしてるだろ」


冨沢はその声を聞くとすぐに後ろを見た。するとそこには林が立っていた。


「今すぐ第二会議室に行くよ。作戦会議だから早くね」


林はそう言うと部屋から出ていってしまった。そんな林を冨沢、小牧、中鈴は追い始めた……



東京本部第二会議室……


林班がその会議室に入ったことにより、「埼玉支部改革作戦」の参加確定メンバーがそろった。メンバーは宇土率いる宇土指令部隊、作戦立案官の藍卯、特官の有川が率いるA班、そして小牧のいる林班だった。


「今回の作戦だが、ここにいる人のほとんどは何だか分からないはず…… だからこの紙に今あった上層会議の内容をまとめた。詳しくはこれを読んでくれ」


宇土はそう言うと、その会議室にいる全員に紙を渡した。そして全員に配り終えるとこう言った。


「今回の作戦内容だが、どうする?」


宇土がそう言うとすぐに有川がこう言った。


「そんなの本部の力で押し潰すだけだろ。人数で攻めれば簡単だろ」


「その作戦は無理かも知れない」


そう言ったのは冨沢だった。冨沢は元埼玉支部の対策官だ。なのでもしかすると冨沢は何か知っているのかも知れない。その会議室にいる全員が冨沢に視線が集まった


「これは自分が埼玉支部にいた四年前の話なのですが、埼玉支部の支部長はボディーガードとして埼玉支部の優秀な対策官を使っていると聴きました」


「それは本当か?」


「多分本当かと…… 少し前に自分の同期がボディーガードにならないかと誘いを受けたそうなので」


冨沢はそう言うと、ふと宮崎のことを考えた。彼女は埼玉支部でも優秀に入る対策官だ。なので埼玉支部の支部長も目をつけたのだろう


「過去にこのボディーガードを断った対策官は全員行方不明になっています。そして自分の同期も断りました」


冨沢がそう言うと宇土は立ち上がってこう言った


「要するに、このボディーガードが攻撃してきた時の為に此方も武装しないといけないという事か。藍卯は何か作戦思いついたか?」


宇土がそう聞くと藍卯は宇土をまるで汚物を見るような目でこう言った


「作戦ならもう決まった」


藍卯はそう言うと立ち上がり、会議室にあるホワイトボードに作戦内容を書きながら皆に説明し始めた。藍卯の考えた作戦はこうだった。


まず埼玉支部に東京本部の対策官を極秘に潜入させる。そして支部長の周りにボディーガードがいるかどうかで、メンバーの人数を決めるものだった。


「少し待て、誰が埼玉支部に潜入するんだ?」


「そんなの潜入捜査官に決まってるでしょ。副本部長に頼むに行ってきて」


藍卯はそう言うと宇土を押して会議室から出した。しかし宇土はいま、副本部長の郡山と喧嘩中だった。なので郡山に頼むのがかなり難しかった……




仲野昂祐なかのこうすけ


ゾンビ殲滅局東京本部長


武器……拳銃

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